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うつ病になってから傷病手当金を受け取るまでの手順

今回は私がうつ病になってから傷病手当金を受け取るまでの手順について書いていこうと思う。
他にも精神障害者手帳や自立支援医療制度についても記事を書いているので、うつ病で困っている人は参考にしてもらいたい。

まずは病院に行って診断書を書いてもらおう

この記事を見ているということはなんらかの不調が体に現れていると思う。不眠、食欲不振、イライラなどなど。自己診断しないで病院に行き、ちゃんと診断をしてもらおう。
自己診断ではせいぜいうつ状態くらいだろうと思っていても、実は重いうつ病だったなんてことはある話だ。
私が実際にそうだった。
とにかくお医者さんに自分が今どんな状況なのかを伝え、客観的にどういう状態なのか診断してもらう必要がある。
初診だけでは、わからないことが多いと思う。おそらく自分がどういう病状なのかわかるのは二回目、三回目くらいの診察ではないだろうか。
この間、会社には自分の状況とお医者さんがどう言っているのかを伝えよう。とにかく信頼できる人で決定権がある人に相談するのがいい。直接の上司でもいいし、雇用主でもいいだろう。
私の場合は小さな会社だったので、雇用主に相談した。
相談しながら、会社をしばらくどうするのかをさらに相談していくのが理想的だ。
やり残した仕事があるのでしばらく通勤するのか、今すぐ無理なのか。対話をしていけるのが理想的だ。
このとき、自分が絶対に無理なことは請け負ってはいけない。例えば残業とかである。
そんなことをすれば短時間でもっと体調が悪くなる可能性があるし、大きな失敗をする可能性もある。
私の場合は大きな仕事をする予定だったが、断ったし、雇用主から外れるように言われた。
その時はちょっと残念だったが、振り返ってみて思う。あのときあの仕事を受けなくて正解だった。
なぜならプロジェクトに参加した全員が残業と出張で大変だったそうだからだ。
あのときの私が引き受けていたら、死んでいただろう。

主治医から仕事をしばらく休んだほうがいいとアドバイスされたら、会社にそのことを伝えよう。説得力をもたせるために診断書を書いてもらうのもありだ。
私の場合は雇用主には電話で連絡で良かったが、会社の他の人に説明するために診断書を作成してもらった。
この段階で傷病手当金を検討するのがいいだろう。

さて、この傷病手当金、全国保険協会に詳しいことが載っているのでそれを見れば大丈夫だ。

ただ、これを読んでも馴染みがなくてよくわからないと思う。
なのでおすすめは自分が勤めている会社が普段お世話になっている社労士事務所に相談することだ。
社労士というと雇用されている側の相談に乗っているイメージが強いが、実は雇用主の相談にも乗っている。そして双方に損失が生じないように相談に乗ってもらえるので、雇用主にとっても雇用されている側にとっても社労士に相談するのが一番いいのだ
社労士事務所に相談すれば今の自分が傷病手当を申請するために何をすればいいのかまで細かく教えてくれる。
私の場合は雇用主がすぐに社労士事務所に相談してくれ、手続きをスムーズに行うことができた。
また、傷病手当は会社が負担するものではない(正確にいうとちょっとだけ会社の負担があるが)。だから、うつ病になったあなたが会社に申し訳ないと思う必要はない。
使える社会制度はどんどん使っていこう。

申請に必要な書類を病院に提出する

傷病手当を申請するのに、うつ病になったあなたが行うことは実はそんなにない。
会社から必要な書類をもらったら、それを病院に提出して主治医に記載してもらう。
記載が終わったら病院から書類を受け取り、会社に書類を送付する。すると、会社が全国健康保険協会に提出して、後日お金が振り込まれる。
全国健康保険協会には毎月書類を送らないといけない。
例えば5月分の傷病手当を申請したら、次は6月分の傷病手当を申請し、さらに翌月の傷病手当の申請をする。このように毎月申請をしないといけないのだ。

ある程度貯金をしていたほうがいい

傷病手当をもらえるといっても、申請してから振り込まれるまでにタイムラグがある。
お金が少なくなると不安になるし、貧乏になることを極度に恐れるのもうつ病の症状の一つだ。
なので、自分が安心して暮らせるためにも貯金をある程度していたほうがいいだろう。傷病手当をもらえるようになっても、無駄遣いせずある程度は貯めていたほうがいいと思う。

傷病手当の申請はこれだけ。
とっても簡単。
おそらく最もハードルが高いのが、最初の会社を休むと宣言するところではないだろうか。うつ病ならばなおさらだ。
ちなみに世の中にはうつ病であることを告白すると「会社をやめろ」という人がいるらしい。私の身近にもそういう人がいた。
だが、冷静に考えてほしいのだが、仕事をする意思があるから傷病手当をもらって治療に専念するのである。
そういうわけわからん人にきちんと意見を伝えるようになるためにも傷病手当について正しい理解を持っておこう。



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