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ロニー・セルフ/ロニー・セルフ (‘77)

Ronnie Self / Ronnie Self (‘77)
ここ最近、邦楽やスムースジャズ系のアルバム紹介をさせていただいたので、今回は’50年代のピュアロカビリーからチョイスさせていただこう。
ミズーリ州出身のロニー・セルフは’50年代〜’60年代初頭にかけて、コロムビアやデッカに録音を残しているが、残念ながら目立ったヒットはなく、オリジナルのアルバムもリリースされていない。本作も’77年になって発売されたシングル曲のコンピレーション盤である。
チャートインした彼の曲は’58年にリリースされた「バップ・ア・リーナ(68位)」のみであるが、ソングライターとして、ブレンダ・リーに「アイム・ソーリー」など数曲を提供し、それらの曲は今ではポップスの定番曲になっている。

サウンドとしては、喚くようなシャウト系のボーカルが特徴である。アルバムは数種類のコンピレーション盤がリリースされているが、’90年代にベア・ファミリーからリリースされたものが十分な内容であろう。

コルド US盤
裏ジャケット

‘81年にUKネオロカビリーのシェイキン・ピラミッズによる、彼の「プリティ・バッド・ブルース」のカバーを聴いたのがきっかけで、オリジナルを聴きたくなり本作を購入した。

ロックン・ロール・クレイジー/シェイキン・ピラミッズ (‘81)

後年にはアルコールによる問題も発生し、43才で短い生涯を閉じた。しかしながら、ロカビリーファンの間では、彼の名前は十分な知名度を誇っている。

YouTubeの音源をどうぞ。「プリティ・バッド・ブルース」

「バップ・ア・リーナ」

Spotifyに内容の濃いコンピレーションがあったので。

ロカビリアンもブルースマンと同じく、シングル盤しかリリースしていないアーティストも多いが、ヨーロッパでは早くから研究がなされ、音源も発掘されてきた。さらに今ではサブスクで聴ける時代になったことに感銘を受ける。

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