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『ファートンいきもの記』【20】

今日の「いきもの」は≪ボウHula‐Hula‐Dance≫である。
ネパールの山奥でボランティア活動をしていたとき、作業場の近くに放置されていたポリタンクの中では、世界水泳やISL(International Swimming League)に引けを取らない激しい戦いが行われていた。ポリタンクにはいつ降ったのか分からない水が溜まっていた。シンガポールでこのようなものが庭先などにあったりしたら罰金であるが、ネパールはそうではないのだろう。その結果、ポリタンクという常設プールを使って奴らは水泳大会を開催しているのである。あまりにも頻繁に開催されるものだから、奴らの体力はおそらくかなり失われていたと思われる。そのため、まっすぐ進むというよりはフラフラとまるで踊っているかのように蛇行しながら進んでいた。それでも、大会の出場をやめようとしない奴らの水泳に懸ける思いは相当なものであった。

奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「バサロキック」である。
繰り返し行われる大会で、上半身、特に腕ばかりを使っていると、腕の筋肉は、足の筋肉に比べて細いので、すぐに疲れてしまい、スピードが落ちてしまう。そこで奴らは太い足の筋肉をムチのようにしならせて、大きな推進力を生み出しているのである。奴らがあまりにバサロキックを多用するため、現在の主要な大会では、スタートとターンのときに最大15メートルまでに制限されてしまっている。もし奴らのバサロキックに制限を課さなかったならば、世界記録はどこまで短縮されるのだろうか。(バサロキックの動画も以下で紹介)

#ボウフラ   #ネパール   #バサロキック #国際ボランティアのNICE
#FriendshipFoundationNepal   #NEPALDAMAN #WalkwithNepal
(以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介)

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