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ロッキン・ローリン/コリンズ・キッズ (‘81)

Rockin’ Rollin’ / Collins Kids (‘81)
‘50年代半ば、ロカビリー全盛期に登場した姉弟デュオ、コリンズ・キッズがコロムビアに残した録音をドイツのベア・ファミリーがリリースしたコンピレーション盤である。未発表音源を含む16曲となっており、近年、より内容の濃い2枚組CDがリリースされているが、本作の内容でも十分に彼らの魅力は伝わると考える。

オクラホマ州出身の姉のローリー・コリンズと弟のラリー・コリンズは、母親がアマチュアミュージシャンであった経緯から、幼少期からカントリーやゴスペルなどが身近な環境で育った。タレントコンテストで入賞し、TV番組「タウン・ホール・パーティー」のレギュラーとなった時は、ローリーが11才、ラリーは9才であった。ローリーの歌唱力とラリーのギターテクニックで人気者となり、コロムビアと契約した彼らは多くの録音を残した。

TVで人気を博した彼らであったが、ローリーの妊娠により解散となった。その後、ラリーはソングライティングで頭角を表し、ヘレン・レディやタニヤ・タッカーのヒットで知られる「デルタの夜明け〜Delta Dawn」の作者としても有名になる。余談ではあるが、ローリーはリッキー・ネルソンのガールフレンドだったという記述もある。

ベア・ファミリー ドイツ盤
裏ジャケット
レーベル
デルタの夜明け/タニヤ・タッカー (‘72)

姉弟のキッズデュオという部分に注目されがちであるが、ステージの迫力はかなりのものである。YouTubeなどのおかげで、レアな映像を観ることができるのは非常にありがたい。

「ホーイ・ホーイ」

Spotifyのプレビューはこちらから。

初めて彼らを知ったのは、40年前に購入したロカビリーのコンピレーション盤である。このアルバムで彼らを知り、未発表音源が発掘され、それをサブスクで聴ける時代になったことに感謝である。

CBSロカビリー・クラシックス/ヴァリアス・アーティスツ (‘77)

やっぱりロカビリーが好きだなと実感する一枚である。

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