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ブックレビュー「解説者の流儀」を読んで part2

はじめに


 前回投稿した「解説者の流儀」のブックレビューでは、本を読んだうえで自分が共感できた2点についてまとめました。しかし、実はもう一点自分が一番強く共感できた部分があります。今回はそれについて文章を書いてみたいと思います。前回は自己啓発になりそうな内容に関したものでしたが、今回は自分が大好きなサッカーに関して強く共感できたトピックスを取り上げます。

前回のレビューはこちら 

https://note.com/taketake0608/n/n581e70276f61

サッカーに注目選手はいらない?


 皆さん、サッカーのテレビ中継の際に「注目選手」や「要注意選手」というフレーズを耳にしたことはありませんか?これは恐らくテレビ側からのサッカーにそこまで詳しくない人への配慮で、試合をより見やすくする補助だと考えられます。これは試合のどこを見たらいいか分からない人にとってはありがたものに一見思えます。しかし、戸田さんはそこに関して疑問を呈しています。もちろんサッカーの試合中は選手が1体1で対峙する場面もあります。しかし、野球や大相撲のように分かりやすく1体1で対峙する局面がサッカーは少ないと、戸田さんは話しています。この点に関して私も非常に共感できます。大相撲はそもそも個人競技です。野球はサッカーと同じ団体競技ですが、勝敗を決する要因となり、かつ一番視聴者として見たい場面はピッチャーとバッターの「1体1」の場面だと思うからです。戸田さんは本の中で再三サッカーは、1体1より11体11として戦うことを考える事が重要なスポーツであると述べています。それ故にサッカーは複雑なスポーツであると言えます。
 

言語化の目的



 前回の投稿で、戸田さんはサッカーを言語化する事に力を入れている人物だと紹介しましたが、その目的は複雑な「サッカー」というスポーツの本質をより分かりやすく伝えるためだと私は強く感じました。実際私も1視聴者として戸田さんが解説を担当する試合をテレビで観戦した際に試合において、非常に重要な場面や戦術的なことを分かりやすく、かつくどくない話し方で解説をしている場面をよく見ます。私は今回この本を読んで言語化能力を上げる事は確かに重要な事ですが、しっかりと目的意識を持って言語化能力を上げることが何よりも大事なのだと感じました。言葉のボキャブラリーが増えることは人間として、かっこいいことだと思います。ですが、何のために言語化能力を上げるのかをしっかりと理解することも重要なことだと思いました。

こんな人におすすめ!


① 個性の出し方で悩んでいる人
② サッカーに興味のある人
③ 言語化という言葉に興味がある人

最後まで読んでいただきたき、ありがとうございました。

では

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