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実践事例:地域の食と健康をデザインする Natural Recipes 久保田 飛鳥さんの取り組み

こんにちは。変革実践プログラムのリード・コーチの渋谷です(渋谷 健のプロフィールはこちらから)。

今回は2019年の卒業生で、変革実践プログラムに食の分野から関わっていただいている久保田 飛鳥さんをご紹介します。変革実践プログラムを機に活動を本格化し、現在はNatural Recipesを立ち上げ、地域の食と健康をテーマとした共創活動をに取り組んでいます。

健康のための実践知「Natural Recipes 自然の処方箋」

健康は最も基本的な人権です。幸せに豊かに暮らすためには、健康が欠かせません。ただし一人一人に求められる健康の在り方は多様です。また健康と一口で言ってもカラダだけでなくココロも重要であり、社会との関わりも影響してきます。単純なトレンドやブームで語れるものではなく、現実的かつ本質的に探究し、その知恵を繋ぎ、持続可能にしていく必要があります。

久保田さんは自分自身の経験から漢方、薬膳、アロマ、薬草、予防医学を18年かけて学んできました。そして地域の研究者や事業者、行政関係者との対話の中から”今自分自身にできること・やるべきこと”を探究し、「Natural Recipes 自然の処方箋」という実践知を築き、事業として現在提供しています。

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地に足の着いた健康のためのガイド

健康は理屈だけでは実現できません。具体的な実践が不可欠です。その中で一つ分かりやすいものが食です。久保田さんはケータリングを通じて、地域の生産者等と協力して健康のための食を届けています。また冷凍食品の開発にも取り組み、健康のための食を届ける活動を広げています。

一方で食べるだけでは健康はかないません。そこで一人一人が自分で考え、自分の健康のためのライフスタイルを築いていくための場として、独自の学習プログラム「自然の処方箋教室」も展開しています。そのほか、オンラインサロンやYouTubeチャンネルでの発信など、着実な健康への貢献を続けています。

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地域を巻き込んだ”食と健康のオーケストラ”へ

単純に健康志向の商品を開発するだけであれば、正直珍しくありません。しかしながら久保田さんが見据えている未来が非常に興味深いのです。その一つが地域の巻き込みです。地域には眠っている、活用しきれていない農産品や加工食品・伝統食品が多数あります。これらを組み合わせ、健康をテーマに文字通りレシピを開発し、商品化する取り組みを始めています。

加えてSDGsへの貢献や地域ブランドの形成といった、地域の課題解決の観点も加わっています。例えばフードロスの問題。規格外で廃棄されてしまうような食材を活用し、地域の特色や健康の要素を入れ込んで、高付加価値のサービスとして提供する取り組みも進めています。こうした活動が注目され、長野朝日放送さんにも取り上げられています。

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つまり久保田さんのNatural Recipesは、食と健康をテーマに地域を巻き込んだ”オーケストレーション”(オーケストラがハーモニーを奏でるように、社会価値を生み出すこと)を実践しているのです。しかも現実的にできることを着実に積み上げ、絵空事で終わらせないコミットがあるということなのです。変革実践プログラムの最良のロールモデルの一人として、今後もぜひ応援していきたいと思います!

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