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プリキュアに改めて「自分らしさ」とはを考えさせられました

この前、学生時代からの友人と娘と3人でプリキュアの20周年を記念した展覧会に行ってきました。
そこで、今更ながらプリキュアのファンになってしまったんです。

プリキュアって「女の子らしさ」の押し付けなんじゃないの?

もちろん、これまでプリキュアの存在は知っていましたが、これまでちゃんと観たことはありませんでした。
始まった頃はすでに女児向けのアニメの対象年齢ではありませんでしたし、私自身、そういった物を避けて生きてきたんですよね。
女の子向けのアニメってなんだかキラキラ、カラフル、フリフリで「女の子っぽい」の象徴のようで。
なんだか「女の子らしさ」を押し付けられている感じがして、苦手だったんです。
そういう、「○○らしさ」の型を押し付けられたくないというか。(過去のnoteでも服装の話を書きました

だから、正直にいうと全然興味が無いしなんならそういう「女の子らしさ全開の世界なんでしょ?」くらいに思っていたのですが、最近、娘がプリキュアに興味を持ちだしたんです。

といっても、まだ幼いのでプリキュアは物語を楽しむというより、YouTubeで予告編のようなショートムービーを観て世界観を楽しむ程度です。
娘は、私と違ってパステルカラーやフリフリのいわゆる「女の子っぽい」ものが好きです。もちろん、それを否定するつもりはありませんし、娘が好きならば、と、友人も誘って展示会に行くことになりました。


プレゼントでもらったプリキュアの衣装を着てノリノリの娘

「女の子だって暴れたい」初めて知ったコンセプト

歴代のキャラクターの展示は「へえ、こんなキャラクターもいたのか」と眺めていた程度だったのですが、私が心を惹かれたのは、クリエイティブディレクターの辻愛沙子さんがプロデュースされたエリア。

そこで、プリキュアの誕生秘話を初めて知ったのです。

初代のプリキュアのコンセプトって「女の子だって暴れたい」だったんですね。
主人公は、色黒で勝気な女の子と、科学が大好きな博学の女の子。衣装は白と黒で、アクションシーン満載で敵と戦います。

「女の子だから○○できない」という固定概念を破って自分の意思で未来を切り開いていく姿を描いているんです。

えーめっちゃ考えられてるやん!!すごくいい!!

後から友人に教えてもらって知ったのですが、プリキュアって当時からそういった時代の多様性を反映したアニメだったんですね。
私全く知らなかった…

記念に初代プリキュアのパネルと自撮り。すごいアニメだ…

私自身が「女の子らしさ」の固定概念に囚われていたのかもしれない

プリキュアはシリーズが進むと、白黒の衣装からカラフルで可愛らしいものになっていきます。

これは私の推測に過ぎないのですが(詳しい人いたらすみません)、そうなったのは初代のコンセプトが受け入れられなかったのではなく、「自分の意思で自分らしく未来を切り拓く」ことの象徴が「ボーイッシュや女性らしくないもの」というのも、もはや古い考えということじゃないかなと感じました。

これまで、「女の子らしさ」を押し付けられるのが嫌で、そうじゃないもの選び取り、自分らしさを貫きたいと思っていた私。

でも、「可愛い」「女の子っぽい」と自立して生きていくことは決して相反するものではない。

よくよく考えたらそうですよね。

誰かからの押し付けではなく、それを好きと自分で選び、その上で自分らしく生きていくことが大事で、その好きなものが可愛らしいものであることもある。

ある意味、私自身が「女の子らしさ」の固定概念に囚われていたんじゃないかと思わされました。
奥が深い、素晴らしいアニメだ…細部まで考えられたアニメだからこそ、長年多くの人に愛されてきたのでしょう。

娘も、誰かの決めつけた枠に押し付けられることなく、そんな風に自分で好きなものを選び、自分らしく生きていってほしい。

という訳で、素敵な出会いの記念に、ミュージアムショップでキーホルダーか何かをお土産を買おうと、娘に「何がいい?」と聞いてみたのですが、娘が選んだのは、その会場で一番高い5000円以上するキュアブラックの人形。

娘よ、そこは強い意志で選ばなくていいんだよ…。

お気に入りになったキュアブラックの人形を持ってルンルンな娘。反対の手はタローマン。どっちも大好きです。


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