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ストンピング・アット・ザ・クラブ・フット/ヴァリアス・アーティスツ (‘84)

Stomping at the Klub Foot / Various Artists (‘84)
ストレイ・キャッツらにより‘80年代に開花したネオロカビリーは、その後進化を続け、さらなるカテゴリーの音楽とも融合し、サイコビリーが誕生した。ネオロカビリー同様、当初はイギリスを中心にしたムーブメントの一つであったが、アナグラムやナーヴァスといったレコードレーベルやクラブなどのイベントを中心として、大きなカルチャーへと成長した。特にアナグラムとナーヴァスからは多くのサイコビリーのアルバムがリリースされた。

初期のサイコビリーは、ガレージやポジティブ・パンク、ニューウェーブの要素が大きく、逆にロカビリーの要素が少ないものも多かった。

本作はそんな初期サイコビリーシーンを詰め込んだ一枚であり、クラブフットでおこなわれた伝説のギグを収録したものである。レストレス、ミルクシェイクス、スティングレイズ、グァナ・バッツの4バンドによるコンピレーション盤である。

ABC UK盤
裏ジャケット
レーベル

過去にはCD化、再発売もされた名盤である。本作はその後シリーズ化された。

Vol. 2 (‘85) / ABC UK盤
裏ジャケット
見開き

サイコビリーは現在でも熱心なコレクターの存在するカテゴリーでもあり、当時のアルバムは入手が難しくなっているのも現実であるが、良くも悪くもサブスクでも聴くことができる。

彼らのカバーの曲の豊富さは魅力的であり、想像もつかないカテゴリーからの原曲も少なくない。興味のある方は深掘りの価値あり。

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