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愛すべき夫妻の秘密(2021)

アーロン・ソーキン監督「愛すべき夫妻の秘密」をAmazonで見た。

本作は、1950年代にアメリカで放送された人気番組「アイ・ラブ・ルーシー」の主役夫妻を演じ、実際に夫婦だったルシル・ボールとデジ・アーナズを描く。

実際にこの2人の身に同時期に起きたトラブルで番組の存続が大ピンチを迎えた1週間を軸に、2人の出逢いから現在に至る回想シーンを交えながら、この夫婦の関係性を厚みをもって描くことに成功している。

個人的には「アイ・ラブ・ルーシー」をよく知ってもいないし、思い入れもないので、最初は物語に入れるか心配していたのだが、ひと組の夫婦の個々の想いや愛情と、それぞれが相手に望む愛情のズレを、番組の危機という1週間に重ねてドラマに仕立てた手腕には感心し、最後まで面白く見ることができた。

夫婦役をニコール・キッドマンとハビエル・バルデムが演じてカンペキな演技を見せ、周囲をJ・K・シモンズ、ニーナ・アリアンダしっかり固める。特にニコール・キッドマンの見た目の化けっぷりは、"気持ち悪い"とすら感じる凄さです。

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