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地域おこし協力隊の任期後の起業についてビジネスモデルを起点に考えてみた。

お久しぶりのnote。マサヒロタケヤ(@locialdesignbank)です。現在は、福岡県にある大任町という小さな町に地域おこし協力隊として愛知県名古屋市から移住し2か月がたったところです。

地域おこし協力隊(ちいきおこしきょうりょくたい)とは、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度である。 by Wikipedia

この大任町で、「稼げるまちづくりのための情報発信」というミッションのもと、「おおとうぐらし」という大任町を一番知れるローカルメディアの運営や、特産品・ふるさと納税に関するデザイン制作物を作ったりしています。

あと2年10か月後に迫った、「地域おこし協力隊卒業」に向けて、独り立ち、おそらくは起業すると思いますが、の準備を心構えや情報収集から始めているところです。

さて、自己紹介はこのくらいにして、今日久しぶりのnoteに書こうと思ったのは、タイトルにもあるように「地域おこし協力隊の任期後の起業についてビジネスモデルを起点に考えてみた。」です。

さっそく始めていきます。

起業、ビジネスモデルに対する漠然とした不安

ビジネスモデル。
これを先月からずっと考えている。  

きっかけは、とある起業家向けのビジネスプランコンテストの支援会のワークショップで、候補者さん達のビジネスプランをSWAT分析&クロスSWAT分析に当てはめて、みんなで検討した体験がきっかけ。

上手く言えないけど猛烈な違和感を感じた。

ビジネスモデルやビジネスプランを考えて、そこから具体的な事業計画書まで昇華させる。

その工程になにやら大きな溝のようなものを感じた。何かその前に考えるべきことがあるだろうと。ビジネスアイデアのようなものかなとその時は思った。

自分のビジネスモデルを作ることを想定して、モヤモヤ考えた結果、大切なパーツが抜け落ちてるという結論に達した。

それで、三が日をかけて3冊の本を読んだ。いや、まだ全部読み終わってないけど。

スタートアップの起業に関する本、フレームワークを総復習する本、あるゆるビジネスモデルを図解した本。

自分のモヤモヤを解消できそうな本を読んでみた結果、まだ欠損してる大きな溝のようなパーツは見つからない。

それで、さっき読み終わった、チャーリーさん @terurokondohビジネスモデル2.0図鑑の序章とあとがきを読み返していて気づいた。

『きっかけ』だ。

きっかけから昇華させたミッションやビジョンが、ビジネスモデルやビジネスプランを考える前に抜け落ちてる大きな溝のようなパーツだった。

僕のやりたい事、それは?

そして、僕のやりたいこと。これは決まっている。

稼げるまちづくりを情報発信でサポートする。

地方創生の現場でとにかく足りていないのは、情報発信力をもった人材だと思っている。地元の事業者さんはもちろん、行政も観光協会もその方法や手段に手をこまねいているから、情報発信やブランディング、マーケティングなどでサポートしていきたいと思っている。

これをもっと腹落ちさせなきゃと気づいた。このやりたいことを起点にビジネスモデルを考えようと思った。

そこから見つけたのが、ボーダーレスジャパンの田口さん @taguchikazunari の『失敗する起業家は「ビジネスモデル」から考える。』という記事。

社会づくりのために、何かしらのソーシャルチェンジのために、自分の人生をかけて起業する。だったら、ビジネスモデルを考える前にやることがあるんじゃないか?
そう。ビジネスモデルを考える前に必要なこと。それはソーシャルコンセプトを明確にすることです。
どういう社会をつくるために、自分は起業しようとしているのか。ビジネスというのはそれをカタチにするための手段に過ぎない、ということを忘れちゃいけない。
現状の何が問題なのか、あなたはどんな世界をつくりたいのか。そのためのアイデアは何なのか?
このHOWの部分をカタチにする手段が、ビジネスモデルに過ぎないということ。つまり、ビジネスモデルなんてそもそも何だってアリなんだ。
それを何が儲かるか、何が成功するか、とビジネスモデルから考えてしまうから迷宮入りしてまう。起業家にとって大切なのは、情熱を持ってやり続けるテーマを見つけること。

この文章も読んでだいぶ不安が落ち着いた。その他にも、ボーダーレスジャパン @BORDERLESSJAPAN のブログに色んな気づきがあった。

修正、また修正。ビジネスコンセプトを変えていけ!

新規事業が立ち上がる時。それは、ある社会課題を解決しようとする若き社長が数ヶ月間練りに練ったソーシャルビジネスが完成したことを意味する。ソーシャルコンセプトビジネスコンセプトが合わさって、一つの具体的なビジネスモデルがリリースされる。
ソーシャルビジネスには以下の二つが設定されてなければいけない。
1.ソーシャルコンセプト
→ 誰の何の社会課題を解決するのか。
2.ビジネスコンセプト
→ どのような手段でその社会課題を解決するのか。
ソーシャルコンセプトは一度設定したら変わることのない事業の目的であるのに対し、ビジネスコンセプトは社会課題を解決すべき「手段」のことを指す。そのため上手く事業が回り始めるまで幾度となく変化し、修正をし続けていく。
ソーシャルコンセプト: 不変的な事業価値。事業開始から原則的に変わらない。
ヒジネスコンセプト : 社会課題解決の手段であり事業開始後も修正し続ける。

こういう整理の仕方がされているのはありがたい。次の記事、

「ソーシャルビジネス」が『ソーシャルビジネス』である理由。

 誰が、
 どんな状況にあり、
 どんな社会的障壁によって困っているのか。
 どうすれば、彼らは今の状況を打開できるのか。
 彼らにとって何がゴールになるのか。
ということ。これらを明瞭にした上で、「誰に、何を、どうやって」をシンプルに設定します。これを僕らは「ソーシャルコンセプト」と呼んでいます。
そしてもう一つ、ソーシャルインパクト。詳しいことは別途書きますが、簡単に言えば、社会課題の解決にどれだけ寄与できたか。ソーシャルビジネスの目的そのものですね。
ソーシャルコンセプトで具体化された当事者の状況が、ソーシャルビジネスによって、どれほど変化したか。目標に対してどれほど近づいたのか、または超えることができたのか。同じ課題で苦しむ何人の人々が、解決できたのか。
コンセプトがあいまいだと、インパクトを具体的に説明することはできません。後々、「誰のためにやってるんだっけ...?何のために...?」と、そもそも論を問うてしまい、混乱することになってしまいます。
ソーシャルビジネスのプランニングは、
 ソーシャルコンセプト
 ソーシャルインパクト
 ビジネスコンセプト
 ビジネスモデル

を具体的に設定し、それが正しいかどうかを検証して、修正して、また検証して、と、進んだり戻ったりしながら、スピーディに精度を高めていきます。
そして、これ以上考えても「わからない」というところまで突き詰めたら、実際にスタートする。わからないことを、いつまでのうんうん唸っていても、結局何もわからない。そうやって唸っている間、困っている当事者の状況は何も変わっていません。

ここまで、読んでだいぶモヤモヤが取れたような気がしました。

通常のビジネス構築と社会的起業の違い

そして、少しだけモヤモヤが解消された反面新たな疑問がでてきました。
なんとなく見えてきたけど、1つ不明瞭なのは、

地域おこし協力隊が、卒業してその地域課題から見えてきたものに対して起業する場合、

コミュニティビジネスなのか、
ソーシャルビジネスなのか。

ここをもう少しはっきりさせたい

どなたか、これについてご意見ありましたらリプいただけると助かります。



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