見出し画像

X・レイテッド/ブラック・オーク・アーカンソー (‘75)

X Rated / Black Oak Arkansas (‘75)
今回はB級サザンロックの雄として有名なブラック・オーク・アーカンソーの’75年作品、X・レイテッドを紹介させていただこう。一時期は彼らのアルバムが全く見つからず謎のバンド感が漂っていたが、今ではCD化やアナログレコードも常識的な価格で購入できるようになった。

彼らはノウバディ・エルスというバンドが母体となり、ホームタウンであるアーカンソー州ブラック・オークをそのままバンド名にしたという経緯がある。ハードロックに近いサウンドではあるが、どことなく漂う「田舎感」がサザンロックファンには魅力のバンドでもある。かつてのイメージとは異なるが、’00年代以降も活動を続けるなど、非常にパワフルなバンドである。

‘80年代に人気を博すブラックフットにも通じるサウンドであるが、ブラックフットよりもサザンロック特有の「まったり感」が強く、そういった部分が後に評価されたとも考えられる。ボーカルのジム・ダンディが首から下げたウォッシュボードを掻き鳴らしたり、バンジョーが使われている曲も散見されるなど、いい意味で古き良きサウンドを目標の一つにしていたのではないだろうか。

彼らのアルバムはサブスクにも多数アップされており、新旧のアルバムを聴き比べるのもいいかと思う。

映画「デュークス・オブ・ハザード(爆発デューク)」に出てきた、ステレオタイプな南部っ娘のジャケットも嬉しい一枚である。ちなみにバンド名は、その後「ブラック・オーク」になるが、個人的には’70年代中期までのアルバムがオススメである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?