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プラスティックの中の未来/ザ・バグルス (‘79)

The Age of Plastic / The Buggles (‘79)
当時、シングルカットされた「ラジオスターの悲劇〜Video Killed the Radio-Star」がヒットし、幼馴染の隣人によく聴かせてもらった。ちょうどYMOに端を発して、プラスチックスらと並んで「テクノ」というカテゴリーで一括りにされていたが、あらためて本作を聴くと、上質なエレクトロポップであることを再認識する。

ザ・バグルスはトレヴァー・ホーン(ベース)、ジェフリー・ダウンズ(キーボード)、ブルース・ウーリー(ギター)の3人によって’70年代にティナ・チャールズのバックバンドとして活動を開始し、その後、’77年にザ・バグルスとしてのキャリアをスタートさせたが、ブルースは自身のグループを優先し脱退、残った2人でアイランド・レコードと契約し、本作のリリースに至った。

本作のリリース後、2人はイエスに加入するも間もなく脱退し、ザ・バグルスとしてのセカンドアルバムの制作を始めるが、実質的にはトレヴァーの個人的プロジェクトに近かった。ジェフリーはその後、解散したイエスのメンバーと共にエイジアを結成した。

アイランド 国内盤
裏ジャケット
インサート
インナースリーブ
レーベル

ヒット曲「ラジオスターの悲劇」

Spotifyのプレビューはこちら。

2枚のアルバムを残した彼らであったが、本作は何度となくCD化、再発売されている。

詠時感/エイジア (‘82)

‘79年の時点でコンピューターヴォイスやデジタルについて歌った彼らであったが、その内容はボーカロイドとして一世を風靡した「初音ミク」らに繋がったのだろうか。テクノロジーとしてだけではなく、ポピュラーソングとしても上質であり、もっと評価されてもいいアーティストだと思う。

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