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【フィンランドの魅力ー教育について。】

前回の投稿で、フィンランドについていくつもリアクションをいただきました。
日本人の間に、フィンランドへの関心がものすごく高いことを実感します。
コロナが明けたら、私も、いの一番に、フィンランドを再訪したいと感じました。
有志の方、一緒に参りましょう。
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手元に、フィンランド政府が発行した資料がいくつかあったので、見返してみました。
改めて驚いたのは、観光名所とともに、「教育」のパンフレットがあったことです。
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『フィンランドの教育』。
前回の訪問でも、ネウボラ、保育園、そして成人教育の模様を学んで、大きなインスピレーションを受けましたが、こちらの政府資料にも、随所に「人づくり」を最も重視するフィンランドの精神が記載されています。
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冒頭の一節: 『人類が生き残って成功を収めるための主たる課題は、現在と未来の課題に対応できる教育を開発できることです。』
ときます。
教育がこういう位置づけです。当たり前のようで、ここまでクリアカットに言い切れてませんね、日本は。
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次のページの冒頭には、『人材こそが最も重要な資産であるという国民の精神』と来ます。そして、『国民には、自分の可能性を最大限に高め、夢を実現したり希望の仕事に就く上で役立つ、優れた教育を受ける権利があります。』と書いてあります。
これ、外国人用のパンフレットですよ。
衒いも企みもない、まっすぐなメッセージ。恐れ入ります。
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ある小学生の学びの1日も紹介されています。
そこに出てくるヒルマという名の少女のコメント:『勉強のやり方や場所を自分で選べることと、閉じ込められないところが最高なの。』
少女の可能性を思い切り花開かせようという、リアルなメッセージが紹介されます。
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よりよい教育を実現させるために、というセクションでは、
教師については、「独立した専門家」と称し、教室での指導方法と学習教材を選ぶ自由がある、と強調します。そして、フィンランド教育の要点として、ズバリ、こう表現します。
『管理する代わりに勇気を与える』。
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しめくくりには、大人も子どもも、『誰もが高い学習意欲をもつ国になることを目指しています』と。
『双方向の対話、協力、問題志向型の学習』
『イノベーション、突飛なアイデアにも寛容であること』
と、謳ってあります。
明確ですね。
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もちろん、現実には、課題もあるしょう。光と影はあるでしょう。でも、このスタンスこそ、大いなるインスピレーションを与えてくれるではないでしょうか。
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フィンランドの友人たち話すと、とても丁寧、慎重、でも自分の見方や意見をしっかり述べる思慮深さに感心します。
あの後藤新平は、『金を残して死ぬ者は下、事業を残して死ぬ者は中、人を残して死ぬ者は上』という言葉を残しました。
資源小国、人材大国。
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日本の”学び””人づくり”の伸びしろはまだまだたっぷりあります。
子どもも、大人も、シニアも。
新しい沃野が開かれているのではないでしょうか。

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