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【UIUX体制づくり】他部署に弟子入り

まえがき

株式会社ラクスのサービスデザインチームで
Mail DealerのUIUXデザインを担当しているたけしまです。

高品質なUIUXを提供できる体制づくりとして、
今回は企画との連携を強化するために行った施策を紹介します。
注)弟子入り…「色々と教えて頂く」という意味で使用しています

1.きっかけ

・UIUX設計案がデザイナー視点の仮説に寄り過ぎているかも
・社内に散らばっている、UIUX設計の根拠となる情報を収集したい
・先回りして業務を円滑に回すにはどうしたらいいか
・そもそもラクスの企画ってどんな仕事してるんだろ

そんな懸念や課題を解決するため、企画への弟子入りすることにしました。

2.まずは自分で学習する

何も調べず「教えてください!」と迫るのは失礼ですし、OKを貰えたとしても相手の時間を大量に奪ってしまうので、まずはマーケティングの参考書を2冊読み込みました。

[書籍] これだけは知っておきたい「マーケティング」の基本と常識
[書籍] 世界一わかりやすいマーケティングの教科書

参考書に書かれているほとんどの情報が目新しいうえに学んだことを実践する場もないので、最初はページをめくる手が重かったですが、読めば読むほど企画が見ているものや優先順位がデザイナーとは違うんだなと実感。企画の方とマーケティングについての話題が増え、デザイナーとしても知っておくべき情報がゴロゴロ出てくるのが楽しくなり専門用語もたくさん覚えました。

3.ゴール設定

学習を進めていく中で、企画の方へ質問を進めていく中で、徐々に企画の仕事内容が分かって得られる情報も見えてきたので一旦のゴールを設定。

・顧客理解を深め「根拠となる情報」と「デザイナー視点の仮説」の
 バランスを図り、品質の高いUIUX設計を行える状態をつくる。
・マーケティング戦略の中での製品あり方、将来像、今後のターゲット像を
 知り、先行して調査や検討を進められる状態にする。
・一般的な企画の業務内容を知り、ラクスの企画が行っている業務を知る。

4.弟子入りしてみた

学習した内容を元に質問をする機会を増やし、その後、施策の目的とゴール設定を伝えた上で企画にもメリットがあることを説明。「色々と勉強させてください。」と正式にお願いし、定期MTGを設定させて頂きました。

すでに何度か質問をさせて頂いていたので、何をいまさらと笑ってOKを頂きましたが、個人的にこういった節目節目での挨拶はとても大切だと思っています。

5.ヒアリングベースで学習

参考書で独学したおかげで、何が分からないのか分からない状態ではなく、学習で得た知識を元にヒアリングを重ね、企画の業務について様々な内容を深堀していきました。その流れで、「ラクスの場合だとどんな流れで進めているんですか?」「うちだとその情報ってどう扱いされてますか?」など、ラクスの企画の業務内容についても理解を深めていきました。

<ヒアリング例>
・製品のいる市場・規模・関連市場
・既に利用されている企業様の業種・職種の割合・売上比率
・今後、製品を知って頂きたいターゲットについて

6.企画への恩返し

簡単に説明すると、ヒアリングした内容を整理し、企画以外の人でも分かり易い形で資料としてしてまとめ、各部署へ共有させて頂きました。

企画、営業、サポート、開発、デザイナーが共通の資料を読み、現在の市場や顧客層、今後の方向性を理解し共通の認識が生まれると、製品開発に関わるすべての部署が同じ方向を向いて業務を進られる状態になります。
その状態を作れると、要求に対しての設計内容のズレが減ったり、コミュニケーションコストが削減されたりなど、企画はもちろん他の部署にとってもうれしい効果が期待できます。

社外秘資料のため、サムネイルで雰囲気だけでも伝わればと思います。

弟子入り

まとめ

時間と根気は必要ですがやって良かった!といえる施策となりました。
意外と自分の部署以外の人が知りたい情報が何かは分からないものです。
自分の部署では知っていて当たり前。ということも他部署からすると何のことやらということも多々あります。情報の共有って本当に大切

今では、企画との共通言語が増えて相談や情報共有が活発になっています。この施策をきっかけに、製品に対してのデザイナーの必要性を認識していただけたり、協力体制が築けたりと良い方向に変わり続けています。

お忙しい中にも関わらず、快く協力して頂いた企画のみなさん
本当にありがとうございました。


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