見出し画像

【弱視と難聴、身寄りがいない独居高齢者】コロナ禍における対応

仕事の話をしますが、書き出すと事例を丁寧に説明しようとするあまり、文字数が長くなるんですよねぇ。なるべくコンパクトに書いてみましたがそれでも1500文字程度の長文に。目指している500字~1000字を大幅に超過してしまいました。

************

お伝えたいこと

ここ最近のケアマネ業務で、最も力を注いで課題解決にあたっているのがタイトルの件。

①コロナ禍の下で弱視・難聴・独居の高齢者とどのように接して、安心した生活へつなげていくか?

②「医療従事者だけでなく介護従事者もリスク背負って仕事しています」

このことを少しでも理解していただけるとありがたいです。

会話が成り立たなくなってきた

独り暮らしをしているSさんの身体は至って元気だし、訪問診療時に定期実施している血液検査の結果も良好。ところが3月頃から何かがおかしい。

デイサービスに来られない日が増えてきた。日によっては鍵がかかっていて訪問ヘルパーがサービスに介入できないことも。

ラジオから流れてくるコロナ関連のニュース内容にショック=精神的不調をきたして不眠となり、昼夜が逆転。夕方頃まで眠っていたことが後に判明したのだけど密室状態になるケースは4月5月、月ごとに増えていった。

配食業者(夕方)以外に安否確認を定期的に取ることができない状況に危機感を抱き始めた私。サービスを増やしたいと思う反面、相当顔を近づけなければ会話が成立しない(マスクつけると声は尚更聞こえづらい)ため、コロナの収束が確認できなければ・・・

しかしながら、梅雨を迎えて夏にはいろうとしている時期にこのまま見過ごすことはできないと、緊急事態宣言が解除されたこともあり、調整を本格的に開始することにした。

対応したこと

家庭裁判所から(成年後見制度活用を通じて)選任された保佐人に口頭で許可をとり、Sさんから合い鍵を預かり、キーボックスを設置することに。本人を説得するのにかなり時間がかかった。

30分~60分、話を聞き続けることによって次第に感情が穏やかになってくるSさんと粘り強く対話を重ねていった末に合い鍵を入手したのだけど身振り手ぶり、筆談や大声、ありとあらゆる手段を講じて意思疎通を図ろうとするので訪問後はぐったりしてしまう。

朝起きられずにゴミが捨てられなくなってきていたが、その問題はこれでひとまず解決。昨日、15日(月)は補聴器の業者に声掛けして相談対応にあたってもらった。ちなみに補聴器絡みの話については歴史が長い。

補聴器を買い替えたい

→業者から「耳鼻科の診察を受けて医師の診断書をもらってきてほしい」と言われ受診付き添いをするが、耳の中をピンセットでいじられるのを怖がって処置を拒否。

→診断書が発行できないので買い替えられない。

→これら一連のできごとをしばらくすると忘れてしまって、買い替えたいと話し出す。

これらを繰り返すこと数年が経過している。今回の業者さんからは「診断書はいらないけど耳垢がすごい事になってるからそれを取ってほしい」

あぁ〜。

今後の課題

・接近して会話をしなければならないこと&地域における訪問介護事業所の人手不足が深刻で、土日のサービス計画が立てられない。

・施設入所を模索しているが本人が拒否するし、被害妄想の精神的な主症状があるため、「お金盗られた」と不穏になる。土~月はショートステイを定期で挟みたいのだけど、あぁ~。

************

今日は保佐人と面談して今後の方向性を相談することになっているので、状況に進展があったらまた記事にしてみようと思います。

【おまけ】余談になってしまいますが、自分にとって糧になりそうなこと。

はっきりと発声し大きな声を出さないと聞こえないため、お腹の底を使って声を出すようにしているのですが、この繰り返しはやがて、Tリーグ(卓球)観戦時の推しチームを応援する際の声援につなげられそうな気がしています。

誤解を恐れずに申し上げると、面白がりながら事に当たっていかないと煮詰まってしまう部分が自分にはあります。なんでもまじめにやろうとしすぎると精神的に持ちません。ちなみに、合いカギを入手した時の心境もドラクエをプレーしている時のようなうれしさがありました。

なのでそういった気持ちを忘れることなく、仕事に向き合っていこうと思います!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?