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ZZトップ・ファースト・アルバム/ZZトップ (‘71)

ZZ Top’s First Album / ZZ Top (‘71)
お馴染み「ヒゲ親父3人組」の記念すべきファーストアルバム。時代によってサウンドは変化してきたが、いずれのサウンドも時代にマッチしており、好き嫌いは分かれるものの、トリオによる無骨なブギーという点は普遍である。

ZZトップは‘69年にビリー・ギボンス(ギター)を中心に結成された。彼はもともとムーヴィング・サイドウォークスなるバンドに在籍していたが、メンバーが徴兵され解散、その後アメリカン・ブルースに在籍していたダスティ・ヒル(ベース)とフランク・ベアード(ドラム)が参加し、以降、ダスティが’21年に他界するまで普遍のラインナップであった。

大きく分けて、本作から’81年の「エル・ロコ」まで、’83年「エリミネーター」から’90年「リサイクラー」までの3部作、それ以降といった感じでサウンドは変化している。当然、初期は無骨なブギーが満載のサウンド、エリミネーター3部作では時代をMTVがリードしていることもあり、かなりコマーシャルな雰囲気が強くなった。その後は打ち込みなどの手法も取り入れながら王道のブルースロック〜といった概要である。

ワーナー US再発盤 (‘78)
裏ジャケット

個人的には’73年の3作目「トレス・オンブロス」まではリリースごとにパワーアップしており、’75年の「ファンダンゴ!」が集大成という感じで捉えている。「ファンダンゴ!」はA面がライブ録音、B面がスタジオ録音となっており、それぞれの面が違った魅力となっている。

私たちのバンドもライブでは彼らの曲のカバーをよく演奏していた。本作からは「バックドア・ラヴ・アフェア」、’72年の「リオ・グランデ・マッド」からは「ジャスト・ガット・ペイド」、さらに「トレス・オンブロス」からは「ウェイティング・フォー・ザ・バス」などをレパートリーにしていた。

またビリー・ギボンスはクルマ好きとしても知られており、しばしば日本のホットロッドのイベントにも登場している。そういった面からもクルマ好きには目が離せないバンドである。

さらに個人的に好きなベーシストとしても、ダスティ・ヒルとスティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブルのトミー・シャノンは外せない。

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