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美しさとか、儚さとか、無常観とか。私が作品に込めたいもの。

私は2019年からお世話になっているギャラリーや私個人としてポートレートのワークショップをしてきました。色々なことをお伝えしましたが、作品に込めて欲しいこととして、下記のことをお伝えしてきました。いずれも他の写真家や著述家なども言っていることで、私のオリジナルでも発見でもありません。引用です。私自身もこれらを意識して撮影、暗室作業をやっています。ご参考になれば幸いです。

・美しさ
・儚さ
・わび、さび
・無常観
・静かに染み渡るもの
・長い間、抱きしめられるもの
・こんにちはとサヨナラが同居しているもの

あと、ひと刷毛の悲しみや寂しさがあってもいいかもしれません。

これらの言葉の解釈もひとそれぞれです。表現の顕れ方も異なりますし、作品から受ける印象も様々でしょう。

また知ってほしい写真家を紹介するとともに、他分野で私が影響を受けている作家を紹介しています。いずれも一度はお会いし、そのお人柄も拝見した方々です。

・諏訪敦(現代美術作家)
・岸政彦(社会学者、小説家)
・柴崎友香(小説家)
・濱口竜介(映画監督)

他分野の表現からも学ぶこと、引用できること、応用できることがたくさんあります。私も日々、試しては検証し、また試してみるの繰り返しです。意識せずとも色々な人や表現に日々、何らかの影響を受けて暮らしています。いまの自分を創っているのは自分以外の他者や世界がほとんどだと言えるでしょう。

私は野球をやっていたので野球からもたくさん影響を受けています。選手や監督、コーチ自身の著書やインタビュー記事、プレーそのものからも学び、ヒントを得てきました。野村克也、落合博満、野茂英雄、イチロー、新庄剛志あたりは特にです。今後は大谷翔平がどんな言葉を獲得していくかに関心があります。

言葉は何を作るのにも中心になると思います。人間は言葉で思考しますし、言葉からイメージを喚起します。私は中学の終わりごろまで読書の習慣がなかったせいか、頭の中で文字をイメージに変換して読んでいく小説などはやや苦手で、読み進むのに時間がかかります。それよりはノンフィクションなどの知識や情報を伝える分野の方が読みやすい傾向にあります。ひとそれぞれ向き不向きがあるので、いい塩梅を探りながら私自身も本を開いています。

人はどうしても育った環境や文化に影響されます。趣向もまた然り。映画や音楽の好みや、人間関係に至るまで、全てに渡ります。そんな趣向や好き嫌いを超えて、写真を含む未知の素晴らしい文化に触れる人が増えるような社会を私は願っています。そこから他者を思いやる気持ちが生まれると思うのです。私も小さな一助になれたらと思っています。

どこかの機会で私が学んだことや素晴らしい表現者を紹介できたらと思っています。







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