見出し画像

「そうだ人事になろう。面接官やエージェントの良し悪し」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(29)

転職期間14日。前職の社長への想いに整理をつけて転職すると決めてから、次にやるなら人事部立ち上げポジションを狙おうと定め、入社が決まるまで、ちょうど14日間でした。たくさん転職をしてきた7社目ですが、一番短期間で、一番濃密な転職活動期間でした。(ちなみにリクルートへの転職も2週間ほどでしたが、そのときは1社しか受けていなかったので、密度がまた違いました。)

そうだ人事になろう

社長への想いを断ち切り、転職をしようと考えたとき、今までとは異なり、次にやりたいことが特段ない気がしていました。ただ、Matcherで学生さんたちが教えてくれたことや、事業部を立ち上げる中で特に採用活動制度改定が自分にとって面白かったこと、ウェディングプランナー時代に理念浸透組織モチベーションに関わることが楽しかったこと、リクルートでチーム力の偉大さを学んだこと、今までの経験を繋げていくと、営業でもなく、人材紹介会社でもなく、採用だけでもなく、事業会社の人事をやりたい、そして決められたことをそのままやることに退屈を感じてしまう自分には完成された人事部ではなく、自分で創るポジションしかないと、人に相談するまでもなく、すぐにその答えにたどり着きました。

転職を決めて一晩で棚卸し

転職の軸を決めるのには半日もかからず、その勢いでビズリーチに登録して、すぐに過去の職務経歴書をもとに自分の棚卸しをやり直して、レジュメを更新しました。人事部立ち上げポジション、ということも迷いなく定まったので、今までの職務経歴書を人事募集向けに書き直すこともあっという間で、気付けば夜中から朝方まで熱中してレジュメを書き上げていました。

ビズリーチのようなスカウト型のツールは、登録したばかりが熱いということも、受ける側になって改めて感じました。登録して1週間くらいは、エージェントさんや様々な企業から、ガンガンオファーメールが届き、10人近いエージェントさんとコンタクトを取り始めました。

スピード。情熱。

採用する側としてちょうどWantedlyを使っていたこともあり、探し方や、利用している企業側の思惑も何となくはわかっているつもりだったので、エージェントサービスと併せて自分でも利用することにしました。最終的に入社することになる広告会社の人事部立ち上げポジションは、Wantedlyでたまたま見つけた記事の一つ。会社としては1年くらいの間に良い人が見つかって入ってくれたら良いなくらいの温度感で取りあえず出したばかりの記事を、たまたまボクが見つけ、一人目の募集のボクと会い、それだけでボクに内定を決めてしまうという、タイミングと縁とが重なった入社だったのです。

立ち上げということは人事がいなかったので、直属の上司となる取締役がWantedly他、採用関連の媒体を運用していて、ボクが応募をしてからものの3時間で会う日程が決まり、翌々日にはその取締役と面談をしてもらいました。

転職活動を始めて2.3日のこと、活動期間中の1番目となる面談で、実はそれほど気合いを入れて訪問したわけではなかったのですが、ただ単純に、面談をしてくれた取締役と波長が合いそうだなと直感で思ったことと、自分の方がずっと規模は小さいものの、立場や苦労に共感することが多く、この人と働けたらいいなぁ、最初はそのくらいでした。通常、Wantedlyの初回は選考ではなく面談というスタンスなので、履歴書は持って行かないものなのですが、ボクはレジュメを作ったばかりで、念のため、カバンに忍び込ませていた書類を帰りがけに渡し、ぜひ選考して欲しいとお願いをしました。そしてその翌日には社長との面談が組まれるスピード感とお互いの熱さがありました。

面接官やエージェントさんに思ったこと

社長との面談日までは1週間ちょっとあったので、その間に、一気にエージェント各社に訪れ、いくつかの会社を紹介してもらい、エージェントさんと各社面接官には、ものの1週間で10人ほど会っていました。会っているうちに比較できるようになっていき、転職活動1番目にお会いした取締役と働きたいという想いは次第に強くなっていきました。

転職活動の理由やスピードは人それぞれだと思いますが、ボクとしては、ゆっくり次を探すつもりはありませんでした。時期が延びれば延びるほど、前職の会社を辞められないポジションへと進んでいってしまうからです。そして前職の社長と腹をくくってやっぱり一緒にやっていくことも選択肢の一つではあったからです。

エージェントサービスや各社面接の対応は様々でした。自分からスカウトメールを送っておきながらやり取りがおざなりなエージェントさん、求人をデパートのように並べてくれた割にはその先全く進まないエージェントさん、一方で厳選した求人を提示してくれてトントン拍子に進めてくれるエージェントさん。面接は面接で、人事の面接をしているからこそ、採用のスタンスがそのまま見られているはずなのに、メールのやり取りはもちろん、訪問後の対応がザツだったりすると(待たされる時間が異様に長かったり、明らかに準備をしていないのだろうなという感じだったり、面接中に電話に出ちゃったり笑)、やはり気になってしまいました。改めて、採用広報、日程調整までのメールのやり取り、ビルに入ってエレベーターを降りて案内してくれる人から面談後のお見送りまで、全てが繋がっていて、全てが見られているなということも勉強になりました。

たくさん転職をしていて、エージェントサービスも何度か利用してはいるものの、結局のところエージェント経由で決まったことは一度もなく、いつも自力でなんとかしてきたようです。(次はヘッドハントされるくらいに成長しなきゃですね。)

いざ社長面接

1週間ひと通りの選考を受けた末に、最初に訪問した広告会社社長との面談の日がやってきました。お話してみると、取締役と話したときと同じように、この人と仕事できたら楽しそうだな、という気持ちでした。ひと通り話が終わると、前回お会いした取締役を連れてきてくれて、3人での面談となりました。印象的だったのは、今の人事課題が何かと質問したときに、一瞬、間を置きながらも、正直に全部話してくれて、それを一緒に乗り越えていって欲しいんだ、という話をしてくれました。人事部が必要となるベンチャーからメガベンチャーになるフェーズで多くの企業がぶつかる課題でしたが、それをそのまま素直に話してもらえて、一緒にやっていきたいんだ、と言ってくれたことが嬉しくもあり、やっぱりここで働けたら楽しいだろうな、と思えました。さらには、社長と取締役の掛け合いが漫才のようで、一番手と二番手の土台がしっかりしているんだろうな、ということも安心感の一つでした。前職も前々職も小さな会社だったため、一番手と二番手の関係性や役割分担が上手くいっているかどうかも大きいと感じていたからです。

社長が一人しか会っていないのにボクを採用してくれた理由はこちら

こうして縁あって、短期間で密度の濃い転職活動が無事に終わりを迎えたのです。後になってから気付くのですが、ボクにとっては、天職だと思っていたウェディングプランナーを突如辞めてから、人事部立ち上げの日々が始まるまでの期間がずっと、自分にとっては手探りが続く空白期間で、ただ一方でこの空白期間があったからこその今だったんだなとも思っています。

かなやんレベル34→35
・エレベーターを出たところから面接は始まっている。受ける側も採る側も。
・紹介会社?ナビ?結局は自分次第。


ここまで読んでいただきありがとうございました!