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🇲🇲ミャンマー夜の街 @ヤンゴン2016 #2

◆20時30分、エンペラーにて。

「普通はワンナイト50,000チャット(約5000円)。でも私は違うの。ーーーだってモデルだから。」

名前をミャットと言った。彼女は、民族衣装を履いて頬にタナカを塗る素朴なあのミャンマー女性とは思えないほど垢抜けていた。

ストライプのワンピース。それは上手く身体の線を浮き立たせていた。背は165cmくらいだろうか、ヒールで背伸びすることはなく、整った形の脚は斜めに曲げられて私の膝に触れていた。

彼女をよりエキゾチックに魅せているのが髪だった。漆黒のロングストレート。アジアン系のモデルがよくしているように、前髪はおでこ前で真一文字にカットされていた。切れ長の一重の目の端はアイラインが太くカーブを描いて跳ね上がっているのが印象的だった

「私をホテルに連れて帰りたい?でも私はモデル。"条件"があるわ」

ミャットは悪戯っぽく言ってきた。

〈続く〉
→ ミャンマー夜の街 @ヤンゴン2016 # 3

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