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「自由世界」が押しつける不自由な現実

July 14, 2022

Transcription

Ukrainian officials say Russian missiles struck an office building and damaged a residential building in the central city of Vinnytsia killing at least 21 people.

In Israel, U.S. President Joe Biden and acting Israeli Prime Minister Yair Lapid signed a joint agreement in Jerusalem to deny Iran nuclear arms.

In Japan, Prime Minister Fumio Kishida blames the shooting death of former Prime Minister Shinzo Abe on a lack of police protection.

And in Taiwan, the New Taipei City government holds emergency training exercises involving 1,800 police, firefighters and volunteers.

訳例

ウクライナ当局によると、ロシアのミサイルがヴィーンヌィツャ中心地のオフィスビルを襲い、住宅に被害を与え、少なくとも21人が死亡しました。

イスラエルでは、バイデン米大統領とラピド首相代行が、イランの核武装を否定する共同声明にエルサレムで署名しました。

日本では、岸田文雄首相が安倍晋三元首相の射殺事件は警察の警備不備が原因だと非難しました。

そして台湾では、新台北市政府が1,800人の警察官、消防士、ボランティアが参加する緊急訓練を行いました。

勝手に探究

イランの核問題。独立国が自衛のための武器を持つことは悪いことなのでしょうか。核兵器はやり過ぎ?いやいや、実際に抑止力として機能しているだけに「核兵器は自衛のためではない」とも言い切れませんよ。

しかも、「持つな」と圧力を掛ける側が核保有国というのですから不平等極まりない。インドやバングラディシュなど核不拡散条約(NPT)に未加盟の国があるのも頷けます。ちなみに北朝鮮はNPT脱退を宣言しており、イランも脱退を示唆しています。

アメリカとイスラエルは「イスラエルと米国、さらに世界全体にとって安全保障上の重要な利益になる」などとあくまでも自分中心です。その上で、「イランの核武装を阻止する唯一の方法は、自由世界が武力を行使するとイランが認識することだ」と脅しにかかります。

翻訳が少し分かりづらい部分があるのですが、これはつまり「イランが核を持ったら都合が悪い。核開発を辞めねば先制攻撃だ!」と言っているわけです。

自分たちの優位を守るための条約を作り、従わなければ実力行為も辞さぬというのはヤクザとやり口が変わりませんよ。

これに従わざるを得ないのがほとんどの国であり、今の世界です。自分たちを自由世界と呼んではいますが、それはジャイアンの一味みたいなもので、そのメンバーからすれば「不自由な世界」、「可哀想な下僕」なのかもしれません。

イランとは良好な関係を築いている日本。アメリカとイランの間を取り持ちつつ、うまいことイランの立場を守ってもらいたいと思います。

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