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【映画解釈/考察】『her/世界でひとつの彼女』「スパイク・ジョーンズに見る間主観性の哲学と開かれた世界の贈与としての愛」
『her/世界でひとつの彼女』(2013) スパイク・ジョーンズ
スパイク・ジョーンズ監督・脚本の『her/世界でひとつの彼女』は、個人的に2010年代の最も好きな映画の1つで、映画の脚本の内容が、大胆、かつ巧妙に構成されています。
もちろん長編映画デビュー作の『マルコヴィッチの穴』は、1990年代を代表するような傑作映画だったわけですが、どうしてもチャーリー・カウフマンの作品というラ