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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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2021年11月の記事一覧

【小説】 悪食へのおくりもの 【ショートショート】

 ※注意。グロテスクで過激な表現が出ます。  俺が昨日いつ眠ったのかなんて覚えちゃいない…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 だるま男 【ショートショート】

 時期が来れば「必ず」行われる解散総選挙。それに合わせてマスコミも行政も予定通りに動いて…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 『27803』 【ショートショート】

 私が今生きているのは、あなた達が生きている時間よりもずっと未来です。未来は革新的な技術…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 広島カープ 【ショートショート】

 小学六年の夏。不慮の事故で母が亡くなったその日、広島カープは阪神タイガースを相手に8対…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 ボタンを押すと 【ショートショート】

 ギャンブル狂いのせいで完全に自業自得だが、俺には金も未来も何も無い。最近やっとあり付け…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 心眼サングラス 【ショートショート】

 アラサーを越えてアラフォーになると、目が悪くなる。  始めのうちはまさか、と思っていた…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 尾のない未来 【ショートショート】

 もうすぐ、二十歳になる。  寂れた漁師町の片隅の部落で何の夢もなく、何の目標もないまま生きて来た。  これまで生きて来て分かった事と言えば、二十歳になるまでとうとう人間が好きになれなかった事と、散々忌み嫌っていた部落を出られなかった事だ。  工場の仕事が終わってガタガタの家へ帰れば、狭い茶の間で親父とおふくろが顔を赤らめてバラエティ番組を観ながら楽しげに手を叩いてる。そんな親とはこの二年間、朝も夜も食卓を共にしていない。    親の口をついて出る話といえば隣の部落の悪口や