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我楽多だらけの製哲書

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日常の出来事と哲学を掛け合わせた考察をつれづれなるままに綴っています。先哲の思想は、昔のことだし抽象的で近寄りがたいと思っている人がいるかもしれませんが、実は、現代においても日常…
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2021年12月の記事一覧

★我楽多だらけの製哲書(34)★~何となく懐かしい景色とC・W・ニコル~

去年のちょうど今頃、部活動の引率で浦安へ行ったのだが、目の前に広がる景色がとてもきれいで思わず写真を撮っていた。こうして水上の世界を見るのは本当に久しぶりだった。コロナ禍であり、また平日ということもあって、周囲にはそれほど人はいなかったので、景色を独り占めしたような不思議な優越感に満ちていた。 また、空を見上げると存在感たっぷりの雲に圧倒されてしまった。 そんな水上の世界と雲の大きさに、何となくシンガポールのウエストコーストパークで眺めていた景色が重なり合った。それはあく

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★我楽多だらけの製哲書(32)★~下町で出会ったラオスの魅力と柳宗悦~

私は去年「青のラオス展」に続き、もう一つのラオスイベントに参加をした。そしてこのイベントへの参加によって「今ここで関わることができる『ラオス』としっかりと向き合う」ことができた。そのイベントは「ラオスの手仕事展」であり、何とか最終日にイベントに参加することができた。 場所は「the ETHNORTH GALLERY」という所で、谷中銀座商店街の近くであった。谷中銀座を訪れるのは初めてだったが、下町らしさに満ち溢れた商店街で、雑貨屋・団子屋・茶屋などが所狭しと並んでいた。コロ

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★我楽多だらけの製哲書(31)★~藍より出でて『愛』となるラオスの青さと荀子~

先月の終わりまで静岡県の御殿場で「赤のラオス展」というイベントが行われていた。行きたいと思っていたが、なかなかスケジュールが合わずに先送りしていたら、終わってしまった。そんな残念な気持ちを紛らせるために、去年東京で行われた「青のラオス展」についての振り返りをしようと思う。 このイベントは2020年6月に開催された。当時私は、日本に戻ってきて3カ月経っていたが、ラオスで過ごした1年間をとても懐かしく感じていた。そして、あの時間がいかに「ぜいたく」な時間であったのか、フルタイム

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★我楽多だらけの製哲書(30)★~最後の絵の鮮やかさとパスカル~

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★我楽多だらけの製哲書(29)★~自己研鑽の位置づけの転換とビル・ゲイツ~

暦は12月になり、冬休みが近づいてくる。長期休みは自己研鑽の時期である。長期休みのメインは夏休みであり、例年7月後半から8月は自己研鑽の機会が集中する時期であるが、今年の夏は、各種セミナーがコロナの関係で中止またはオンライン開催となっていた。オンラインで参加した各種セミナーの内容の全容については別の機会に述べるとして、今回は、夏に参加した2つの研鑽に焦点を当てて話をしようと思う。 今回話題にする研鑽は2つあり、どちらも資格・免許に関わるものである。 1つは「学芸員」に関わる

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★我楽多だらけの製哲書(28)★~『奴』のように見えて奴は『奴』ではないという事実とオーデン~

再会のようで再会ではない話。 10月中旬に或る「いきもの」との別れがあったことは以前に綴った。『奴』と離れたとき、『奴』は時折ジャンプしながら遠くへ向かっていきそのうち姿が見えなくなった。 それから少し時間をおいて、『奴』に再会したのかと一瞬思った。夜の散歩中、細い路地をジャンプしながら横切る存在を発見した。姿が見えなくなる前に近づかねばと思い、急いで駆け寄る。しかし「奴は『奴』ではなかった」。 『奴』より奴は二回りほどスケールが小さかった。 奴は『奴』よりもお腹のまだら

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★我楽多だらけの製哲書(27)★~ラオスの記念日とハンティントン~

(これは2年前の12月1日に別のSNSに投稿した内容である) 9月終わりから考察的投稿が止まっていた。 (10月のインドボランティアは写真と簡単なコメントで、11月はラオスに来てくれた高校時代の友人による関連記事のみであった) 11月11日にはラオスのお祭りとしても最も大きいものの一つである「タートルアン祭り」があったが、その記事についても投稿の形をとれていない。 投稿が滞っている原因の99%は間違いなく「怠惰」である。ただ残り1%として、とてもありがたいことなのである

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