夢のデュエット/ジョージ・ジョーンズ (‘79)
My Very Special Guests / George Jones (‘79)
ジョージ・ジョーンズは、‘50年代からカントリーシンガーとしてキャリアをスタートさせ、半世紀にも及ぶミュージックライフを送ったが、’13年に81才でこの世を去った。音楽だけではなく、その破天荒な生活も度々話題になり、4度の結婚生活、アルコールやドラッグも終始、彼につきまとう問題でもあった。
彼はハンク・ウィリアムスに大きな影響を受けていたが、’56年にはエルヴィス・プレスリーの出現により「ロカビリー」が世間を席巻すると、いくつかのカントリーレーベルと同様に、彼もロカビリーの録音を余儀なくされた。不本意にリリースされたロカビリーであったため、彼はサンパー・ジョーンズという名前でこれらをリリースしている。これらの経緯もあり、彼はカントリーミュージックに軸足を置いた活動を望んでいた。
’79年にリリースされた本作は、彼の周囲のミュージシャンたちをゲストに迎え録音されたアルバムである。ジャケットのチェアーに書かれた名前から、いろいろな分野で活躍するアーティストたちとのコラボレーションであることがわかる。ざっと名前を挙げただけでも、ウェイロン・ジェニングス、ウィリー・ネルソンをはじめ、ジェームス・テイラー、エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタットからエルヴィス・コステロ、かつての妻であったタミー・ワイネットらが参加している。
ロカビリアンとしてもスターディーに録音を残している。スターディー/ディキシー・レコードはカントリーの名門ながら、良質のロカビリーを録音しており、評価の高いレーベルである。
彼がスターディーに残した2曲の音源は、エース・レコードのロカビリーのコンピレーション盤で聴くことができる。
「ハウ・カム・イット」
「ロック・イット」
本作がSpotifyにもリストアップされていたのでどうぞ。
個人的にはロカビリー時代の曲が馴染み深いが、カントリーとロカビリーが隣接していたという事実を知る一枚でもある。好盤!
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