ドリーム・オン/ジョージ・デューク (‘82)
Dream on / George Duke (‘82)
先日のビリー・コブハム、ジョージ・デューク・バンドの延長で、今回はジョージ・デュークのソロアルバムを紹介させていただこう。
大まかな彼の概要は、’46年にカリフォルニア州サン・ラファエル出身のキーボーディストで、幼少期からピアノに親しみ、教会を通じてブラックミュージックの影響を受けた。学生時代はトロンボーンと作曲を学び、アル・ジャロウとグループを結成していたという経緯もある。
時代背景から考えれば、ディスコミュージックが音楽界を席巻した後、フュージョンの流行など、目まぐるしくシーンの移り変わりを目の当たりにしてきたという状況であるが、彼の持ち味はそういった一時的な流行ではなく、根底に流れるソウルやファンクといったブラックミュージックであることは間違いない。
本作もクラヴィネットやホーンセクション、コーラスの導入など、程よくファンキーでソウルフルな演奏が収録されている。個人的にはフュージョンというより、ソウルのインストアルバムといった趣である。
テクニック重視ではなく、あくまでもフィーリングに重きをおいたサウンドが心地良い。アナログ盤も入手しやすい状況なので、興味のある方は是非!
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