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この戦争は革命の端緒となるのか

May 20, 2022

Transcription

Ukraine’s President Volodymyr Zelenskyy says the country’s eastern Donbas area has been “completely destroyed” by Russia’s military offensive.

U.S. President Joe Biden begins a trip to East Asia by visiting a Samsung computer chip factory in South Korea with President Yoon Suk Yeol.

Sri Lanka's prime minister warns of food shortages as inflation sharply increases, deepening the country's economic crisis.

And Chinese Foreign Minister Wang Yi says China wants to expand the BRICS group of developing economies. The group currently includes Brazil, Russia, India, China and South Africa.

訳例

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、同国東部のドンバス地域がロシアの軍事攻撃によって「完全に破壊された」と述べました。

バイデン米大統領は、尹淑烈(ユン・ソクヨ ル)大統領と共に韓国のサムスンコンピューターチップ工場を訪れ、東アジアへの訪問を開始しました。

スリランカの首相は、インフレが急激に進行し経済危機が深刻化する状況から、食糧不足に懸念を表明しました。

そして、中国の王毅外相は、中国が発展途上国であるBRICSグループを拡大したいと考えていることを明らかにしました。同グループは現在、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されています。

勝手に探究

BRICSはG7に次ぐ国家グループで、経済の発展具合がサッカーでいうところの1部2部のような関係と捉えていましたが、改めて構成国家群を見てみるとまた違った側面に気付きます。

分かれる対ロシア制裁への賛否

これはそのまま既得権益を持つ西側諸国VS残りの世界という構図だと分かります。

国連では敵国扱いの敗戦国「日独伊」も既得権益層の資本家の役に立つと見込まれ、「めでたく」G7入りしています。

その支配構造に積極的に乗っかっているのか逃れられないだけなのか意見は分かれますが、日本がG7に括られているのは事実なので、その国家群が世界からどう見られているのか気にした方がいいでしょう。

対するBRICSは、人口において圧倒的なアドバンテージを持つ国家群です。1人1票となれば負けることのないBRICSは、資本主義と並んで民主主義を掲げるG7の弱点を握っているとも言えます。

しかも、BRICSには資源があります。エネルギーや食料もあり、今では工業製品の生産力も備えました。つまり、そろそろ科学技術力、軍事力、経済力で勝っていたはずのG7の顔色を伺わなくても良くなってきているのです。

それに気付いているのは先ほどの画像の中央部にいる「ロシアへの制裁をしない国家」です。親米のはずのサウジアラビアは、中東から兵を引くアメリカを見限ったのか、あるいは脱CO2を訴える欧米とは距離を取りたいのかロシア側にいます。まだ石油を売りたいサウジとすれば妥当な判断ですね。その他の国もそれぞれの事情はありながら、国益を探り、どうするか思案中のはず。

そこへ今回のBRICS拡大の話題が出てきました。

これ、ガッツリ持って行かれるんじゃないでしょうか。トルコはNATO加盟国であり、EU加盟候補国なので国家方針を変えない限りはG7に遠慮するかもしれませんが、それ以外は雪崩を打ってアメリカにそっぽを向けることも考えられます。

日本は戦争しない国家であって欲しいので、近隣の国家とは同じグループでいるのが合理的な考えだと思うのですがどうでしょうか。

つまり、韓国を除けば近所は中ロのグループなんですから、そちらに入っておく方が実際安全かつ経済的なメリットは大きそうです。

もちろん、米軍基地が無数にある現状でそうもいかないのは分かるので、いつも通り、アメリカに従わされてる感をにじませつつ、民間ではしっかりBRICS寄りってところでどうでしょう?

もちろん、アメリカもそうはさせじと、アジアの訪問を開始しました。「お前ら分かってるよな」と釘を刺しに来たはずです。

それを↓の記事のように喜んでいるようでは・・・。ま、日本も同じようなもんですけど。

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