🇰🇭シェムリアップの盲人
2005年8月。
カンボジアのアンコールワットの街、
シェムリアップをふらついていたら
盲人が経営する指圧マッサージ屋を見つけた。
入ると掘っ立て小屋に不衛生なベッドが並んでいて目の不自由な方がずらりとならんでいた。
確か60分くらいで500円だった。
腕は確かだった。
両肩のツボの芯に指が入ってくる。
マッサージが終わり、帰ろうとした。
するとレジで止められた(レジの人も盲人)
「チップがないよ」と言われた。
適当にカンボジアのリエル紙幣を手渡すと
「足りないよ」と言われた。
ぎょっとした。
経営者も含めた10人くらいの盲人が
僕の方に顔を向けた。一様に無表情だ。
なぜ盲人が手渡された紙幣の額がわかるのか。
怖くなってリエル紙幣を上乗せして、
逃げるようにホテルへ戻った
タケシ
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