見出し画像

アルシエンの悪いところってなに?

前回の記事(採用したいのはアルシエンに来たい人)に悪いところも赤裸々にと書いてしまったので、アルシエンの悪いところもきちんと書かないとアンフェアですね。

ということで、私が認識しているアルシエンの悪いところを説明します。

初任給について

勤務弁護士にとって、アルシエンの1番のデメリットになるのは勤務弁護士の最低保証報酬が低いところです。

※アルシエンは業務委託契約ですので、給与ではなく報酬になります。契約の内容については「雇用?業務委託」をご参照ください。

最低保証額は年528万円(月額44万円)です。

これはあくまで最低保証額果報酬なので実支給額は580万円〜1000万円くらいですが、最低保証額はあくまで528万円です。

私たち60期が就職活動をしていたころの街弁事務所は年俸600万円が相場でしたので、それよりは若干低いです。

5大事務所や大量集客型大規模事務所と比べると遜色ありまくりです。

ただ個人事件は自由ですし、比較的自由に勤務できますので、個人事件で売り上げは補填できます。

そんなに個人事件なんて受任できないよとお思いの方もいるかと思いますが、今のところ、アルシエンに入った先生方は5年程度で年間2~3千万円分くらい個人事件の依頼を受けられるようになりパートナーに就任してくれています。

そのための育成はかなり本気でやっています。

そこに魅力を感じてくれる人がアルシエンに来てくれているのだと思います。

※詳しくは「経済的基盤の早期確立を重要視している理由」もご覧になってみてください。


色々なパートナーのスタイルに合わせる必要がある

次のデメリットは、勤務弁護士は誰かの専属になるのではなく複数のパートナーの仕事をするということです。
これはアルシエンのメリットでもあるのですが、デメリットでもあります。

パートナーによって仕事の進め方も起案のスタイルも違うので、最初のうちはみんな戸惑います。

ある先生は和暦を使いますし、ある先生は西暦で統一しています。
ある先生は「、」だし、ある先生は「,」です。
戦争にはなっていませんが、一太郎派の先生もWord派の先生もいます。

起案のスタイルも、極力要件事実しか書かないという方もいれば、情緒的な事情を積極的に書く方もいて様々です。

1年目の先生は、自分の型もないところに色々な先生の型に合わせなければいけないので大変だろうなと思いますし、現に「先生によってスタイルが違いすぎる」という愚痴も耳にしています。

しかし、逆に言えば色々な先生のスタイルを見られる点はメリットです。色々な先生のスタイルをみて、その中から自分に合ったスタイルを選んで真似ることができる点はメリットだと思います。

師匠が一人しかいないと、その先生のスタイルが合わないと、事務所を辞めるかどうかということにまで発展しまいますが、アルシエンには複数のパートナーがいるので、自分にあったスタイルの先生がいる可能性も高くなります。

そちらのメリットの方が大きいと感じているので、合わせるのが大変という意見がありつつも、基本的には複数の先生の仕事をするということにしています。

なお、アルシエンの特定の先生の型を学びたいということであれば、事務所の正規ルートの採用ではなく、その先生に弟子入りしたいと直接伝えてみてください。

大まかな方針は設立パートナーが決めています

最大のデメリットは私たち3人(武内、清水、木村)がいることだと思います。

アルシエンの先生方は自由にノヒノビと自分の好きな仕事をしていますし、何か希望があればそれを聞いて出来るだけ実現しようとは試みます。

でも、勤務弁護士からパートナーになったからと言って全てを自由に決められる訳ではありません。
事務所の大まかな運営方針は私たち3人で決めています。

アルシエンの先生方のSNSを見ていただければ、相当自由な所風ということはお分かりいただけるかと思いますが、全て自由というわけではわけではありません。

例えばですが、アルシエンでは税理士業務、司法書士業務、社会保険労務士業務、弁理士業務は行わないと決めています。
いわゆるワンストップリーガルサービスを提供しないという方針ですので、税理士業務もやりたいとなると残念ながらウチではできませんということになってしまいます。

全部自分で好きなとおりに決めたいというのであれば、自分の事務所を作られた方がよいかと思います。

ただ、事務所の運営方針については、そのような運営方針にしている理由も聞かれれば全てお話ししますし、その運営方針が適切でないと分かれば撤回をして意見を受け入れたりする柔軟性は持っているとは思います。

ちなみに、実はこれまで法律事務所アルシエンについては、自分たちから積極的な事務所広報はしないという方針でした。
※個々の先生は情報発信していますが、私たち3人が事務所のことについて自ら発信するということはほとんどしていませんでした。

それが、昨年、勤務弁護士の先生からもっと積極的に事務所広報をすべきとの意見があり、その意見を私たち3人で協議した結果、情報発信をするという方針に変更して、noteでの情報発信をすることにしました。

とまぁ、言い訳がましいことも書きましたが、設立者の私たちがいるのですから、いくら自由にノビノビとか、柔軟に意見を聴きますといってみても、目の上のたんこぶ感は否めないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?