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家庭菜園

新居に庭が付いていたので、家庭菜園を始めている。きゅうり、しそ、さつまいも、いちご。どこかでもらってきたコスモス、何の花かも分からない種。これらはほとんどが子供と一緒に選んだものだ。
虫とか植物が好きな息子は、毎朝いそいそと庭に出ていき水をやって、それぞれの植物を見ている。
色々な発見がある。背が日々高くなるのはもちろん、葉にアブラムシが付いていたり、そのアブラムシと共存するアリがいたり。蕾が出来て花が咲いたり。横の部屋の子供が弾くピアノやスズメなどの鳥の声が聞こえてきくる。見上げる空の表情も少しづつ異なる。
ささやかな幸せを感じる。

こういう幸せは、副次作用もある気がする。
最近思うのは、仕事でイライラすることがあった時に「まぁ、いいか」と切り替えやすくなっている気がする。
昔は、自己実現や社会貢献は、ほとんど仕事を通じて得られるものだと思っていた。だが、こうしたささやかな時間の中で、子どもの笑顔を見れたり、花の成長を見たりしていると、何かに役立つというのは色々な形がある気がしてくる。
その積み重ねが、少しだけ自分の幹を太くしてくれるかもしれない。1本だけで土台を支えるより、2本、3本の足があったほうが安定する。それと似ているかもしれない。

しかし、昔は考えなかった幸せのあり方である。

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