[気候変動] 貿易によって拡散されるリスク


古巣というか今でもアソシエイトをしているストックホルム環境研究所から面白いレポートが出ました。気候変動のリスクについてのレポートですが、ただ気候変動により農作物の収穫量が下がる話だけではなく、リスクがトレードを通して他国に影響与える話です。気候変動により自国の農作物の収穫力が下がるだけではなく、他の国からの貿易量が下がることにより、間接的に食料確保ができなくなるリスクが増えるます。日本はアメリカから約17百万トンのとうもろこしを輸入しており、これはその他の先進国からも特質した量です。とうもろこしは気候変動により約27%は生産量が下がると言われています。とうもろこしを生産していなくても、輸入に頼っていることで間接的に気候変動の影響を受けるのです。


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このリポートによると、貿易によって拡散される気候変動のリスクが少数の1部の国から出ている。とうもろこしはブラジル、中国、アメリカが主要の輸出国で、タイランドやアメリカがお米の輸出国です。例えばとうもろこしの生産は気候変動による45.5%ほど減少する可能性があります。そしてこのリスクは、貿易によってアメリカのとうもろこしの生産に依存しているジャマイカ、コスタリカ、日本などに拡散されます。

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ちなみに気候変動により1番影響を受けそうな穀物は、私が以前研究したことがあるサトウキビとアラビカコーヒーです。その他にも色々と面白いグラフが出ているので、読んでみてください。

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