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迷惑なコレクター!!

 ある日のスポーツジムの男子ロッカールームでの出来事。 
 運動をした後、風呂に入ろうと男子ロッカールームにはいると、いつもと違う空気を感じた。おっさんAの問いかけから始まった今回の話は、「山ちゃん(仮)、パンツ盗まれたってホンマ?」 山ちゃんは頷きながら「そうやねん。」と返した。付近にいた人達は半笑いだった。おっさんAの質問は続く。
「還暦過ぎたおっさんのパンツなんか盗んでどうするんや?なぁ!」と山ちゃんに聞く。「そんなこと知るかいな!」山ちゃんは少しイラついた。
 おっさんBが参戦する。「パンツ盗まれたって、それは無地、柄物どっち?」おっさんBは何か知ってるのかと思いきや、「柄物やけど。」と応えた山ちゃんに、「柄物なんかどうすんねん?なぁ」と、何ともこの質問に意味があったのだろうか?「無地でもあかんやろ!」 山ちゃんはかなりイラついた。 
 おっさんCが参戦「誰かが間違って袋に入れたんちゃうのん?」まともなおっさんかと思いきや、「誰かのパンツとったたらエエねん。」 山ちゃんは何も言わなかったが、ABCとも、山ちゃんをからかう為に隠したんと違うかって思ったが違うようだ。しかし、山ちゃんはパンツを履いている。その事におっさんAが気づき「パンツ履いているやん?ひょっとして、履いてたパンツ盗まれたん?」と、きわめて失礼な笑い顔で、、、山ちゃんは少し怒った感じで帰ろうとロビーに向かった。私がロッカールームを出てロビーを通過しようとした時、若いスタッフと山ちゃんが何か話している。面白そうなのでほしくもないのにフルーツプロテインをロビーのソファーで飲みながら、会話を聞いていると、スタッフが「えっ、パンツ盗まれたんですか?」とすでに半笑いで、「えっ、履いてたパンツ盗まれたんですか?」と完全な笑い顔で声のボリュームもアップして、周辺にいた奥様方もクスクス笑っている。
 山ちゃんは「もう、ええわ!」と赤い顔で帰っていった。スタッフの声がロビーに響く。「気を付けて見ておきますので!」 
 その後、山ちゃんの姿をジムで見なくなった。
 女性のパンツだと事件になるが、男性のパンツだと笑い話になってしまうという理不尽さを感じた。


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