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【読書OP#12】問うとはどういうことか(梶谷真司)

前回の投稿から時間が経ちましたが、読書アウトプット12回目です。


きっかけ

生成AIのチャットインターフェイスを使っているうちに、問いかけることの大切さに改めて気づいたんだよね。
過去の記事【読書アウトプット#5「機能拡張」(坂田幸樹)】でもそのことを書いたんだけど、もっと深く知りたいと思ったんだ。

そんなときに見つけたのが、梶谷真司さんの『問うとはどういうことか』という書籍。

この書籍は、問いが私たちの成長や社会にどのような影響を与えるのかを教えてくれた。

学びのポイント3つ

  1. 目的を持って問う

    • 自由になるために問う
      常識や偏見、苦しみから解放されるために、問いを立てることが重要である。

    • 知るために問う
      新しいことや正しいことを知るために問うことが必要である。

      上記以外にも問う目的はあります。
      あくまで私自身にとって重要な箇所なんで、ご注意くだされ。
      詳しく知りたい方は書籍をポチっとな。

  2. 日本社会における問う力の欠如

    • 大人も考える力が弱い
      日本社会全体で考える力が弱く、大人も例外ではない。

    • 学校教育の問題
      学校教育では「分かる」ことが目標であり、質問することが推奨されていない。日本の教育システムでは、質問がないことが理想とされており、これが考える力の欠如に繋がっている

  3. 問いを通じた人間関係の深化

    • 対人的好奇心
      他者に対する好奇心を持ち、問いを立てることで深い理解や親密な関係を築くことができる。

    • 想像するために問う
      他者の気持ちや背景を理解するために問うことが重要である。

      対人的好奇心を持ち、相手を理解しようとする問いかけは、より深い人間関係を築くために不可欠である。また、他者の感情や状況を想像し、理解しようとすることが、共感や支援に繋がる

感想

問う力が低下している。

その要因の一つとして、問うことを良しとしない教育にも原因があるかもしれないという著者の主張には過去の自分も踏まえると納得感があった。

小学生の頃、企業における役職の意味やその必要性を問いかけた作文を書いたんだよね。なんで書いたかはあまり覚えていないし、今の自分にはその必要性は理解している。

ただ、先生に「そんなことを考えても仕方ない」と一蹴されたことだけは、自分の記憶に鮮明に残っている。

この経験で、自分は萎縮してしまった。
過去の自分に改めて言いたい。

「問うことは大事にしろ。気にするな。」

既成概念を壊したり、新しい社会を作る上で問いの力は絶大。
書籍にも紹介されている以下の文書を引用する。

アイザック・ニュートンが「リンゴは地面に落ちるのに、なぜ月は落ちてこないのか?」と問うた時、それまでまったく異なると思われていた地上と天界の間に同じ原理が働いているのではないかと考えた。それが宇宙をあまねく貫く万有引力の発見に彼を導き、近代物理学を誕生させたのである​

引用元 ; 問うとはどういうことか / 梶谷真司著

生成AIを使うにあたって参考になるだろうと軽い気持ちで読んだけど、小学生の頃の思い出が蘇ってきたし、全ての問いをAIが答えてくれる訳ではない。そんな当然のことに気づく。

読書って奥深い。

生成AIとの会話において、「問いの方向性」や「問い方」は参考になる。
大事なことは、AIには答えることができない本質的な問いなのかもしれない。


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