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ヨーロッパ個人手配家族旅行 (初) を計画し新型コロナウィルス (COVID-19) で御破産になるまでに得た Tips

この記事は、初めて海外旅行に行こうと思われている方、特に家族で、また個人手配で行おうと考えていらっしゃる方のお役に立てれば幸いです。
また、標題に書いております様に、予期せぬトラブルにより旅行が中止になった際にどのような点に注意すべきかについての知見も共有したいと思います。

🙋‍♂️初めに

私の勤務している会社では、勤続5年毎に「リフレッシュ休暇」と呼ばれる10日間の有給を戴けます。そこでこの機会に家族でヨーロッパ家族旅行に行こうと考えました。そして今回、ツアー旅行ではなく個人手配での旅行をすることにしました。理由としては以下の通りです。

・旅行プランを柔軟に決めることができる
・費用を安く抑えることができる
・仕事で英語を使うことからここ数年は英語学習を続けており、旅行を滞りなくこなせるくらいの英語力はあるだろうという度胸がついた

家族構成は私、妻、息子(中1)、娘(小5)の4人。海外旅行経験、語学力については次の通り。

私:42歳。年1, 2回韓国・台湾へ仕事で出張に行く程度。英語は仕事で使うためオンライン英会話などで学習しており、TOEIC 700-800 前後。リーディング、リスニングはぼちぼちだが英会話は苦手。
妻:?0歳。美容学生時代にロンドン・パリへ研修に行ったことがある。英語は全く。
息子:13歳。中学一年生。海外旅行経験無し。英語は学年下位。
娘:11歳。小学五年生。海外旅行経験無し。英語は公文で頑張って勉強中。

日程としては子供達が春休みに入ることと、ヨーロッパ旅行としてはまだシーズンオフである冬季にあたるので費用が安くすむ3月後半としました。
また、息子の学校行事もまだそんなに無かったこと、娘に関しては満12歳未満なのでフライトが子供料金になることもあり、このタイミングに決定しました。

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ま、これを書いている今現在行けてないんですけどね。

💰準備編1 - 予算

今回最終的に16泊17日(の予定の旅行)になったのですが、色々と調べた結果、以下の様なざっくりとした予算を組みました。

・移動費(航空機、電車など) - 60万前後
・宿泊費(16泊) - 20万前後
・食費 - 20万前後
・施設利用費(アミューズメントパークなど) - 10万前後
・購買費・雑費(ショッピング、おみやげ代など) - 10万前後

航空機利用は日本とヨーロッパの往復とヨーロッパ間の移動1回の計3回で、他の国間移動は電車と高速バスにしました。
ちなみに今回の旅行先は全て シェンゲン協定 国なので移動は楽そうです。

宿泊費は booking.com で評価8以上の宿という基準で検索し、4人1泊1万〜1.5万という相場で目星を付けました。また、朝食については込みで2万円超えてしまう場合は付けないという選択をしました。
ドミトリーや Airbnb などを利用すればもっと安く抑えれたかもしれませんが、今回は候補から外しました。トイレやシャワーが共同だと落ち着けないですし、貸主とのやりとり等、不確定要素が入るとタイトなスケジュールに影響が出る可能性があるためです。

食に関してはできるだけ我慢せずに好きなものを食べたいと思い、ヨーロッパは物価が高いことも考慮しての予算立てをしました。
朝食はホテルに付いていない場合は軽く済ませ、1日の食費を1万円以内で抑えつつたまにディナーで奮発してこんなものかな?と想定。

🛩準備編2 - 旅程

行き先についてはもともと妻がどうしても行ってみたかったというドイツのノイシュヴァンシュタイン城(とロマンティック街道)をベースに、周辺国家を周遊しようということになりました。
個人的にはヨーロッパ家族旅行とか滅多に行けるものでもないので「日程が許す限りいろんな国に行きまくりたい」と様々なプランを練りました。
行きたい国を決め、訪れる観光地を決め、移動日の調整を行い、最終的に以下の様なコース、日程となりました。

・イギリス(ロンドン)3日間
・フランス(パリ)3日間
・ドイツ(ロマンティック街道メイン)4日間
・チェコ(プラハ)2日間
・フィンランド(ヘルシンキ)4日間
計16泊17日

旅行日の半年ほど前(8月頃)から本格的に情報収集を開始し、4ヶ月くらい前(11月頃)から航空機、電車のチケットやホテルの手配を始めました。
情報収集は web でも行いましたが、まとまった情報を手元にも欲しいと思い、地球の歩き方を何冊か購入しました。

旅程の内容を簡単にまとめると...

まずは日本からロンドンへ。(ヨーロッパといえばとりあえずイギリスは行っとかないと... というミーハーな理由が主)
子供がハリーポッター 好き(だった)こともあり、ハリーポッター スタジオをメインに置き、あとはベタな観光地を廻ることに。
食に関しては Fish&Chips とアフタヌーンティーが楽しみ。

ロンドンからユーロスター(ドーバー海峡を横断する国際鉄道)でフランス・パリへ。
妻が蚤の市に行きたいということで調べたところ、パリには3大蚤の市としてクリニャンクール、ヴァンヴ、モントルイユがあるらしい。
クリニャンクールは最も大きいが、治安があまり良く無い地域に隣しており、観光客目当てのスリも多い。
モントルイユは郊外で、どちらといえばフリーマーケットの様な感じということ。
ヴァンブは比較的治安の良いモンパルナスに近くおすすめということで、ヴァンブに行くことにした。
あとは主要観光地を弾丸観光し、シャンゼリゼ通り、6区のマレ地区などショッピングができる場所を廻ることにした。予約しないと入れないエルメス本店にチャレンジしてみたい。

パリから ICE(新幹線)でフランクフルトに入り、そのままビュルツブルグへ移動しロマンティック街道の観光を開始する。
オンシーズンにはロマンティック街道バスという、主要な観光地を一気に移動できるバスが運行されているみたいだけど、3月はシーズンオフなので全て電車を個人手配することに。
ビュルツブルグ〜ローテンブルグ〜ネルトリンゲン〜フュッセンを4日間で電車で廻り、ミュンヘンに到着する予定。
ネルトリンゲンは漫画「進撃の巨人」で描かれている街のモデルになったのではと言われている小さい街。
フュッセンはドイツ最大の目的であるノイシュヴァンシュタイン城、またヴィース教会というロココ様式の装飾が施された世界遺産の教会もある。
ちなみに後述しますが、今回ユーレイルパス(ヨーロッパ中の鉄道をフレキシブルに利用できるパス)は購入せず、バイエルンチケットというバイエルン地方で利用できるパスを購入する前提にしました。

次にミュンヘンから FlixBus(高速バス)で5時間ほどかけてプラハに行くことに。もともと考えてなかった行き先だけど、最もヨーロッパらしい雰囲気が味わえると知人から激お勧めされ、ビールが安くて美味いということもあり旅程に追加。観光は主にプラハ城、旧市街地など。

ここから飛行機でヘルシンキへ。今回の旅行は中欧ベースですが、北欧デザインが好きなこととサウナにハマっていることから、どうしてもフィンランドは外せませんでした。
海に入れるサウナ施設や(寒いから入れなそうだけど...)、ムーミン美術館、マリメッコ本社などが目的。(ムーミンワールド も興味あったが、夏しか営業していなかった)
また、アパートメントを予約したのですが、当然の様にサウナ付きでした。

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ま、これを書いている今現在行けてないんですけどね。

💻準備編3 - 利用した web service、アプリ

以下の様なサービス・アプリを利用して旅程を組み立てました。

Skyscanner
イギリスに本社がある、Trip.com のグループ企業。世界中の航空会社・旅行代理店が扱っているフライトチケット(ホテル・レンタカーも取り扱っている)を横断検索できるサービス。
Web でも検索できるが、アプリ版はチケットのお気に入り機能があって後からまとめて見返せて便利。

Hopper
アメリカの急成長ベンチャー企業。こちらも Skyscanner と同様、フライトチケットとホテルを検索できるアプリ。AI が出発日までのフライト運賃の推移を予測しベストプライスでの購入をサポートするらしい。
今回はここから購入することは無かったが、気になるサービス。

Booking.com
オランダに本社がある、世界中のホテル検索サービス。今回はこのサービスをホテル検索のメインに利用し、ほぼほぼここで予約した。類似サービスと比べて管理画面が見やすいと思う。
今回コロナの影響によるキャンセルの際、ホテルについての問合せ電話を行うために日本語対応窓口に電話したが、機能しておらず残念だった。

Expedia
イギリスに本社がある、こちらもホテル検索サービス。航空券も検索できて、セットで購入すると安くなるらしい。
今回同じホテルを Booking.com と比べて若干安かったためこちらで1件予約した。(Booking.com には最低価格保証があるので、他サイトで安かったと申告すれば同じ価格にできるみたいですが)

Agoda
シンガポールに本社を置き、アジア圏に特に強いらしいホテル検索サービス。今回他サービスと比較してこちらが若干安かったのでパリのホテルを予約したが、キャンセル時に日本語対応電話窓口に何度か電話した際、都度日本人による丁寧な対応をして頂いて安心できた。

RAIL EUROPE
ヨーロッパの主要鉄道チケットの検索・購入が行える。ニューヨークに本社があるらしい。今回ロンドンからパリへの移動にユーロスター(ドーバー海峡を結ぶ高速鉄道)を利用しようと思い検索していてこちらで購入。
しかし手数料が高い。Web の UI がリッチで日本語のためそのまま流れで購入してしまったが、公式で購入した方が断然安い。
各国の鉄道会社サイトを英語で調べて購入できるのであれば、ここを利用するメリットは無さそう。
コロナによるキャンセルの際も、ユーロスター公式が提示しているサポートとレイルヨーロッパでは違いがあり、結局公式サイトでバウチャーを発行した。

FlixBus
格安の高速バスを欧米で展開するドイツのベンチャー。アプリがシンプルで良くできている。ヨーロッパ諸国間移動の有力な選択肢の1つらしい。電車より時間かかるが、とにかく安い。
今回ミュンヘンからプラハへの移動方法として選択。キャンセルの場合、1年間ほどの間に利用できるバウチャーとして返金してくれる。

Get Your Guide
観光地のアクティビティ・オプショナルツアーのチケットを取り扱う、ベルリンに本社を置くサービス。
今回イギリスにてロンドン・アイというヨーロッパ最大の観覧車チケットを予約するために利用。公式サイトでの予約はキャンセル不可だったがこちらは前日まで可能だった。(そのぶん若干高かったけど)

VELTRA
こちらも Get Your Guide と同じくアクティビティ・オプショナルツアーを扱うサービス。日本の会社らしい。
今回ロンドンのテムズ川クルーズの予約に利用。他サービス数社と比較したが、内容が若干こちらの方が良かった(サイトの作りが見やすかった)。

Tripadvisor
世界最大級の旅行口コミサイト。アメリカで2000年に設立されたらしい。Expedia グループだった時期もあった。
レストランを検索するとよくここのページがヒットしたため、営業時間や予約の有無などを調べるのに利用した。
予約に関しては、ここの傘下の予約サービスである https://www.myfourchette.com/ を利用しているレストランがいくつかあり、実際にここで予約(その後キャンセル)も行った。

Trustpilot
デンマークで設立された、世界中の会社レビューサイト。
今回コロナの影響によりフライトをキャンセルする時に、代理店の連絡先を調べていたところよくヒットした。代理店にメールしても返事が無く、電話も数時間待ってつながらないことに腹を立てた利用者が予約番号とともにクレームを書き、代理店のスタッフがそれに対し返事を書いているという場面が多く見られた。
自分もここで代理店の日本語対応電話番号を知ったり、役に立った。

R&Y RENTAL
スーツケースレンタル店。
多くの航空会社で追加料金無しで預けることができるスーツケースのサイズは3辺の和が158cm以内となっているので、それに合ったものは 94ℓ になる。94ℓ だと1週間程度の旅行用ということだが、頑張れば2週間の旅行でもなんとかなるんじゃないかと勝手に考えた。
できるだけ軽量のものが良くて色々調べた結果、Samsonite のコスモライト スピナー というモデルが良さそうだった。

ちなみに正規品だとめちゃ高いが、楽天などで販売されている並行輸入品だと3万ちょいで買える。
それにしてもまあまあ高く、しかも次に使う機会も今のところ無く、今回は2つ用意しようと考えていたのでレンタルすることに。いくつか調べたが価格が安く在庫が多そうだったこちらで2つレンタルをすることにした。
念のために旅行の2日前に届く様にして19日間ほどレンタルして17,000円くらい。
返却はヤマトが集荷に来てくれて渡すだけで良いということ。

たびレジ
外務省が運営する、海外安全情報配信サービス。
行き先の国家・地域を登録するとその土地の大使館・領事館が持っている最新情報がメールで通知される。
今回2月後半に登録したが、ほぼ毎日各地域のコロナウィルス関連最新情報が通知され、非常に助かった。海外旅行の際にはぜひ登録されておくことをお勧めする。

tabiori
旅程やその他の旅行に関する情報を家族で共有するために適したアプリを探していたところ発見。大分の会社が作られてるみたい。
Web, iPhone, Android 全てで展開しているという条件の時点でだいぶ選択肢が少なかった中でも、必要十分なサービスが提供されていて良かった。
旅程とチェックリスト、写真やメモの共有ができる。またアプリ利用者間で旅記をシェアできる機能もある。
(ただし web 版は作りが心もとなく、バグ多め)

Currency
世界中の通貨一覧換算アプリ。シンプルで使いやすい。

iPhone 天気アプリ
iPhone のデフォルト天気アプリ。普段使ってなかったが、目的の地域を登録しておけば天気と気温が一覧できるので便利なことに気づいた。
今回特に中欧から北欧への移動で気温差が結構あるので、事前にどのような服装で行けば良いかをシミュレートするのに役立った。

iPhone 時計アプリ
iPhone のデフォルト時計アプリ。これも天気と同じく、「世界時計」に目的の地域を登録しておけば時差と時間を一覧できて便利。

💸準備編4 - 事前購入したもの

ここでは海外旅行にあたって購入したものについて紹介します。

必需品のコンセントプラグ変換器。これは USB が4つ接続できて便利。部屋が2つに分かれる場合も考慮して2個購入。

スリ防止のために首から下げれて、コートの内ポケットに入れるものを探しました。パスポート、お金、チケット、クレジットカード、ペンなどが収納できて便利。

こちらもスリや置き忘れ防止のために購入したスマホ用ネックストラップ。ケースの形状にかかわらず取り付けることができるところが良い。実物を見るとつなぎ目のナイロンの強度が若干不安が残りましたが、旅行中に切れることは余程力が加わらない限り無いだろうと信じて使います...

電車での移動中などにおけるスーツケース盗難防止用として購入。TSA ロックなので安心感がある。

モバイルバッテリーはタイムセールで安くなっていたこちらを購入しました。サイズも小さく持ち運びに便利。

荷物を圧縮するために色々な商品を探していたが、こちらが評判が良かったのでいくつか色違いで購入。実際利用したらまたレビューしてみたい。

ネックピローも色々と検討しましたが、「電車で他人に寄りかかって眠る心地良さに近い」という何方かのレビューに惹かれ最終的にこちらを選択。安いコピー商品も出回ってるみたいだけど、やはり本家のこちらの形状が良いというレビューを見ました。こちらも実際利用したらレビューしたい。

フライト前のスーツケース重量チェック用にと購入。

今回 sim を事前に購入して行くことにしました。こちらは比較的安価で大容量使えるので良さそうでした。利用できる日数と容量違いでバリエーションがあります。

自撮り棒買おうと思い色々と考慮した結果、Osmo Pocket を持っているのでこちらを購入。ちょっと高いですが、レビューがほぼみな絶賛しているので購入決めました。

この他、トイレに流せるティッシュ、ウェットティッシュ、使い捨て便座シート、消臭スプレー(ホテルの部屋が臭う時用)、各種常備薬を用意しました。
あと、ほとんど中華製品ですね。なんだかんだいって滅多に使わないものが多いから安いので良いと選んでたらこうなった。

...

実際行った後でまたレビューしたいですね。

🛩実践編1 - 航空機チケット手配

まずは航空券。Skyscanner で検索するのが最も効率の良い方法だと思います。Skyscanner でフライトを選ぶにあたってのテクニック、気をつける点は以下になります。

・出発地 / 到着地を変えてみる
・乗り継ぎ時間について確認する
・乗り継ぎ方法について確認する
・一見安い代理店も、最終金額を確認して比較する
・できるだけ航空会社から購入する
・パスポートの名前入力時は特に間違いに気を付ける

・出発地、到着地を変えてみる
例えば私は福岡在住なのですが、出発地 / 到着地を福岡では無く、名古屋や大阪で検索すると、福岡発着便には無い安いチケットが見つかることがあります。もちろんそこから家までの交通費は別途必要になりますが、それを考慮しても安い場合は検討の余地があります。
実際、今回ヘルシンキからの復路をこの方法で購入しました。
中国の吉祥航空(Juneyao air)ヘルシンキヴァンター空港〜関西国際空港の便がとても安く、大阪から福岡までを新幹線の早割で購入する前提でも、他の福岡着便より数万円安く済みました。

・乗り継ぎ時間について確認する
乗り継ぎ時間で気をつける事は2つ、まずは乗り継ぐ航空機の最小乗り継ぎ時間 (MCT) を調べます。文字通りこの時間が、その便の乗り継ぎに必要な最小の時間になります。この時間以上乗り継ぎ時間がある便を購入して遅延などがあり間に合わなかった場合、航空会社が代替便を用意するなど保証してくれます。
基本的にこの時間を下回る乗り継ぎ時間のチケットは販売されていないのですが、あまりギリギリだとその分乗り遅れるリスクも増えるわけで、いくら代替機の保証があってもタイトなスケジュールの旅行だと、その後の予定が壊滅する場合もあるので注意が必要だと思います。

・乗り継ぎ方法について確認する
ご自身で乗り継ぎ と記載されている場合、注意が必要です。
この場合、搭乗する全ての航空機のチケットは別々で発券し、乗り継ぐ空港ごとにいったん入国審査、荷物の引き受け、次の航空機のチェックイン、荷物の預け入れを自身の責任で行う必要があります。
また、入国にあたってビザが必要な国もありますので、全て自身で調査・準備が必要です。
Skyscanner の規約によると、フライトが遅延した場合はチケットを販売した旅行代理店が何らかの保証をしてくれるみたいですが、海外の代理店に問い合わせるには当然ながら殆どの場合、英語で電話をかける必要があります。

・一見安い代理店も、最終金額を確認して比較する
Skyscanner で検索すると、多くの場合航空会社よりずいぶんと安い金額で様々な代理店がチケットを用意しています。ですが、購入フローを進めた結果、途中でよく分からないオプションを提示してきたり、クレジットカード利用手数料が別途加算されたりして、最終的にかなり値段が上がることがあります。後述する様に、航空会社から購入した方が良いケースがありますので、よく検討した方が良いです。

・できるだけ航空会社から購入する
様々なトラブルが発生した際に、代理店経由だとやりとりに時間がかかったり、余計な料金を取られたりすることがあります。
また、フライトスケジュールが変更・欠航になった場合でも連絡が来ないケースがあります。
今回 MyTrip という代理店で購入していたフライトに関して、欠航になっていたにも関わらず連絡が来ていませんでした(他の代理店で購入したフライトでは、欠航時にメールが届いた)。ですが、代理店の規約には「フライトスケジュールは自身の責任において航空会社のサイトなどより最新情報を入手してください」といった記載がありますので、あくまでも自己責任で利用する必要があります。
こういったことを考慮すると、多少価格が高いくらいであれば航空会社から購入していた方が安心と言えると思います。

・パスポートの名前入力時は特に間違いに気を付ける
これは地味に間違い易く、間違うと後々かなり面倒なことになる様なので気をつけたいところです。
姓名が逆になった状態でチケット発券し、搭乗時に気づいた場合、最悪搭乗できないケースがある様です(ググると悲惨なエピソードが出てきます)。
調べた限りでは、航空会社から購入しているチケットの場合、窓口で変更できるケースが多い様ですが、代理店で購入している場合は変更に1週間など時間が必要且つ数千円の手数料が必要な場合が多く、搭乗時に気づいてその場で電話しても変更できないといった事になる様です。
航空会社、代理店によって web で入力字に「名」が先だったり「姓」が先だったり決まってなくて、後で web からチケット確認した際にもどっちがどっちか明記されていないので、購入時にはしっかり確認する様にすることをお勧めします。

また、キャンセル可能なものだと費用が高くなりますがリスクとのバランスだと思います。今回はキャンセル不可で安いチケットを選びました(後ほどキャンセルすることになるのですが...)

🚅実践編2 - 電車、バスチケット手配

ここではシェンゲン協定国間を結ぶ新幹線や、高速バスのチケット購入について、またユーレイルパスを選択すべきかどうかについて書きます。
(これを書いている2020年3月時点の情報です。常に最新の情報はご自身で最終的にご確認されてください)

まず、ヨーロッパの鉄道についてググるとだいたいレイルヨーロッパなどの代理店がヒットするのですが、前述しています様に手数料が高いので、英語に抵抗が無い場合は公式サイトで購入することをおすすめします。

・EuroStar https://www.eurostar.com/uk-en/homepage/
・DB (ドイツ国鉄) https://reiseauskunft.bahn.de/

今回私はロンドン〜パリの移動に EuroStar, パリ〜フランクフルトの移動に ドイツ鉄道の ICE を利用することにしました。
また ユーレイルパス という、ヨーロッパ主要国の電車(高速列車含む)が乗り放題になるパスもあり、鉄道を主な移動手段とする旅行では一考の価値がある選択肢となります。利用する日数によって様々な選択肢があります。
例えばドイツにおいては以下の様な利用ができる様です。

ドイツの地域鉄道(RE、RB、IR)は予約不要です。インターシティ (IC)、ユーロシティ (EC) および ICE では予約は任意ですが、ハイシーズンに利用する場合は、座席を確保するため事前の予約をおすすめします。夜行列車はすべて予約が必要です。料金は選択する座席や寝台の種類によって異なります。上記に記載された列車はすべてドイツで有効なユーレイルパスで乗車できます。上記の予約が必要な列車を利用する場合は、予約を別途行ってください。国際列車を利用する場合は、列車が通過するすべての国で有効なユーレイルパスが必要となります。
https://www.eurail.com/ja/get-inspired/top-destinations/germany-train より)

今回私のプランによる電車利用は、前述の通りロンドン〜パリ〜フランクフルト間に高速列車と、ロマンティック街道の移動に地域鉄道という予定にしていました。
当初ユーレイルパスを利用することを考えていたのですが、バイエルンチケットという、ドイツのバイエルン州全域で利用できるフリーパス(ただし高速鉄道を除く)があるということを知りました。
バイエルン州は結構広く、ロマンティック街道はこの中に含まれます。このチケットは人数が増えるほどお得になるのが良いところで、最大5人までお安くなります。
今回私の旅程では電車を使うのはほぼロマンティック街道メインだったので、見積もってみたところユーレイルパスを購入するより断然お得だったのでこちらに決めました。
DB の公式サイト から購入できます。
(ちなみにバイエルンは英語表記だと Bavaria となる様です)

私が調べた感じでは、あまり細かい旅程を決めずにヨーロッパを気ままに周遊観光したい、といったケースにユーレイルパスは向いているのかなと思いました。ただし全席指定の高速鉄道は別途予約が必要みたいなので注意が必要です。

高速バスについてですが、今回ミュンヘン〜プラハ間の移動に FlixBus を利用しようと考えました。
高速バスのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット
・安い(ミュンヘン〜プラハ間家族4人で8,000円程度)
・街並み、自然を見ながら移動できる

デメリット
・時間がかかる(ミュンヘン〜プラハ間で約5時間)

デメリットの時間がかかるという点に関しては飛行機・電車と比べてなのですが、飛行機と比べた場合、実際空港までの移動時間や過ごす時間も合わせるとそれほど変わらないですし、鉄道は早いですが値段も高いです。
FlixBus は成長を続けているベンチャーらしく、アプリの使い勝手も良いですし、バスにはトイレも完備されていて、低価格で快適に旅行できそうと思いこちらにしました。
ちなみに最前列のパノラマ席が予約できました(若干値段は上がるがそれでも安い)。まあ、キャンセルしたんですけどね...

🎡実践編3 - 各種博物館やアミューズメントパークなどのチケット手配

・イギリス
ハリーポッター スタジオ
公式サイトにて予約。かなり人気がある様で、特に午前中のチケットは売り切れが多く見られるので、予定を決めたら早く購入した方が良さそう。
多少高くなってもよければバスツアーで購入した方が楽だと思います。(郊外にあるので、電車の乗り継ぎなど必要)
また、公式サイトで目的の日時が売り切れの場合でも、ツアーでは販売している場合があります。

ロンドン・アイ
ヨーロッパ最大の大きさの観覧車。シャンパン付きコースなどもあるらしい。週末などは特に並ぶみたいで、事前チケット購入しておいた方が無難とのこと。
英国政府観光庁の公式サイトで購入できるが、日本語サイトの方が英語サイトよりも価格が高めなので注意。
また、スタンダードチケットとファストパスチケットがあり、スタンダードチケットはチケット購入列には並ばなくて良いが、その後の搭乗までに結局並ぶことになるらしいので、時間短縮されたい方は並ばずに搭乗できるファストパスを購入した方が良さそう。
GetYourGuide という代理店経由だとキャンセルが前日まで無料だったので、こちらでファストパスを購入した。

テムズ川ランチクルーズ
海外でブルジョア感を味わうにはクルーズ飯だろう、ということで調べたが、やはりディナークルーズは値段も高いしドレスコードなど敷居が高そうで、子連れでもあるしカジュアルに参加できそうなランチクルーズにした。
一応ドレスコードはあるみたいだけど、そこまで厳しくなさそうだった。(ショートパンツにサンダルとかでなければ大丈夫?)
いろいろな代理店が扱っていたが、今回 VELTRA でツアーを申し込んだ。

スカイガーデン
地上155mからロンドンの街並みが見渡せる。入場自体は無料だけど、web から入場券をゲットする必要がある。そしてこのチケットがなかなか入手が難しいみたい。
そこで、ここに入っているレストランを予約すると入場権も手に入るということで、最も Darwin Brasserie を予約した。

・フランス
ヴェルサイユ宮殿
やはりかなり行列ができるみたいなので 公式サイト でチケットを購入しておいた方が無難とのこと。チケットの書い方についてはググると詳しいサイトがいくつも出るので、そちらを参考にされると良さそう。
また、いくつか主要な観光スポットを廻る場合はパリ・ミュージアム・パスを購入するとお得になりそう(ただし時間指定はできないらしい、あとリアルチケットみたいなので、郵送してもらう必要があるぽい)。
また、毎週月曜が休館日なので気をつけたい。

ルーブル美術館
こちらも公式サイトで購入できるので、事前購入しておいた方が無難。
また、結構ストで閉まっていることもあるみたいで、タイミング悪いと悲しいことになるぽい。今回も2019年末〜明けくらいに結構長めのストがあり(暴力的なスリ犯が増えて、それに対応できる職員が足りないとかなんとか...)、さらにその後コロナ禍により数日閉館していた。この時はフランスの労働法で定められた "撤退権" を公使したということらしい
(3月下旬現在はロックダウンにより閉館中)

・ドイツ
ヴィース教会
ヨーロッパを代表するロココ様式の装飾が施されていて、ユネスコの世界文化遺産に登録されているという教会。
ノイシュヴァンシュタイン城と同じフュッセン地方にあるため、セットで訪れる人が多いみたい。
曜日によって中を見物できる時間が異なっており、移動はフュッセンの街からバスで行くかタクシーなどになるので、公式サイト で予めチェックして予定を立てていた方が良い。

ノイシュヴァンシュタイン城
ディズニーのシンデレラ城のモデルになっていると言われる、有名なお城。今回の一番の目的地でした。姉妹城であるホーエンシュヴァンガウ城と合わせて観光できるみたいで、こちらも 公式サイト で予約ができる。
こういった作りが古いサイトにありがちですがチケットの種類などが分かりづらかったりするので(しかも英語ですし)、買い方を解説しているサイトを参考にして購入すると良さそう。

🏨実践編4 - ホテル手配

ホテル手配に関しては以下の様なことに注意すれば良いかなと思います。

・ホテルはキャンセル可能なプランで購入しておくべきである
・ホテルへのリクエストとしてバスタブ付きの部屋を依頼
・とりあえずめぼしい場所をいくつも取っといた方が良い

・ホテルはキャンセル可能なプランで購入しておくべきである
基本的にホテルは宿泊予定日より早ければ早いほど安く部屋が予約できます。そしてキャンセル不可プランの方が若干安くなります。
ですが、私が色々と見た感じ1割くらいしか違わないと思いました。
今回の様に何が起こるか分からないので、基本的に前日までキャンセル可能な部屋を選んでおいた方が良いと思います。
今回パリの部屋4泊をキャンセル不可プランで予約していて絶望の淵に立たされたのですが、その後の顛末は後述しております。

・ホテルへのリクエストとしてバスタブ付きの部屋を依頼
booking.com などの代理店を利用して予約すると、だいたいホテルに対してリクエストを送れる機能が付いています。
ここでバスタブ付きの部屋をリクエストしておくと、そのホテルにバスタブ付き部屋があって運が良ければゲットできます。
今回10くらいの宿泊先ホテルにリクエストを送りましたが、そのうち2,3ホテルほどでバスタブ付き部屋があり、可能であれば手配してくれるということになりました。(実際泊まる当日にならないと本当にそこになるか分からないですが...) 
やはり湯船に浸かると疲れの取れ方も違いますので、地味だけど重要かなと思います。

・とりあえずめぼしい場所をいくつも取っといた方が良い
最初から1つのエリアに絞ってホテルを取るよりも、いくつか目ぼしいエリアごとに予約をしておいて、観光の順路やスケジュールがほぼ固まってから不要なホテルをキャンセルして宿泊先を決定する、というのが手堅い方法かなと思いました。
予約したホテルの場所の周辺がよくよく調べてみると治安が悪かったり、旅程を少し変えて駅近のホテルに場所を変えたい、といった変更があっても、先に予約しておけば金額変動の影響を受けません。
駅近く、主要観光地の近くなどを3箇所くらいキープしておくと良さそうです。

🚑実践編5 - 海外旅行保険

忘れてはいけないのが、海外旅行保険です。言わずもがな、海外で病気になった時にかかる費用は日本にいる時とは比べ物になりませんので、必ず海外旅行保険に入っておく必要があります
方法としては、各種保険会社が提供している海外旅行保険に加入するか、クレジットカード付随の保険を利用するか、またはその組み合わせになると思います。

最近私はマイルを貯めるために SPG Amex カードを作りました。年会費高いですが特典も多くマイルが貯まりやすいカードで... ここでは本筋から外れるので詳細の説明はしませんが、ぜひ調べてみてください。そしてもし気に入られた場合は紹介で加入されると最大36,000ポイント取得できるので、よかったらこちらからご加入ください
閑話休題...

SPG Amex は、持っているだけで海外旅行保険が付いてきます。高い年会費払うだけありますね。さらに利用付随(カードを使って旅費のいづれかを払う)になると、障害・疾病治療用保険金が本人300万、家族200万付きます
ただ、これだけでは保証が十分と言えないので、あといくつかカード保険があると良さそうです。
私の場合は楽天カードがあったので、こちらを利用する予定にしていました。こちらは利用付随のみですが、本人と家族カード保持者(なので子供には付きません...)に200万の障害・疾病治療保険金が付きます
例えば家から空港までの電車代だけでも楽天カードで支払うと権利が付くので便利です。
これで私と妻は500万、子供達は200万の保証になりました。私は他に適当な海外旅行保険付きカードを持っていなかったので、あとは子供用に保険会社の海外旅行保険を付ければ十分かなと考えていました。

余談ですが最近クレカを整理して、年に一度買い物すれば会費無料になるけど使ってないゴールドカードなどを解約したのですが、よく考えれば海外旅行保険のために保持しておけば良かったな〜と思いました。

📱実践編6 - LINE オープンチャットによる情報収集

LINE のオープンチャットは皆さんご利用でしょうか?様々なグループがあるのですが、今回旅行関係のグループを片っ端から検索して入り、情報収集に役立てました。主だったものを以下ご紹介します。

オープンチャット「フィンランド好き🇫🇮旅行」
オープンチャット「フランス旅行部🇫🇷 *コロナの話題は別の部屋を用意してます」
オープンチャット「ドイツ好きな人々」
オープンチャット「 ️ヨーロッパ旅行チャット ️byアマゾニアン(海外旅行、イギリス、フランス、イタリア、スペインなど)」

現地に住まわれている方や、旅行を計画している方などたくさんの方が参加されており、生の声を聞けるのがとても役に立ちました。
特にコロナウィルスの感染拡大後は、日々変わりゆく状況をいち早く入手できる情報ソースとして非常に参考にさせて戴きました。
現在は旅行に行けないので、どのオプチャもコロナに関する話題が占めていますが、早くまた旅行の話題に戻れると良いですね。

🦠そしてキャンセルへ... コロナウィルスパンデミック発生

2020年になった当初、いやそもそも年末にニュースで最初の報道を見た時、数ヶ月後にこんな状態になっているとは誰が想像したでしょうか。
エピデミックからパンデミックへ。中国の武漢から始まったウィルス禍は瞬く間に世界を席巻。後世に残る出来事を私達はいま、現在進行形で経験しています。
そして2月下旬ごろまでは行けると信じてやまなかった今回のヨーロッパ旅行も、3月に入ってドイツ・フランスの感染者が増え出した頃から怪しくなり、日々刻々と変わっていく状況を固唾を飲んで見守っていましたが、もろもろのキャンセル期限が近い3月半ば、ヨーロッパ主要国に渡航制限が出たところで断念しました。
これを書いている今(3月下旬)、2月末〜3月上旬にヨーロッパ旅行に行かれた方々の感染がニュースでちらほら報告されているのを見ると渡航できなくなって良かったんだと思えますが、入念に準備をしていただけに受け入れるのに時間がかかりました... 😢

🔥実践編7 - 各種キャンセル手配

ここではキャンセルを決意してから行った各種手配とその一部始終について書きたいと思います。
一部航空機はその前に欠航連絡が来ていたので、その対応も書いています。

まず、Google docs にキャンセルが必要な項目を全て書き出し、TODO 管理していくことにしました。

Asiana 航空
行きは福岡〜仁川乗り換え〜ロンドンのチケットをアシアナで買っていました。出発の3週間前くらい、3月上旬に登場予定便が欠航になったという連絡がきました。
電話するとそれほど待たずに(数分)日本の窓口に繋がり、すんなりとフルリファンドの処理ができました。一ヶ月くらいでカードに返金を行うとの事。
それから1週間くらいで 返金情報を1人づつ pdf で送信してくれました。

travelgenio (SmartWings)
プラハからヘルシンキへの移動は、もともと travelgenio というスペインの代理店で SmartWings というチェコの LCC の便を予約していました。が、これが2月中旬に欠航のお知らせが来て、丸一日予定が変わってしまいました。

メールをしたものの、数日待っても返事が来なかったため電話することに。探すと 03 で始まる番号があったのでかけてみたところ、20分ほど待ってインドなまりぽい英語話者の男性が電話に出ました。日本語話者いるかと聞いたところ、別の電話に出ているから10分後にかけてくれとのこと。素直に10分後かけ直すも、当然待ち時間が再度30分ほど... 次に出たのは英語話者の女性でした。日本語話者いるかと聞いたところ、先ほどと同じ別の電話に出ているので10分後にかけてという返事。いやいやさっきもそう言われて掛け直ししてるんだけど... と言ったものの、どうしようもないのでそのままつたない英語で返金の話しをすることに。
なんとなく返金を渋る様な言い方をされたので、強い気持ちで許容できないので返金してくれと伝え、フルリファンドしてくれることに!ただ、返金までは3ヶ月くらいかかるかも、と言われました。

その後気長に待とうと思っていたけど、メールも何も届かないので本当にリファンド処理されているのか不安になり、web 上でチケットを確認するも、キャンセルの状態にはなっているので何らかの処理はされているはず...

1ヶ月待ってもメール1つよこさないので問合せメールを送信。「他航空会社は1ヶ月くらいで返金してくれてるみたいだけど、いつ返金されるの?」的な内容を送ると、なんと翌日に返金完了のメールとともに、確かにカード明細に返金の記載が。
状況は分かるがなんて雑な・・・と感じたのでした。
※ ちなみに SmartWings 側にもメールを出していましたが、「代理店に聞いてね!」的な返事が来たのは1ヶ月後くらいでした。

AirBaltic
SmartWings を無事キャンセルでき、代替のフライトを選ぶ必要があったので探したところ(この時はまだ2月中旬で、旅行中止になるとは全く思っていなかった)、ラトビアの LCC である AirBaltic という航空会社が比較的安くであったので、購入しました。

最終的に3月中旬、旅行のキャンセルを決定した頃に搭乗予定の便が欠航になったので、航空会社の Web 上からキャンセルができました。
数日後メールが来て、日程変更とフルリファンドが選べるということだったのでフルリファンドを希望するという旨の返答を送信し、その後1,2回メールでやりとりをして、20営業日内に返金するということで無事終了しました。

MyTrip(吉祥航空)
ヘルシンキから関空への便は、中国の吉祥航空 (Juneyao Air) という会社のフライトを MyTrip というギリシャの代理店で取りました。とにかく安いのが特徴なんですが、LCC では無く一応スターアライアンスメンバーらしく、機内食がしょぼい以外は意外と良さそうな評判でした。

まだ旅行のキャンセルなど考えていなかった2月下旬、突然 MyTrip から「キャンセルの依頼ありがとうございました。本当にキャンセルする場合は返答ください」みたいなメールが届きました。全く心当たりがなかったため、内容を確認するメールを送信しましたが、自動応答のメールが来ただけでこのメールに対する返答は最後までありませんでした。

その後3月中旬にキャンセルを決定しました。この頃には様々な国に渡航制限が出始めていて、日本も中国本土からの入国(トランジット含む)の場合、14日間の自宅待機が推奨されると宣言されました。
このため、航空会社に相談すればなんとかリファンドできるのではないかと考えました。
まずはメールを MyTrip に送信。しかし当然2, 3日待ったくらいでは返事は無かったので、電話することにしました。Web に記載されていたのはイギリスの番号でした。
4, 50分くらい待つと(在宅勤務中だったので放置して気長に待った)漸くインドなまりぽい男性が出たので、日本語話者はいるか?と聞いたところ、日本人向けの問合せ番号があるからそっちへかけてくれと電話番号を教えてもらいました。

かけ直して再度3, 40分ほど待ち、アジア系の女性が出ました。カタコトだけど日本語通じるので安心して、キャンセルしたいが事情を考慮してフルリファンドできるか?と聞いたところ、どうも搭乗予定だった便が欠航している(!)ことが分かりました。
(吉祥航空の Web はまたどうしようもない作りで搭乗予定の便の現在のステータスをどうやって調べたら良いのか分からなかった。検索窓から検索するとタイムアウトしてエラーを出したり...)
そして担当の女性から、航空会社都合の場合の返金は違う窓口になるから、再度掛け直して、違う窓口を選んで欲しいと告げられました。

ひとまずリファンドはできそうだと安心して、再度掛け直し。また4, 50分ほど待ち... 今度はインドなまりの英語話者男性が出ました。リファンドして欲しいと伝えると、「確かに該当の便は欠航になってるから、航空会社にフルリファンド可能かについて確認する。2〜3日中にメールで連絡するから待っててくれ。もし連絡来なかったらまた電話して」と言われ、素直に待つことに。

3日待ちましたが予想通り何の連絡も来なかったので、再度日本語窓口に電話。前回とは別のアジア系の女性が出たので、経緯を説明。するとすぐに確認してくれ、そのままリファンド処理を進行。同時に確認のメールも届き、5週間以内に返金処理が完了するとのことで、一件落着となりました。

----- 追記 (2020/9/2)

その後5週間以上経過しても何の連絡も無かったので5月頭に再度確認することに。電話は面倒臭いという思いがあったためメールフォームから問い合わせ。すると「お客様の返金は3月X日に弊社の支援部門が航空会社に申請を提出しておりました。返金処理待ちの状態になっていますので、暫くお待ちください。」との返事が。まあ非常事態なので暫く様子を見るしかないよね、と思いひたすら待つことに。

そして7月。流石に4ヶ月経っても音沙汰無いのおかしくない?と思い立ち、今度は吉祥航空の日本支社にまずは聞いてみることに。日本人の女性が対応してくれたので、いきさつを話し予約番号を伝えしばし待つ...

するとなんと「お客様の返金要請は弊社に届いていない様です」との返事。プッツン来そうになりながらも平静を装い、すぐに MyTrip の日本語窓口に電話。アジア系の日本語が話せる男性が電話に出たので、なるべく冷静に、且つ怒りが伝わる様にいきさつを説明。とても丁寧なスタッフで、丁重に謝りを入れながら返金担当に連絡することを約束してくれた。

電話を切り、待つことしばし。翌日メールにて返金プロセスが進行したことが伝えられた。

その後8月に入ると15日にメールが届き、「現在処理中だが進展が無い。今後15日ごとに進捗についてメールをする」とのこと。最初からそうしてくれと思いながら待つことに。

そして9月。ようやく吉祥航空の方で返金が受理され、MyTrip に入金がありしだいカードで返金されることに!

やー、長かった。半年かかってしまった...

追記 ここまで -----

ハリーポッター スタジオ
こちらは基本的に返金を受け付けない、と明記されていたのでどうなるか心配でしたが、キャンセルなどの問合せ窓口は電話しか無かったので、またも意を決してイギリスの番号に電話することに。
ここで010をつけ忘れて間違い電話をかけてしまい、見知らぬ日本人のおじさんにハロー?をぶちかますという失態をしでかしました。おじさんごめんなさい。

気を取り直して電話をかけ、30分ほど待っておばさまが電話に出ました。
コロナの影響で旅行に行けなくなったので返金して欲しい旨を伝えると、意外やスムーズに承諾してくれ、すぐにクレジットに返金処理をしてくれました。
正直期待していなかったので胸をなで下ろしました...

ヴェルサイユ宮殿
こちらも基本的に返金受け付けないと記載があったので期待をせず、Web フォームから問合せをしました。
すると2日後返事が来て、「政府から100人以上の集会が禁止されたので閉館する。返金するよ」との返事。こちらも問題無く任務完了することができました。

ノイシュヴァンシュタイン城
こちらは前日までの連絡であればキャンセル可能の記載あり。メールで問合せしました。
すると翌日すぐに返事があり、問題なくキャンセルできました。

RAIL EUROPE (Euro Star)
今回 RAIL EUROPE ではロンドン〜パリの Euro Star と、パリ〜フランクフルトの ICE を予約していました。
ICE の方はキャンセル可能なチケットにしていた様で(記憶が曖昧)、特に問題無く Web から返金キャンセルできました。
Euro Star はそうではなく「返金不可」の表示になっていたので、電話してみることに。日本語窓口があるので安心でした。担当の男性が出て、コロナの件で... と話したところ、Euro Star のポリシーに準ずるので確認してみますと言われました。
結局、現時点では特別な対応が無いということで、まだ乗車日まで時間があるので、ギリギリまで待って問い合わせてみてくださいとのこと。

日を改めて乗車予定日ギリギリまで待って連絡... する前に Euro Star の Web ページを確認したところ、特別対応の案内が出ていました。
バウチャーを発行するので、6月末までに12月12日までの好きな日で変更が可能です、とのこと。
この時点では夏には行けるだろうと思っていたので安堵して、Web フォームから申請しました。(3月下旬今現在、夏も無理そう・・・)
その後 RAIL EUROPE にも電話して対応を一応確認したところ、当然 Euro Star の対応に準ずるというものでした。

----- 追記 (2020/9/2)

その後予約期限は9月末(旅行日は3月末まで)まで延長されていたが、期限が近づいたためメールフォームから延長できないか確認。

すぐに返事が届き、現在4月末までの予約期限延長を検討しているとの返事が。ひとまず安心。

来年こそ旅行行けるのかどうか、今は全く分からないけども。

追記ここまで -----

DB (ドイツ鉄道)
フランクフルト〜ヴュルツブルグ間の ICE はドイツ鉄道から直接購入していました。(RAIL EUROPE は高い...)
こちらもキャンセル不可のチケットだったのですが、「DB コロナ キャンセル」等のワードで検索したところ同じ様な悩みの方を発見し、コロナ案件専用メールアドレスがあることを知りました。
ということで現在返信待ちです。

Agoda (パリの某ホテル)
ここが一番の関門でした。パリは4泊する予定でもともと別のホテル(モンパルナス付近)を予約していたのですが、旅程を詰めていく過程で駅近くの方が都合良くなり、変更することに。色々と探した結果、パリ北駅周辺で予算内のホテルを見つけ、変更しました。ただし、キャンセル返金不可でした。
この時は2月になっており、キャンセルすることは無いだろうとの判断でそのまま予約しました。
そしてこのコロナ...
今回予約した中でも最も高額のこの予約、なんとか取り戻したい... その思いで Agoda に電話(日本の営業所があるので心配無し)。女性の方が電話に出られ、話を聞いていただきました。結局 Agoda からホテルに交渉するのも自分で交渉するのも変わらないということでしたが、Agoda から連絡してみるので数日お待ちくださいとのこと。

3日待ちましたが何も動きが無いので、Agoda の管理画面よりホテルにメッセージを送ることに。メッセージを送ると数時間で返事が来て、何度かやりとりしたところ返金するのは構わないということに!ホテル側は構わないので、Agoda の方にその旨伝えてくださいとのことで、再度電話。

前回とは別の方が出られ、経緯を説明。確認するので折り返し電話しますとのことで待ち、数時間後に返事が。基本的に Agoda コインでのお返しになり、使用には期限があるとの説明だったので、コロナの現状を見ると次にいつ旅行できるか分からない、状況を考慮してくれないかと哀願。
結果フルリファンドして頂けました... 有難かったです。

Booking.com (ミュンヘンの某ホテル)
ミュンヘンのホテルもパリと同じ経緯で2月ごろ変更。キャンセル返金不可の物件でした。
まず管理画面から返金できないかとホテルにメッセージを送ったところ、すぐに無理との返事が。
諦めがつかず  Booking.com の日本語窓口に電話したところ、電話がとても混み合っているのでメールでの対応、または英語窓口しか対応できないというアナウンスが...
しかたないので日にちを改め、再度今度はメールを送信してみました。
しばらくして返信があり、「我々も今回のことで大変困っている。返金したいのはやまやまだけど、次に予約してくれたら20%オフするからそれでどう?」みたいな内容でした。
分かったよという返事をしたところ、「なかなか引き下がらない人たちばっかりなんだけど、理解してくれてありがとう!See you after Corona!」と返事を戴きました。

📔学んだこと

・不測の事態になった時には条件が変わることがあるのでキャンセル期限ギリギリまで待って、メール、電話は諦めずに何度も行う。
・交通機関のチケットは、面倒を避けるために可能な限り代理店よりも交通機関から直接購入する。

✒️後書き

以上が私の、幻となった旅行の顛末です。
2020年の夏に行けるのか、来年になるのか、そもそも行けるのか行けないのか今は分かりません。
が、行った際にはまたブログに旅行記を残したいなと思います。

結局ほぼほぼキャンセル・返金することはできたのですが、手数料は基本的に返金しないとこが多いですし、為替の影響もあり、国内旅行行けるくらいの金額は飛んでしまいました。

しかし、こういった個人手配にまつわるトラブルに自分で対応するという訓練はできたと思います。
この記事が同じ様に個人旅行を初めて手配しようとお考えの方のお役に立てれば幸いです。

コロナを乗り越え、楽しい旅行に行ける日を待ちましょう。

Appendix - 作成した Google Docs

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

もしよければ課金していただくと、旅費をまとめるためと、キャンセル状況を整理するために作成した2枚の Google Docs スプレッドシートへのリンクをシェアさせていただきます。
旅程、フライト、電車、泊まる予定だったホテルの実際の費用(といってもまだ行ってないので分かる部分しかまとめてないですが)を見て頂けます。おくまでもおまけ的な情報ではありますが、どうぞよろしくお願いします。

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