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❖あわてサンタ、うっかりサンタ❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2021年12月24日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆あわてサンタ、うっかりサンタ◆
今年もあと少し。今日はクリスマスイブだが、我が家にはその前日に、サンタクロースがやって来たようである。日本ではあまり煙突のある家はないし、マンションやアパートなども多いので、煙突を利用した典型的なサンタクロースの登場は珍しい。ただ我が家には偶然にも煙突があった。だからサンタクロースは煙突から家に入ることができる。しかしまだクリスマスではなかったので、煙突をくぐった後で家の中の装いが整っていないことに気づき、煙突から外に出ようとしていたみたいである。私はちょうどその場面に遭遇した。それは有名な歌の4番のようだった。

「(4番)あわてんぼうのサンタクロース、もいちど来るよと帰ってく、さよならシャラランラン、さよならシャラランラン...」

日付を間違えたあわてんぼうのサンタクロースは、煙突からひょっこり顔を出した。そして周りを確認して、子どもなどに見られていないか気にしていた。やはり子どもの夢を壊したくない気持ちがあったのだろう。また、日付を間違えたことがバレて恥ずかしい思いをしたくないというのもあったのだろう。あわてんぼうサンタクロースは決して広くはない煙突から、一生懸命に脱出しようとしていた。去年はコロナ禍で海外に行くことができず、サンタクロースもリモートワークだったのかもしれない。リモートワーク中、ハエやクモやコオロギの食べすぎで一回りサイズが大きくなった分、煙突も通りにくくなっているみたいで、煙突から抜け出すのに苦戦していた。かなり時間はかかったが、煙突からの脱出に何とか成功したサンタクロースは、音を立てないようにゆっくり煙突を下りて帰ろうとしていた。

しかしそれで終わりではなかった。サンタクロースが帰っていく様子を見る限り、プレゼントを入れた袋を持っていないのである。おそらく家の中に入ったとき、まだクリスマスではないことに気づき、動揺してプレゼントの袋を置き忘れたまま煙突を上ってしまったようである。このサンタクロースは「あわて者」だけでなく「うっかり者」だったのである。袋を置き忘れたことに気づいたら、また狭い煙突を頑張ってくぐって取りに戻るのだろうか。


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