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ヴィッセル神戸選手紹介 日高光揮選手

はじめに

ヴィッセルサポーターの皆様こんにちは!
先日、私が趣味でやっているヴィッセルの選手紹介を作り終え、「さあ!残りは途中加入とレンタル中の選手の記事を作ろう!」と意気込んでいたのですが、、

その作成に伴い、先日加入したMF日高光揮選手の経歴を調べていたところ日高選手の経歴があまりにもドラマチック内容で、もっとヴィッセルサポーターに知ってもらいたい!と思ったので、今回は日高選手にピックアップした特別編をお届けします。

最後にこの記事を書く上で参考にさせて頂いたyoutubeの動画をリンクで貼りますので、そちらも併せてご覧ください。


※YouTubeとネット記事の情報を下に作成しておりますので、事実と異なる可能性がございます。
ご了承ください。


#44 日高光揮
〜数々の逆境を乗り越えた未来の中盤の狩人〜



プレースタイル


相生学院から加入した18歳。

昨年の兵庫県の高校選手権では本職ではないCBとして大会を通じて活躍し、チームの準優勝に大きく貢献しています。

そして、今シーズンのプレシーズンキャンプから招待選手として練習参加し、4月1日に入団がリリースされました。

公式サイトには「インテンシティが高くボール奪取に優れるMF」と紹介されており、この紹介文から山口蛍選手を想起した人も多いことでしょう。

事実、山口選手は現在ヴィッセルに欠かすことのできない選手ですが、今年で32歳になる山口選手の後釜になれるようなボール奪取に優れたMFの選手がいない事を考えると、日高選手には山口選手のような中盤の狩人となれるスケールの大きな選手に成長して欲しいものです。

高校進学、まさかの事態


そんな日高選手ですが出身高校は相生学院となっていますが、彼は高校2年生までは鹿児島県のスポーツの名門校である神村学園がサッカー選手育成を目的として2019年に淡路島に開校した通信制スポーツ教育サポート校の1期生として在籍していました。


アドバイザーには滝川第二高校やヴィッセルで指導者として活躍したゲルト・エンゲルス氏を採用するなど、サッカー選手の育成に特化した高体連は画期的で、当時は非常に注目を集めていました。


しかし、日高選手が入学して間もなく、開港初年度で学校側もピッチ内外の様々な面で試行錯誤を繰り返しまい、入学前に学校から選手や保護者に対して約束されたカリキュラムが組まれていないと保護者からクレームを受けてしまいます。


それにより、多くの選手が他校への転向を検討するという緊急事態に陥りますが、日高選手は「神村学園でサッカーを頑張れば、きっと高卒でプロになれる」という入学前からの自分の決心を信じ神村学園に残ることになります。


GKとしての選手権デビュー、更なる試練


保護者からのクレームの影響で21人いた1期生のメンバーは10人が離脱。最終的には試合を行うのにギリギリの11人の選手が残ることになりました。

そこで1つチームに問題が生じます。10人の選手が抜けたことでチームにはGKが本職の選手がいなくなってしまったのです。

日高選手は選手権の県予選直前に怪我を負っていました。すると、チームが11人で試合を行うために

初の選手権はGKとして出場することになったのです。


しかし、奮闘も虚しくチームは1回戦で敗退してしまいます。

日高選手はサッカーへの情熱を失ってもおかしくないような状況でしたが、神村学園サッカー部監督の上船監督から

選手権をGKとして出場してフィールドプレーヤーとしてプロになった選手はいない

と日高選手を前向きに励まし、日高選手も同じくサッカーに前向きにサッカーに取り組みます。
その後日高選手を中心にサッカーに真摯に取り組んだ結果、2期生を迎え入れたインターハイでは兵庫県ベスト8に進出します。

これで神村学園は一気に上昇気流に乗れるはずでしたが、冬の選手権予選を目前に神村学園が保護者から前述のクレームで訴訟を受け、淡路島校の閉校を発表。またしてもピッチ外の問題で日高選手は苦境に立たされてしまいます。

相生学院への転校、そして最後の最後に

神村学園の淡路島校の撤退により宙釣りになってしまいますが、上船監督は迅速な対応を行い、相生学院の通信制への選手全員を転校させることに成功し、今までと同じように日高選手はサッカーが出来る環境が用意されます。

そして、日高選手は高校生活最後の3年目を迎え、Jリーグの様々なチームの練習に参加するようになります。するとチームメイトの1人がJリーグに内定を獲得します。

しかし、同じチームの練習に参加していた日高選手は内定を得ることができませんでした。仲間のプロ内定により自分の夢への焦りが生まれた日高選手は気持ちに焦りが生まれ、一時は練習態度が悪化。選手権前という大事な時期にはチームメイトに焦りから強く当たってしまい雰囲気を悪くさせてしまいます。

そこで見かねた上船監督から激怒されます。

お前は何をしているんだ。自分が出来ることを毎日やり続けろ!

この言葉で日高選手は自分のしていたことの愚かさに気付き、練習態度を改めてサッカーに熱心に打ち込めるようになったそうです。

そして迎えた最後の選手権ではチームの準優勝に大きく貢献します。

チームメイトは既に国内外のプロチームへの内定や強豪大学への進学を決めていました。しかし、入学当初からの高卒からのプロ入りにこだわる日高選手は大学からのオファーを全て蹴り、プロからの正式なオファーを待ちます。しかし、なかなかオファーは届きません。

そんな厳しい状況でも日高選手はチームで黙々とトレーニングを重ねることで、今自分にやれることを毎日やり続けて プロからオファーが来るのをひたすら待っていました。

すると、遂に日高選手の努力が報われます。

高校生最後の日となる3月31日にヴィッセル神戸から正式なオファーが届きます。
そして、4月1日に入団がリリース。我々サポーターを驚かせた突然の入団リリースの裏側にはこんなドラマがあったのです。

終わりに


いかがだったでしょうか。

既にこの内容をご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、あまり話題になっていない日高選手の高校時代の苦悩と努力をまとめさせていただきました。

高卒のサッカー選手では高校時代からスター選手だった松木玖生選手(現FC東京)や神戸の大迫選手、高校時代は無名ながら現在欧州で活躍中の鎌田大地選手(現フランクフルト)などがいますが、ここまでピッチ内外の問題に振り回されながらもプロになった選手は私の記憶ではあまりいないような気がしております。

特に選手権で1回戦敗退、更にはGKとして試合に出場という異色の経験をして高卒でプロ選手になった事例は無いのではないかと思われます。

そんな数々の逆境を乗り越え、ヴィッセル神戸の一員となった日高選手。

ヴィッセル神戸はJリーグでも屈指の能力を持った選手が揃っているチームですが、日高選手は必ず成長して、神戸を代表する選手になってくれると思いますので、これからの日高選手に期待しましょう!

がんばれ!日高選手!


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