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N.Y. ストーリーズ/ハイラム・ブロック (‘82)

First Class Vagabond / Hiram Bullock (‘82)
以前紹介した24丁目バンドのギタリスト、ハイラム・ブロックのファーストソロアルバム。24丁目バンドはニューヨークのスタジオミュージシャンのバンドである。そのギタリスト、ハイラム・ブロックは大阪府堺市の出身ということもあり、そういった意味でも日本に馴染みのあるアーティストの一人だった。

本作はハイラム・ブロックのソロアルバムではあるが、メンバーは24丁目バンドとほぼ同じであり、バンド作品と名義が違うだけでは?という見方もなきにしもあらずかもしれない。

メンバーは、ハイラム・ブロック(ギター、ボーカル)、デヴィッド・サンボーン(サックス)、ウィル・リー(ベース、バッキングボーカル)、チャーリー・ドレイトン、スティーヴ・ジョーダン(ドラム)、クリフォード・ブラウン(キーボード)らが名前を連ねている。

最近、南部系のアルバムを多く紹介してきたので、少し都会的な一枚を〜と思い、本作を紹介されていただいた。ロックやポップスをメインに聴かれている方にとっては、フュージョン系を聴くにあたって「何から聴けばいいのか?」という疑問もあると思うが、そういった側面から見れば、本作はリード楽器としてギターが占める割合が多いので、フュージョンへの入り口としてもわかりやすいと思う。

彼のソロ作品の出来にはバラつきがあるが、本作は高評価をつけているリスナーが多く、インスト曲に執着せず、歌モノを楽しんでいるという意見が多数あった。

トリオ 国内盤
裏ジャケット

YouTubeの音源をどうぞ。オープニングの「ティージン・アイズ」。

タイトル曲「ファースト・クラス・ヴァガボンド」。

B面1曲目「コミュニケーション」。

Spotifyには該当なし。
残念ながら、彼は’08年に喉頭がんで他界しているが、国際音楽祭、KMCミュージックアウォードにおいて、’12年に「ハイラム・ブロック賞」が設立された。

非常に聴きやすい作品である。ノリもファンキーでオススメの一枚。

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