机にむかっても何も生まれない!出口治明著 『知的生産術』を読んで。
日本人の生産性は50年間ずっとG7で最下位。
何度も聞いた話だが、当然の結果だと思う。
働き改革とか言ったって結局ほとんどの会社では朝から晩まで会社にいなきゃいけない。
会社にいるだけで画期的なアイディアが生まれるわけもないので、何も決まらないどうでもいい会議とか、中身の薄いメールの返信とか、無駄に多い資料とか作ってみたり。。。
私も会社にデスクはあった。
その席に1日の半分のいるときはとても生産の悪い仕事に付き合わされてたのでつらかった。なんのインプットもないアウトプットが続いていく。
実際、会社のデスクで新たな19%くらいしかないらしい。1日いると80%も仕事の効率が落ちているのである。
なんと恐ろしい!
国際色豊かで自然環境も良いと評判の大学APU。その学長の出口浩明さんはライフネット生命を作ったことでも知られている。
その出口さんの著書「知的生産術」が素晴らしい。
少し堅めのタイトルと出口さんの柔らかい写真が表紙のその本は、最近の本の中でも地味目な印象ではあるが、短いシンプルなことばで、知的に生産性の高い働き方をすることで、人生を豊かにすごす為に時間のつくり方を教えてくれている。
この本では時間で働くのではなく(生産性)つまり効率をあげるよう頭を使って働こうと唱えている。
アイディアや改善の方法を思いつくには、
「人に会う」「本を読む」「旅に出る」
時間に投資しようと言っている。
まさに良質でポジティブな刺激でインプット、アウトプットする習慣が作れると私も思う。
心もリフレッシュしたり、高揚するだろう。
また、
無減代(むげんだい)
「無くす」「減らす」「代用する」ことができないか?を常に考えることで仕事の効率を上げるべきとしている。仕事を減らし、資料は以前のものを手直しでもいいんじゃないかとも言っている。
確かに会議資料やその議論などを社内でオープンソースとして共有することだけでも無駄な資料作りは減ると思う。
ビジネス用語や専門用語などを用いず、自分のことばで分かりやすく働き方、生き方を教えてくれている良書だと思う。
多くの人が読むといいなぁと思っています。
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