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『ファ~トンいきもの記』

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いろいろな「いきもの」の様子を紹介しています。『「ファー」ブル昆虫記』と『シ「ートン」動物記』を組み合わせたような「いきもの」紹介です。日本・シンガポール・ラオス・インド・ネパー…
毎週2回ほど記事を新たに投稿しています。
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#ネパール

『ファートンいきもの記』【37】

今日の「いきもの」は≪マゾヒスChick≫である。 ネパールの首都カトマンズからボランティアの山村へは長距離バスで5時間ほどかかる。そのため、途中でトイレ休憩があり、ちょっとしたお店もあって、そこに住んでいる人たちが様々な生き物を飼育していた。奴らはそこで暮していた。ここはいくつかの山を越えた場所であり、標高も高いため、水を手に入れるのは大変である。だから水は貴重なのであるが、それにしても奴らが飲み水にしていた水は決してきれいとはいえない状態であり、洗濯など別の使い方をすべき

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『ファートンいきもの記』【28】

今日の「いきもの」は≪doeルイド≫である。 奴はネパールがイギリスに支配された頃からこの地に住んでいる。そして、古くイギリスなどに住んでいたケルト人の文化を引き継ぎ、「宗教的指導者(祭司)」として不思議な力を持っているのである。奴らのようなケルト社会の祭司を扱った過去の物語などでは、精霊などを召喚する力を持っていることが伝えられている。また、奴の仲間は「goat(ゴート)」とまとめて呼ばれることが多いが、さらに細かく分けると、男性は「billy(ビリー)」、女性は「doe(

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『ファートンいきもの記』【20】

今日の「いきもの」は≪ボウHula‐Hula‐Dance≫である。 ネパールの山奥でボランティア活動をしていたとき、作業場の近くに放置されていたポリタンクの中では、世界水泳やISL(International Swimming League)に引けを取らない激しい戦いが行われていた。ポリタンクにはいつ降ったのか分からない水が溜まっていた。シンガポールでこのようなものが庭先などにあったりしたら罰金であるが、ネパールはそうではないのだろう。その結果、ポリタンクという常設プールを使

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『ファートンいきもの記』【15】

今日の「いきもの」は≪リハーSARU≫である。 奴らはネパールの首都カトマンズにある寺院のスワヤンブーナートを拠点に活動している。あまりに奴らの数が多いので、寺院の正式名称よりも「Monkey Temple」として知られている。奴らは武道の中でも柔道に思い入れが強く、いつも乱取りをしている。おそらく柔道の試合本番に向けて、イメージを固めるために、稽古を繰り返しているのだろう。とにかく至るところで乱取りが行われており、柔道大国日本の地位がネパールの奴らに脅かされる日もそう遠くは

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『ファートンいきもの記』【9】

今日の「いきもの」は≪GOA-Toスカイ≫である。 奴は、私がボランティアキャンプでステイさせていただいたネパールの山奥の村で生活していた。毎日仲間たちと楽しく暮らしている。奴は仲間の中でも一番年下のため、自由に動き回っても、周りから諫められることはなく温かく見守ってもらえている。奴を含めた彼らにとっては、ネパールの山奥における何気ない日常なのだろうが、その温かいやりとりは、普段喧騒とした都市社会で過ごしている私には、心が洗われる光景として映っていた。ネパールが「神々が住む国

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