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今の基準で振り返る歴史。権力者は皆「犯罪者」説

April 27 2022

Transcription

Russia’s Gazprom halts natural gas supplies to Poland and Bulgaria and demands that buyers pay in Russian rubles because of Western restrictions.

In Myanmar, a court sentences former leader and Nobel Peace Prize winner Aung San Suu Kyi to five years in prison for corruption.

In China, officials in Shanghai say they will permit neighborhoods reaching "societal zero COVID" to reopen after a new series of tests.

And Harvard University promises to spend $100 million to study and deal with its ties to slavery before the American Civil War.

訳例

ロシアのガスプロムがポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止し、欧米の(対ロシア経済)制裁を理由にルーブルでの支払いを天然ガスの購入者に要求しています。

ミャンマーでは、元指導者でノーベル平和賞受賞者のアウンサンスーチー氏に対し裁判所は、汚職の罪で5年の禁固刑を宣告しました。

中国では、上海当局が「COVIDゼロ社会」となった地域について、新たな一連のテストを経て(社会活動の)再開を許可すると発表しました。

また、ハーバード大学は、1億ドルを費やしてアメリカの南北戦争以前の奴隷制度と同大学との関係を研究し、対処することを約束しました。

勝手に探究

ハーバード大学のニュース、このヘッドラインだけでは分かりません。調べてみましょう。

本日4月28日、noteを書いている時点では英文のニュースしか見つからなかったので、そちらから引用します。

The report, commissioned by Bacow, found that Harvard’s faculty, staff and leaders enslaved more than 70 Black and Native American people from the school’s founding in 1636 to 1783. For decades after, it added, scholars at Harvard continued to promote concepts that fueled ideas of white supremacy.

<バコウ学長が作らせたこのレポートによると、ハーバード大学の教職員と管理職は、1636年の創立から1783年までの間に70人以上の黒人とアメリカ先住民を奴隷にしたという。さらに、その後数十年にわたり、ハーバード大学の学者たちは、白人至上主義を助長するような概念を広め続けたと付け加えた。>

人々の価値基準は、時代によって変わります。ちょっと前までどこでも吸えたタバコだったのに、今じゃ喫煙者は犯罪者扱い(言い過ぎ)ぐらいに時代によって「正解」が違うのです。

第二次大戦中、米軍が日本にした攻撃方法など、今では完全に戦争犯罪なんですが、アメリカはそれよりずっとマシなロシアの攻撃を平然と非難しています。時代が違えばルールも違うわけです。

そんなことは当たり前で、後の世で出来たルールを遡って適用し始めたら収拾が付きません。

それなのに、200年も300年も前のことを掘り起こして贖罪しようというのですから、どういう基準でそうなったのか訊きたくなります。

やっぱり自国民に対しては、人種差別の歴史に向き合い、その解消に向けて行動すべきであると感じるのでしょうか。それをトップが率先して行う。アメリカの不思議な魅力を感じるところです。

レポートは、次のように結ばれています。

“The Harvard that I have known, while far from perfect, has always tried to be better — to bring our lived experience ever closer to our high ideals,” Bacow wrote. “In releasing this report and committing ourselves to following through on its recommendations, we continue a long tradition of embracing the challenges before us.”

「私が知っているハーバードは、完璧というにはほど遠いものの、常に良くなろうと努力してきました。これまでの体験を、私たちの高い理想に近づけるために」と、バコウ学長。「このレポートを発表し、その提言に従うと約束することで、私たちは目の前の問題を受け入れるという長い伝統を守っていきます。」

気付いたら修正する。大事なことです。

すると、待っていればその精神を日本ベトナムイラクアフガン他もろもろに発揮してくれるのかな。

こちらとしては、干渉してくれないのが一番なんですけどね。

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