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🇹🇼台湾のゲストハウスを転々@台北2010 #1

半ば全てを捨ててやってきた台湾。
明日にも帰国しようとしていた。
1週間の旅程は一瞬に過ぎ、残りは桃園空港に帰る片道の電車賃しか残っていなかった。

台北駅の方を見やる。
屋上のバルコニーに一人の若い男がいた。
「XXXXXXXXXX」

あまりに流暢な英語にたじろんでしまった。
どうやら韓国人のようで、長らくオーストラリアにいたと言う。ビジネス以外で韓国人と話したのは初めてだった。彼もまた一人だった。

なんで1週間の間にお金が無くなったんだろう。ここ、林森北路は台北随一の繁華街だ。先立つものが何もない。悶々と過ごすしかなかった。当時の私はクレジットでキャッシュを作る術も持ってなかった。

1週間前、同じ林森北路に着いた。その日のうちに全財産の半分を使った。まるでバブルを見ているようだった。その後高雄、台中を経て今に至る。

「どうして、お金がないんだ」

途方に暮れるしかなかった。
初めて訪れた台湾。
その一週間を反芻し始めた。

ーータケシ

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