マイケル・ドゥーセ&ケイジャン・ブリュー/マイケル・ドゥーセ&ケイジャン・ブリュー (‘88)
Michael Doucet & Cajun Brew
先日はフィドル奏者として有名なヴァッサー・クレメンツ・バンドのアルバムを紹介させていただいたが、今回は同じくフィドル繋がりで、マイケル・ドゥーセ&ケイジャン・ブリューの唯一作品を紹介させていただこう。
マイケル・ドゥーセも有名なフィドル奏者であり、ボーソレイユのメンバーとしても活躍した。また近年でもアルバムをリリースするなど、精力的な活動が嬉しい一人でもある。ボーソレイユ同様、ルイジアナ州の音楽として有名な「ケイジャン」を代表するプレイヤーでもあり、スワンプ、カントリー、サザンロックなど、多くのカテゴリーのリスナーにも親しみやすいサウンドである。
ケイジャンやザディコといった音楽は、国内ではまったくといっていいほど知名度が低く、どういったサウンドなのか?どのアーティストから聴けばいいのか?といったことからスタートせねばならないであろう。
私はケイジャンとは知らずに本作を購入したが、後年にケイジャンのコンピレーションCDを購入し、そのCDに収録されているアーティストを掘っていった。中にはすでに知っている曲も散見されたが、意外に「あぁ、この曲も?」という発見もあった。
本作も当然ながらSpotifyにはアップされていなかったが、YouTubeでは発見することができた。
‘88年のリリースながら、’70年代のサウンドといっても通じる「イナタい」感じが痛快である。南部音楽周辺やフィドル奏者繋がりという両面からも楽しめる一枚である。
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