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ビジョンデザインの現場から | 【UDCすみだでの活動】 UDCすみだって?

こんにちは。今回は、参画している組織「UDCすみだ」についてのお話しです。私は2021年の春頃から、UDCすみだ(アーバンデザインセンターすみだ)という組織に参画して活動しています。

■ UDCすみだ ホームページ

■ UDCすみだ 紹介動画


UDCすみだって?

そもそも、UDCとは? というところからお伝えしますと、UDCは、アーバンデザインセンター(Urban Design Center)の略称です。

■ UDCイニシアチブ

UDCは「公・民・学」が連携するまちづくりの組織として、構想対象エリアに拠点施設を構え、未来ビジョンの検討や都市空間のデザインマネジメント等のハード面、まちづくりの担い手育成や地域デザインプログラム等のソフト面、双方のアプローチから、総合的なまちづくりに取り組んでいます。

2022年11月現在、日本各地には23のUDCが組織(うち2拠点は活動終了)されています。UDCすみだは、その23番目のUDCとして2021年4月に設立されました。

2020〜2021年にかけて、墨田区には「iU 情報経営イノベーション専門職大学」と「千葉大学 墨田サテライトキャンパス」の2つの大学キャンパスが開設されました。実はそれまでは、墨田区は23区のなかで唯一、大学のない区だったのです。大学の誘致を契機とし、墨田区が掲げる「大学のあるまちづくり」を一層強力に推進するために、各団体の協力・連携を継続して維持し、共に構想を推進していくためのプラットフォームとして、UDCすみだは設立されたという背景があります。

公・民・学連携による「繋がりと共創のプラットフォーム」としてのUDC

UDCすみだが進めるプロジェクト

UDCすみだでは、公・民・学の連携による「繋がりと共創のプラットフォーム」として、さまざまなリーディングプロジェクトを進めています。

参画のきっかけは・・・

少し時間を遡り・・・参画のきっかけは、2020年9に開催された、UDCイニシアチブ主宰「アーバニスト(まちづくりディレクター)養成プログラム」に参加したこと。そのときのテーマが「地域のビジョンと実践」でした。

■ プログラムの目標

❶ アーバニストに求められる「公・民・学」連携による「都市デザイン・マネジメント」の考え方の修得
❷ 広域の観点から対象地域の将来像を描き、地域資源をつなぐ構想の意味、公・民・学の「人」と「組織」を活かす・活用することがもたらす効果の理解
❸ 「空間」を活かす、「場」を創り出す、街を活かすプロジェクトと実現の仕組みの構想力、街への波及効果の客観評価力

アーバニスト(まちづくりディレクター)養成プログラム ガイダンス資料より抜粋

私自身「ビジョンデザイン」を主な領域として活動するなかで、ビジョンを構築すること、それを他者と共有し、他者とのポジティブな関係性のなかで協働しながら実現を目指していくということは1つのテーマです。

特に、福祉施設のクライアントさんとのプロジェクトのなかで、福祉施設のあり方、利用者さんの生活のあり方を考えるとき「地域のなかで」「地域づくり」は、いつもキーワードとなっています。地域のなかでの1つの施設、1つのプレイヤーだけでなく、多様な主体者が共有、共感できるビジョンの存在、そして、ビジョンを拠り所に領域をまたぎあい、継続的に協働できることの重要性を強く感じてきました。

■ 障害者支援施設 ひだまりの里きよせさまでのプロジェクト

「アーバニスト(まちづくりディレクター)養成プログラム」で、都市や地域のビジョンを構想し、多様な主体が参画するプロジェクトを推進していくための考え方と実践を、UDCで実際に活躍されている方たちから学んでみたいと思い参加しました。

実際のプログラムでは、専門家の方たちの講義を受けつつ、実在する地域(諏訪湖周辺地域)を対象に、参加者同士でグループワークを行いながら、下記をとりまとめ、発表を行いました。

❶ 広域ビジョン・コンセプト・主要テーマ
❷ 対象地区の重点課題の定義
❸ プロジェクト全体像
❹ リーディングプロジェクト企画

限られた時間のなかではありましたが、ビジョンを軸に意見やアイデアが交わされ、合意がつくられていくダイナミックな体験をすることができました。また、さまざまな意見やアイデアから、核となる言葉を抽出し、言語化すること、情報を整理して可視化すること等は、日々のビジョンデザインのプロジェクトでの実践経験を活かすことができた機会でもありました。

長くなってしまいましたが・・・この「アーバニスト(まちづくりディレクター)養成プログラム」のご参加者の1人から、墨田区にUDCが立ち上げられるお話しをうかがったのでした。

「繋がりと共創のプラットフォーム」に参画することで、まちづくり、地域づくりに、デザイン会社・デザイナーの経験・力をもっと活かし、還元したい、そして、1人の地域生活者(墨田区在住なのです)としても地域づくり、まちづくりに関わるきっかけを模索していたことから、お声がけをし参画することとなりました。

大学のあるまちづくり 未来ビジョン プロジェクト 進行中

現在は、UDCすみだのリーディングプロジェクトの1つでもあるすみだ 大学のあるまちづくり 未来ビジョンの策定」に携わっています。2022年春には、COLOGUEとして「大学のあるまちづくり未来ビジョン(骨子版)」パンフレット/紹介パネルのデザインを行いました。現在は、2023年3月のお披露目に向けて、さらに情報を充実させたパンフレット(完成版)のプロジェクトも進行しています。

今度の記事では「大学のあるまちづくり未来ビジョン(骨子版)」パンフレット/紹介パネルデザインの模様をお伝えしたいと思います。

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