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【自己紹介⑤】

PGAティーチングプロの竹内寿文です。


ティーチングプロ1年目の2011年、PGAティーチングプロプロテスト選考会で第1次プロテストからの権利を得る。第1次プロテストの有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)では76・69の13位タイで予選通過。スタートのロングホールのセカンドショットは、5番アイアンでシャンクしてダボスタート。最終ホールまでいつシャンクを打つかわからないハラハラした状態でのラウンドだった。過去の経験によりアドレスの時、少しだけボールから離れて構えた事でシャンクを回避出来た。翌日は、前日のラウンド後の練習でシャンクが絶対出ないように修正し、スコアを縮める事が出来た。次の第2次プロテストの小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)は75・79・74の59位タイで予選落ち。再び苦手の小野東洋の壁に阻まれてしまった。コースは知っていても苦手意識が強いのか、パーオンしないホールはアプローチも寄らず、パターも入らずの結果だった。

ティーチングプロ2年目の2012年、PGAティーチングプロプロテスト選考会で第1次プロテストからの権利を得られずプレ予選からのエントリー。プレ予選の美奈木ゴルフ倶楽部(兵庫県)は、71・72の5位タイで予選通過。プレ予選という事もあって落ち着いてプレー出来た事がスコアに繋がったと思う。第1次プロテストの富士カントリー可児クラブ(岐阜県)は、78・74の40位タイで予選通過。富士カントリー可児クラブは、チャレンジトーナメントのマンデーがあったためコースは知っていた。プライベートとは比べものにならない緊張感であったが、ミスをしても冷静に対処出来た。第2次プロテストのJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)で75・76・76の72位タイで予選落ち。この年も2次テストの会場に小野東洋ゴルフ倶楽部もあったので迷わずJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部を選択。JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、全英への道〜ミズノオープンが開催されるコースである。360°見渡す限り同じような景色で、練習ラウンドの時茶店から出たら迷子になってしまったほど。そのせいか、試合中もスイングの迷子になりミスを連発。

ティーチングプロ3年目の2013年、第1次プロテストからの権利を得る。第1次テストの有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)は、74・72の31位タイで予選通過。距離も短く大きな失敗が無いラウンドだった。第2次プロテストの富士カントリー可児クラブ(岐阜県)で75・72・75の36位タイで予選落ち。3日目の最終日に致命的なシャンクでOBを打ってしまい、予選カットに1打足らなかった。1打の重みを痛感。悔しさのあまり泣きながら帰宅した。この年、第15回PGAティーチングプロ選手権大会の1次予選と2次予選は、プロテストと違いプレッシャーも無く練習ラウンドの感覚でラウンドし難なく通過。決勝(青山高原カントリークラブ、三重県)では、台風の接近の中、初日70でトップ。このまま台風で中止にならないかと願ったが、無情にも台風は外れていった。最終日の2日目は、スタート前からインタビューを受け緊張感が増した。優勝を意識した緊張で思った以上に力が入ってしまった。ティーショットが安定せず、スコアを伸ばす事が出来ずに73だった。結果は準優勝。悔しさというより、プレッシャーに勝つという自分との闘いが、プロテスト合格の糧になるんだと強く言い聞かせた。

※PGAティーチングプロ選手権とは、春先から夏にかけて1次予選(全国15会場)があり、夏の終わり頃に2次予選(関東2会場、関西1会場)があり、秋に決勝が行われる。決勝に出られるのは全国のPGAティーチングプロ(トーナメントプロの両方の資格保持者も含む)約4000人から100人のみ。

ティーチングプロ4年目の2014年、PGAティーチングプロプロテスト選考会で第1次プロテストからの権利を得る。第1次プロテストの富嶽カントリークラブ(静岡県)は、74・76の22位タイで予選通過。コースを知っている事でコースマネージメントが出来た。だが、パターは思うように入らなかった。第2次プロテストの片山津ゴルフ倶楽部(石川県)は、75・73・72の13位タイで予選通過。以前の最終テストの苦い経験を活かし、真っ直ぐ打てる自信のあるクラブをチョイスして難コースを攻略。最終テストの広島カントリークラブ八本松コース(広島県)は、76・75・73・72の70位タイで3打足らず不合格。練習ラウンドでは、68・71・70だったが…。本番になると練習のようには行かない。メンタルが弱いといえばそれまでだが、何かが足りない。この時、9番ホールの4日間のスコアは、ダボ、ダボ、パー、ボギーの5オーバーだった。このホールは、魔の9番としてトラウマでしかない。この年、第16回PGAティーチングプロ選手権大会の1次予選と2次予選は、前年と同様にプレッシャーを感じる事も無く自分のゴルフが出来て予選通過。決勝(青山高原カントリークラブ、三重県)では、初日69で去年に続き2年連続でトップ(おそらく史上初)、2日目はスタートの前のインタビューで前年のリベンジをすると宣言し、スタートからバーディー、バーディー、パー、バーディーのロケットスタート。前半だけで2位と6打差、後半は安全にプレーすれば良かったが、パーで切り抜ければと思う事で守りに入り、バーディーはおろかパーも取れなくなってしまった。これがゴルフの怖さである。最終ホールでは1打差まで迫られてしまっていた。ティーショットで左のラフ、セカンドを6メートルに2オンさせたが、ファーストパットを4メートルオーバー、あわやプレーオフとなるところであった。しかし、そこで去年の優勝争いの光景が蘇り、かえって冷静さを取り戻す事が出来た。返しのパットを最後の一転がりでかろうじてカップイン。結果は1打差で逃げ切りトータル3アンダーで優勝🏆。優勝スピーチの際、これまで100人以上の前で話した経験が無く、緊張し過ぎてグダグダのスピーチになってしまった。(この動画は、第16回PGAティーチングプロ選手権大会のR-3とR-4で観る事ができる)

ティーチングプロ5年目の2015年、PGAティーチングプロプロテスト選考会で第3次プロテスト(最終テスト)の権利を得る。最終テストは、登別カントリークラブ(北海道)。事前に2回の練習ラウンドをして、万全のコンディションで臨んだ。本番は、初日が曇り、2日目に悪天候でスコアを崩し、その後中断になり終了、3日目は朝6時からのスタートで夕方5時50分までの約12時間プレーし53ホール消化。最終日も朝6時からスタート、途中またも中断になり、54ホール終了時点で19位タイで合格圏内にいた。54ホールで競技成立になるかもと言われていたので、合格出来たと思った。しかし、約1時間後プレー再開し、まさかの大崩れで不合格。結果73・73・70・82の84位タイだった。絶望感で太平洋に飛び込みたくなった。翌日の飛行機で帰る予定だったので、宿泊先の温泉で一晩中泣き崩れた。この時のトップ通過は、レギュラーツアーで活躍中の時松隆光プロだった。まだ最終テストの傷が癒えぬまま、第17回PGAティーチングプロ選手権大会は、前年の優勝で決勝にシードされた。決勝の会場は、静ヒルズカントリークラブ(茨城県)。結果は、75・69の5位。2日目諦めない気持ちでスコアが良くなったのは、最終テストでの悔しさで自分を奮い立たせたからだ。この年からティーチングプロ選手権の優勝者は、翌年の日本プロゴルフ選手権大会に出場できるようになった。前年優勝の僕は、該当しなかった…。

ティーチングプロ6年目の2016年、PGAティーチングプロプロテスト選考会で第2次プロテストからの権利を得る。第2次プロテストの東条の森カントリークラブ(兵庫県)は、予選通過ラインを彷徨いながら最終ホールの10mのバーディパットを奇跡的に入れて73・74・72の27位タイでギリギリ予選通過。第3次プロテスト(最終テスト)は、ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)。初日のスタートホールから3ホール連続OB。この時も練習ラウンドは69だったが、本番は81・77・71で3日間で終了(3日で予選落ち)。4日目には、博多のもつ鍋をやけ食いして帰宅。

ティーチングプロ7年目の2017年、PGAティーチングプロプロテスト選考会で第2次プロテストからの権利を得る。第2次プロテストの広島カントリークラブ八本松コース(広島県)で78・76・80の58位タイで予選落ち。前週に日本アマチュア選手権大会があり、ラフが深かった。ティーショットがことごとくラフの中に入り、ラフからボールを出せず、スコアも出せなかった。ラフの浅い・深いはとても重要で、ダブったりフライヤーしたりして飛距離にバラつきが出るので難しい。

これを機に競技ゴルフから離れる。金銭的な問題と2次テストで落ちたショックで、ゴルフを続ける意欲を失った。

それから約1年間は、兄の仕事を手伝った。兄は土地家屋調査士で、自分はその助手をした。このままゴルフを辞めるかどうか自問自答しながら過ごしていた。

この頃、以前にレッスンをしていた練習場が無くなると聞いて衝撃を受けた。地元では、過去に2件もの練習場が無くなった事もあり練習場でのレッスンで生計を立てるのは難しいと感じた。もし、レッスンをするなら人口の多い首都圏が良いと勝手に思い込んでいた。過去には、2014年にティーチングプロ選手権で優勝した時、レッスンするなら首都圏に来た方が良いと先輩にアドバイスを受けた事もあったからだ。

2018年の10月、全国に店舗数を拡大していたライザップゴルフに入社した。首都圏でレッスン(ゴルフ)する事も視野に入れていたからだ。ライザップゴルフは、選手契約と一般契約があり、選手契約は年齢制限(35歳以下)があるため一般契約となった。個室でのマンツーマンレッスンと生徒さんで毎日のコミュニケーションを図るという今まで経験した事の無いものだった。そして、ゴルフに関わる事でやはりもう1度ゴルフをしたい、シニアツアーを目指したいと強く思った。選手契約でない以上、試合に行く事は難しく、新たな環境を求めた。

2019年7月から2年間、知人の紹介で神奈川県川崎市にある多摩川ゴルフ倶楽部(河川敷9ホールのショートコース)で働き始めた。仕事内容は、ゴルフバックをセルフカートに取り付けたり、コース巡回、営業終了後の片付け。仕事に慣れてきた2019年10月、台風19号で多摩川が浸水被害をうけショートコースが泥水に埋もれた。翌日から泥かき作業が仕事となった。約2ヶ月で9ホール再開出来るまでに復旧。そのおかげで体力もついた。そして、2020年4月、芝から打てるゴルフレッスンが開講した。練習場のマットで打つレッスンとは違い、芝から打てるレッスンは好評だった。しかし、暑い夏や寒い冬を乗り切る体力が必要で、夏には熱中症になってしまったた。この年から、再びティーチングプロ選手権に挑戦する事を決めた。

ティーチングプロ10年目の2020年は、PGAティーチングプロ選手権大会の1次予選は、コロナの影響で無くなり、2次予選からエントリー。2次予選の会場は、宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)で72・74で予選通過。久しぶりの試合で緊張したが、フィニッシュまで振り切る事だけを意識してクラブを振った。結果、スコアを崩さなかった。決勝は、飯能ゴルフクラブ(埼玉県)。結果は、58位タイ。練習不足とラウンド不足でドライバーやアイアンが左右に曲がり、良いスコアには繋がらなかった。

ティーチングプロ11年目の2021年は、PGAティーチングプロ選手権大会の1次予選は、千葉夷隅カントリークラブで大雨の中、ハーフ39(9ホール)のスコアで予選通過。悪天候で9ホールのみのスコアで競技成立した。2次予選の宍戸ヒルズカントリークラブは、69・71で予選通過。芝からのアプローチレッスンのたまものでアプローチが冴え渡り良いスコアだった。決勝は、矢吹ゴルフ倶楽部(福島県)結果は、77・75の70位タイ。全体的にショットは良かったが、グリーンが難しく3パットが多く消化不良で終了した。

続きは、また今度。





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