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アメリカを学ぶ

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アメリカ関連の記事をまとめているマガジンです。
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#民主主義

論文紹介 ジョンソン政権のベトナム政策と国内におけるエリートの統制

国際関係論の理論では、その国の政治体制のタイプが対外政策の選択に重要な影響を及ぼすと考え…

有権者の政治知識の不足が民主主義の機能を阻害するリスクを指摘したUnequal Democrac…

バーテルズの『不平等な民主主義(Unequal Democracy)』(2008、改訂版2016)はアメリカで高…

メモ 多くのアメリカ人が国際情勢を知らないことに注目した調査研究の紹介

アメリカの政治学者ガブリエル・アーモンドは『アメリカ国民と対外政策(The American people …

論文紹介 脅威に直面しても米国が政治的に団結できるとは限らない

現在、アメリカ政治の研究では分極化(polarization)という現象が注目されています。分極化と…

議会制度は国家の戦略形成にどのような影響を及ぼすと考えられるのか?

国家安全保障の最も重要な問題は、国内外の脅威に対し、国家がどのような能力や構想によって対…

論文紹介 米国が世界各地で無益な戦争を繰り返す理由は何か?

アメリカには世界中で軍事的介入を行ってきた歴史がありますが、それらが必ずしも戦略的に成功…

小さな利益団体が国の政策を動かすことができる理由は何か? オルソン『集団行動の論理』の書評

政治学の基本概念の一つに利益団体(interest group)があります。利益団体は、何らかの利害関係を共有する人々が政策に影響を及ぼすことを意図して組織する団体であり、業界、職業、地域、民族、宗教、趣味など、多種多様な利害を代表することができます。 利益団体はロビイングを通じて政治家に働きかけ、自らの利益を増進するような政策を実現するように活動します。マンサー・オルソン(Mancur Olson)はこの利益団体の理論的分析で世界的に知られた研究者であり、彼の古典的著作『

自由民主主義に失望する人が増加し、ポピュリズムが台頭している理由は何か?『民主主…

かつて完全無欠に思えた政治システムであっても、時の試練に耐えることができず、長い時間をか…

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アメリカ政治の先行きが気になる人にお薦めしたい『民主主義の死に方』の文献紹介

アメリカ大統領選挙の論評を読んでいると、政治的な分断、二極化、党派的な対立が深まっている…

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書評『民主的軍国主義(Democratic Militarism)』有権者が戦争を望む理由

ノースウェスタン大学の助教授ジョナサン・キャバリーの『民主的軍国主義:投票、資産、戦争(…