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ハード・ライン/ザ・ブラスターズ (‘85)

Hard Line / The Blasters (‘85)
‘80年代に台頭してきたネオロカビリーは、イギリスから発生したムーブメントと捉えられるが、実際にはアメリカにもシャ・ナ・ナのように、初期のロックンロールやリズム&ブルースを基盤としたアーティストは活動していた。

今回紹介させていただくザ・ブラスターズもそんなバンドの一つである。彼らは’79年にカリフォルニア州ダウニーで、フィルとデイヴのアルヴィン兄弟を中心に結成された。また、ファッツ・ドミノのバンドのリー・アレン(サックス)もメンバーとして在籍していた。

彼らは影響を受けたアーティストとして、Tボーン・ウォーカーやジョー・ターナーを挙げており、他にもロカビリー、カントリー、マウンテンミュージックなどからも影響を受けたと話している。実際、本作にもフィドルやハーモニカなど、アコースティックなサウンドが散りばめられている。個人的には、ルーツミュージックに寄ったジョージア・サテライツという印象だろうか。

本作もロカビリーやロックンロール一辺倒ではなく、アメリカン・ルーツミュージックを基盤にした香ばしいサウンドである。

Slash US盤
裏ジャケット
インナースリーブ
レーベル

Spotifyのプレビューはこちらから。

こういったアーティストは英米問わず、一定数存在し活動している。もちろん彼らも現在進行形のバンドである。やはりルーツミュージックの存在は非常に大きいと感じる一枚である。

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