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EDH始めました。スターターから入ってチューターを買うまでの軌跡

こんにちは、たけしんです。EDH始めました。

EDH(統率者戦)はMagic: The Gatheringのフォーマットの一つで、1枚の「伝説のクリーチャー」と、99枚のハイランダーデッキ(基本土地を除き1種1枚しか入れられない)を使い、4人で戦って勝者を決めるというフォーマットです。※あくまでざっくりとした説明です

ここ最近熱いフォーマットらしく、統率者用の構築済デッキがたくさん出ています。2022年12月2日に「スターター・統率者デッキ」が発売され、普段遊んでいるプレイグループで大流行したため、たけしんも波に乗り、スターター・統率者デッキ「ドラゴンの破壊力」と「墓所の危険」を買いました。楽しかったのと、戦ってて面白そうだったので、「ウルザの鐵同盟」も買っちゃいました。

カードゲーマーは強いデッキを求める悲しき生き物。たけしんもその例にもれずデッキを強化しようと思ったのですが……

EDH、デッキの組み方全然わからん

まずざっくり参考にしたのがこのサイトです。

とくに参考になったのは枚数配分です。
マナベース50%(土地30-35%)、メインコンボ5%、ドローサーチサルベージなど10-20%、除去5-10%、メイン10%-20%ってやつ。

これと、いろんな資料を参考に作ってみたデッキについて変遷を書いていきます。
前置きとして、2000を超えるような高額カードはできれば入れたくない!と思っていますので、ご了承ください。

ケース① ドラゴンデッキ

赤緑が使いたい!→ドラゴンの破壊力を購入→いや、アタルカっていうよりデカいドラゴンをたくさん並べたいな……→赤緑青の《歩哨竜、ミーリム》を使用したドラゴンデッキに

やりたいこと:大きなドラゴンをいっぱい出す、ミーリムを活かす

これは、めっちゃいい感じのデッキレシピがあったので概ねこれを参考にしたデッキにしました。

ただこちらのレシピは高額なマナ基盤カードが入っています。ので、この辺は安いランパンカードと入れ替えました。緑が混ざるデッキは以下が参考になります。

緑のマナ加速は、マナクリーチャーとランパンにざっくり分かれますが、今回はマナクリーチャーとのシナジーがミーリム・ドラゴン共になかったため、ランパンにしました。マナクリーチャーによるマナ加速は蓮屋さんで買ったエミエルのデッキで頑張っています。また、今後構築予定の緑黒《犯罪者》+《上品な灰色熊、ウィルソン》デッキもマナクリにする予定です。墓地のクリーチャーの数を参照する関係上、ランパンよりマナクリにしたいからです。

ケース② ゾンビデッキ

青黒が使いたい!→墓所の危険を購入→青黒っていうかゾンビシナジーが面白そう→ギサとゲラルフはゾンビじゃないからウィルヘルトにしよう→青黒の《腐敗の大鉈、ウィルヘルト》を使ったゾンビデッキに

やりたいこと:ゾンビを活かす

ゾンビを活かすことにすると、たいていの場合、《墓所這い》+《ファイレクシアの供犠台》のコンボをやることになります。これは入れました。また、ウィルヘルトだと上記コンボが成立した時点で無限トークンと無限マナも成立します。つよい。ウィルヘルト自体にもドロー効果があり潰しが効きますので、ゾンビ・無限コンボデッキに近い状態になっています。

ウィルヘルトデッキは元になるレシピがなかったため、かなり構築に悩みました。こんな感じでメモしながらやってました。

墓所這い+ファイレクシア供儀台→無限トークン無限マナ+α
サクリ台+よろめく怪異+リリアナorヘイヴングルの死者→同上、死者の場合無限マナは無し
サクリ台+屋根の上の嵐+リリアナorエボンデス→無限トークン+無限マナor死
屋根の上の嵐+アサーラック→死
ミケウス+頑強→無限トークン

ゾンビデッキ用のメモ。全部ウィルヘルトがいる前提で書いてる。

また、緑が入っていないので、マナ基盤とドロー基盤の確立にとても手間取りました。最終的に今は土地33枚、2マナ以下のマナファクト10枚、3マナファクト4枚、暗黒の儀式、弱者選別で49枚がマナ基盤としてカウントしています。概ねさっきのマナファクトのやつを参考にして、黒特有のマナ加速として暗黒の儀式、ゾンビで使いやすい弱者選別を入れました。

ユーティリティカード枠ですが、ドローが5枚、サーチが9枚、リアニメイトは統率者がウィルヘルトで切削しないことにしたので入ってません。
ドローがちょっと少ないと思っていますが、ウィルヘルトにドロー効果がついてるので、若干抑えめでも行けるかな、と思っています。統率者がどういうアドバンテージをとれるかで変わってくるところがあります。

ケース③ ウルザデッキ

デカい構築物を作って殴りたい!→ウルザの鐵同盟を購入→構築物をデカくするカード、構築物を増やすカードをいっぱい入れる→ウルザが構築物作れるしこれが十分ゲームを終わらせる性能があること、ウルザ自体が遅いことに気づく→構築物用のカードが抜ける→白青黒の色を生かして、「相手を遅延する」方向に強化中

やりたいこと:ウルザのテキストを活かす

ウルザのテキストを生かしたカードは鐵同盟にいっぱい入っているわけですが、大体抜けました。抜けたカードはアーティファクトの数だけ強くなるタイプのやつです。逆に増えたのはドローカードと相手を遅くするカードです。きっかけは《エスパーの歩哨》がウルザと相性がよかったこと。《息詰まる徴税》《エーテル宣誓会の法学者》もウルザと相性がよく、この辺入れて一人回ししてたら思ったよりよかったため、妨害方向に寄っています。妨害さえしてたらそのうち構築物で勝てるし。

一方、アーティファクトは色々な無限コンボによる勝利が紹介されていたので、鵜呑みにして色々入れてみた無限コンボギミックは、ウルザ自体がマナもドローも生み出さない関係上、邪魔にしかならず、買ったはいいけど抜けていきました。無限だけがEDHではないと思います。ただし、何かしらの無限があったほうが良いのは事実だと思います。今入ってる無限は現実チップorボーラスの城塞+師範の占い独楽+霊気貯蔵庫による無限と、《最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer》+《無情な屍技術師/Ruthless Technomancer》+《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》による無限ですが、霊気貯蔵庫以外は統率者ウルザとの相性がそもそもいいカードです。

ウルザデッキのマナ基盤は、ウルザの親和に使用するためにマナマイアやマナキン人形等を投入しています。また、白青黒は緑が混ざってないので、マナファクトが多めに入っています。

EDHのデッキ作ってわかったこと

コンセプトを決めた後にデッキに入るカードはある程度決まっている

これが一番気づいて大きかった点です。
デッキとして成立させるためには、ユーティリティ(ドロー等)、除去、マナ基盤が必要で、デッキの70%以上を占めますが、これは統率者と色で大体決まってきます。

マナ基盤
ケース①だと緑なのでマナ基盤は《繁茂》と、1マナクリーチャー系と《自然の知識》系になります。
ケース②だとマナファクトと暗黒の儀式になります。ゾンビがずっといるのと少しでも早くマナ加速したいのでバネ葉の太鼓を入れたりしました。ジェネラルは殴らないので伝説の秘宝を入れました。
ケース③だとマナマイアとマナファクトになります。ジェネラルは殴らないので伝説の秘宝を入れました。

妨害
ケース①だと《削剥》、《自然の要求》、《混沌のねじれ》、《内にいる獣》あたりになります。青が混ざってるので打ち消しで《秘技の否定》、《否認》も入れます。
ケース②は黒のクリーチャー除去と打ち消しメインに入れていくことになります《秘技の否定》、《否認》など。アーティファクトが触れない分は《否認》でカバーしようとしていて、ケース①より打ち消しを多めに入れています。
ケース③は白なので《剣を鍬に/Swords to Plowshares》、《過大な贈り物/Generous Gift》が使えます。青なので《秘儀の否定/Arcane Denial》、《否認/Negate》も入れます。

ユーティリティ
ケース①は、《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》、《ティムールの隆盛/Temur Ascendancy》が入ってる他、ドラゴンサポートで《同族の召喚/Kindred Summons》、《サルカンの凱旋/Sarkhan's Triumph》、《ドラゴンの財宝/Dragon's Hoard》、緑なので《俗世の教示者/Worldly Tutor》が入ります。青が入っていて、かつ、部族デッキなので、《同族の発見/Kindred Discovery》も入れました。

ケース②は、黒なので《悪魔の意図/Diabolic Intent》、《吸血の教示者/Vampiric Tutor》、青なので《神秘的負荷》、《リスティックの研究/Rhystic Study》、《神秘の教示者/Mystical Tutor》、ゾンビなので《アンデッドの占い師/Undead Augur》、《墓所破り/Cryptbreaker》、《無名の墓/Unmarked Grave》、《不快な納墓役/Vile Entomber》、《最後の別れ/Final Parting》、《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》を入れており、供犠台サーチ用で《戦利品の魔道士/Trophy Mage》、《加工/Fabricate》も入れています。同族の発見も入れられるんですが、強制ドローが無限成立時に邪魔になるので抜きました。

ケース③も、黒なので《悪魔の意図/Diabolic Intent》、青なので《神秘的負荷》、《リスティックの研究/Rhystic Study》、《神秘の教示者/Mystical Tutor》、白なので《悟りの教示者/Enlightened Tutor》を入れています。吸血の教示者は高いのとコンボメインのデッキじゃないので入れられてません。

メインギミック以外のカードプールはそんなに広くない

統率者はハイランダー構築ですが、頻出カードは決まっています。

例えば黒なら暗黒の儀式は基本的には入れがいがありますし、青なら《激情の後見/Fierce Guardianship》は入れない理由が特に無いです。今は予算がないので否認入れてます。統率者ピッチは《ぼやかす薄霧/Obscuring Haze》以外は全部入れない理由がないのにやたら高くて困ります。
リスティックの研究、神秘的負荷、秘技の否定も強いです。緑はマナ加速するカードは繁茂、極楽鳥、自然の知識、三顧の礼、木霊の手の内、耕作あたりがいつもの顔ぶれです。自然の要求も強い。白は剣鋤とか便利なのが多いです。

上記は強みからの使用カードですが、弱みからの頻出カードもあります。これは色が少ないほど顕著なのですが、例えば緑単、赤単なら、それぞれ内にいる獣、混沌のねじれはないとしんどいとおもいます。青単だったら《急速混成/Rapid Hybridization》がほしいです。緑以外のデッキは2-3マナファクトをバンバンいれないとマナがままなりません。という風に、色ごとに入れられるカードが決まってる関係上、入れたいカード/入れざるを得ないカード、かつ、統率者で使えるカードっていうのはある程度決まっていると思います。例えば《太陽の指輪/Sol Ring》、《魔力の墓所/Mana Crypt》、《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》、赤青黒の統率者ピッチはEDHなら基本的には入れない理由がないです。ただし……

高いマナ加速カードは強いけどレベル上昇に注意

ただし、《魔力の墓所/Mana Crypt》、《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》のような超高額マナファクトを入れるのは、まずはおすすめしません。これらを入れる場合、他のカードも1万超えのカードをどんどん入れてどんどんデッキレベルを上げる方向性になるからです。本人も周りも石油王向けです。

この辺は伝聞も含まれるので話半分に聞いてほしいです。レベル10のデッキとレベル5のデッキで勝負を成立させるのは難しいと思います。EDHは4人で遊ぶパーティーゲームなので、5,5,5,10で卓が立つのはお互い悲劇になると思います。高いカードを入れたら概ねデッキは強くなりますが、普段EDHをする人たちとレベルをあわせるのを優先したほうが幸せになれるかと思います。

デッキレベルはかなり判定が難しいので、注意くらいしかできません。ざっくりとしたレベルの基準はこちらの記事が参考になると思ってるので紹介させていただきます。

感覚的にですが、コンボ成立が早くなる各種教示者は少し、高額なマナ加速カード、高額ピッチスペルはかなりデッキレベルを上げるカードだと思います。《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》とかも。この辺がいっぱい入ってくるとキルターンが一人だけ早くなりすぎてゲームが成立しないことがありますので、十分ご注意ください。自分のデッキの妨害なしの場合のキルターンに関しては一人回しをしてれば分かると思うので、一人回しをおすすめしておきます。
ただ一概に上記カードを入れたらレベルが高くなりすぎるということもないと思います。統率者、デッキコンセプト、目指したいレベル帯を確認しつつ、一人回ししながら最適化していきましょう。弱めの統率者やコンセプトでなんとか周りに追いつこうとした結果、高額高パワーカードが入ってトントン、ということもあると思います。

無限コンボは無理にいれても何も良いことがない

無限がEDHの華!と思っていたのですが、無限が難しかったり、無限しないほうが強い統率者もいるっぽいです。無限用カードを10枚集めたけどそのうち使ったのは2枚だけだった、みたいな事が多々ありました。デッキ構築のコツの記事にも書いてありますが、同じ機能のカードを複数入れるのは慎重に、まずは足回り(ドローとマナ)を優先することを強くおすすめします。マナとドローはいくら被ってもいいと思います。余った時他のデッキに流用しやすいのもいいところです。

EDH、デッキの組み方ちょっとだけわかった

長くなりました。こういう思考ルートでだんだんデッキを強化していき、無事各種教示者を買いました。参考になればと思います。いまどのくらいの強さかはわかりませんが、スターターよりは確実に強くなってます。

とにかく一人回しをおすすめします。一人回しが一番デッキを最適化させます。妨害系カードの評価が難しいのですが、これに関しても、妨害系カードは役に立たない前提で一人回しするとよいです。役に立たないことあるし。枚数配分はさっきの記事を参考にすればひどいことにはなりません。

妨害系カードに関してはやりながら覚えていくしかないです。ただ、一人回しは一人でできますし、やっておくと実戦で悩んだり悲しんだりしないのでおすすめです。ぶっつけ本番でEDHやるのは、公式の構築済デッキ対決とかでない限り辞めといたほうが無難です。4人で集まる以上、なるべくみんなが楽しむためにも、スムーズに回せるように一人回ししておくと良いかと思います。

「こういうカードがほしい」に関してははれるやさん……というか個人的にいってつさんを信頼していますのでこちらの記事がおすすめです。だいたいぜんぶわかるし更新頻度が高くてありがたい。あとは周りの人に聞けると良いと思います。

よりそれぞれの統率者に密着したカードが知りたい場合は以下の記事がおすすめです。

EDHをするもの、たけしん

本日はここまで。12月頭に2つだったデッキが今は6つになり、まだあと3つ組む予定のたけしんとしてもEDHおすすめです。組みすぎ。

とにかくお伝えしたいのは一人回しの重要性です。カードに困ったら周りの人かはれるやさんの記事をみればあると思います。あとは予算とデッキレベルと相談です。とにかくEDHが楽しいというのが伝われば幸いです。

それではまた次回、《工匠の主任、ウルザ/Urza, Chief Artificer》デッキの紹介をする日にお会いしましょう!

その日まで、皆様が良き統率者に巡り会えますように。

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