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ため息

来年も・・・

     今日、車を走らせている時に、ラジオの健康番組で、ある著名なお医者さんが
            ため息は体に良い
ということを言っていた。
             そんな馬鹿な・・・
と耳を疑いたくなるような発言に、逆にその話に聞き入ってしまった。
    すると、その先生いわく
              ため息は、体がストレスや緊張状
              態で呼吸が浅くなっている状態か
              ら抜け出すために、本能的に出る
              長い吐く息で、体の自己防衛反応
              のひとつです
ということだった。
     ため息をつけば、精神的に落ち込んでいるイメージが強く、どうもネガティブに捉えがちだったが、生物学的観点からすれば正常な反応だったということになる。
    ということは、これまでため息をつく人を見ると
                また、ため息なんかついて
と言っていたのは、落ち込んでいた人に追い打ちをかけるようなものだったのか。
     いやはや何とも可哀想なことをしてきてしまったと、我が人生を振り替える始末・・・
     また、この先生が同時に言われた
                    息を吐くことの重要性
は私も知っていたが、まさかその吐くことのひとつである「ため息」も、人間にとって大切なものだったとは知らなかった。
    これからは、ため息をつく人がまわりにいた時は
              この人は何をかかえて悩んでいる
              のだろうか
と、そっと思いやることも大切にしようと思うことしきりであった。
     ただ、我が人生を振り返ってみる時、ため息をつくことは幾度となくあったものの、その時誰かから思いやられて、悩みを打ち明けたことはなかったように思う。
     そのような時は、ある程度時間がかかっても、なんとか自分自身で乗り越え、強くなってきた面があることを考えた時
             また、ため息なんかついて
と突っぱねるのは、その人に
              強く生きろ❗
              悩みを克服しろ❗
と活を入れる先人の知恵だったのかもしれない。
     いずれにせよ
              息を引き取る
というように、人生吐けなくなったら終わりである。
    来年も、時にはため息を吐いてリセットしつつ、充実した年にしていきたいと思う。
    最後に、今年1年、私の拙いエッセイにお付き合いしていただき、フォローしてくださった方、「好き」をくださった方、本当にありがとうごさいました。
    来年も、人生の機微に触れた出来事や旅の思い出、あまり表に出ない先人の遺された 足跡等を紹介していきたいと思いますので宜しくお願いいたします。
    どうかよいお年をお迎え下さい。

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