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コーポレートブランドの番人

それではですね、本日はコーポレートのブランディングを担当している宮崎さんからお話を聞きたいと思います。パチパチ!

今の業務ってなんですか?

今メインやっている業務は企業文化、カルチャーの浸透と醸成です。カルチャーを「クラウドワークスで働くメンバーをユーザーとしたプロダクト(事業)」としてとらえて、社内外にとって誇りに思える会社をつくる仕事だと思ってます。

何をクラウドワークスで働く上で大切にするか、共通言語とするか、みんなが働きやすく、自分や会社に誇りをもって働けるようにする交通整理をしてます。自分が0から開発した訳ではなく、社長の吉田さんをはじめとした取締役、マネージャー、チームメンバーの考えを、形にしている感じです。自分の意志も混ぜながら、混ぜすぎないように。絶妙なバランスで(笑)自分が入社前から、かなり前から吉田さんはカルチャーの重要性を認識しており、そこに自分の意志を混ぜながらひとつひとつ整理しにいった感じです。

コーポレートブランドの開発・進化のプロセスとしては、まずは社内に目を向けてます。今後は、社外からどうブランドの想起をえるか、考えていかないとという感じです。


宮崎さんが考えるクラウドワークスとは?

クラウドワークスに関わる人(ユーザー)はとても広くて、ワーカーさんは体が不自由な人やシングルマザー・ファーザー、個人事業主のプロフェショナルから、学生さんなど、クライアントは名だたる大企業から少数精鋭の会社、個人まで、それはまるで街みたいなイメージです。これも吉田さんが使ってる表現ですが(笑)

元々は、エンジニアとデザイナーのマッチングサイトだったのが、それがHP制作にはライティングが必要だ、設計者が必要だ、とだんだんと仕事の幅が広がってきました。今でも動画制作など新しい仕事が増えてきて、社会の変化とともに変わっていっています。自分が初めてクラウドワークスを使ったのは、オーケストラの楽譜を作って欲しくて、それを本職を引退した年配の音楽好きのおじさんに依頼しました(笑)

事業も働くのドメインで、バーチャルオフィスの「RISA」や、働くを見える化する工数管理のSaaSの「クラウドログ」ワーカーのスキルアッププログラムを提供している「クラウドカレッジ」などなど、幅広く展開しています。

社内は本人の意志があれば、かなり幅広くできる環境です。

大学では何をやってましたか?

自分は経済学部で、行動経済学とか統計学とかそういった学問を学んでました。ゼミはコーポレートファイナンスを研究、学ぶゼミでした。途中で破門になっちゃったんですけどね(笑)

なぜ破門になったんですか?
当時、オーケストラ部だったんですけど、ちょうど中心学年として参加する合宿があって、ゼミの発表と重なっちゃったんですね。本来ならゼミを優先すべきだったんですけど。この合宿に出ないと後の人生後悔するかと思って、ゼミの発表をサボって合宿に行ったら、その後のゼミで破門になりました(笑)

激怒だったんですか?
いえ、淡々と破門になりました。今日まででって感じで(笑)

どういう学生時代ですか?

オーケストラに注力した学生時代でしたね。毎日楽器を弾いて、オケの曲を友人と楽しんで。今でもやってるんですけど。音楽仲間とともにオーケストラの楽団も立ち上げました。

コントラバスって楽器をやってるんですけど、今はコロナや疎遠になってしまってないのですが、当時はよくいろいろエキストラとしてアマチュアの楽団で演奏してました。その時に参加した楽団の雰囲気が、自分たちが楽しければ良いやって感じだったのです。だからどこかに所属する道ではなく、仲間達とオケのコンセプトを考えて、立ち上げました。今では社会人と学生合わせて80~90人ぐらいのメンバーがいて、団長やってます。今年で7年目です。

今考えると、社会人の集まりのオケなんで、自分たちが楽しければ良いやが普通なんですが(笑) 当時の自分は、組織って、組織のこだわりがあって、そのこだわりを全員がめちゃくちゃ突き詰めて頑張ってる、楽団のコンセプトはないのか、って苛立ちを感じたことがあったんです。当時は視野が狭かったので、コンセプトがしっかりした楽団も、もちろんあるのですが、当時は、なんとなく集まって、何となく自分たちが楽しめばいいやって、いうどこのオケでもそんな雰囲気でモヤモヤしていました。

そんな時に、たまたまとった大学の授業で「コーポレートブランディング」の講義を聞いて、企業のブランドコンセプト研究する授業だったんですけど、その先生がすごい先生で、教え方も面白くって、こんな世界があるんだ、というのを知ってすごい感化されたんですね。

ブランドコンセプトを開発することで、企業がどんどん輝いていく姿に感動しました。事業ドメインを変化させた戦略を設計し、社内を変えて、社外からの見方を変えていく。働く社員が輝いていく過程を知って。

それから、ブランド戦略に関する本を読みあさりました。中西元男先生の本が今でもバイブルです。そして、社会に出た時は、その仕事を一生の仕事にしようと思ったんです。


その後は、それ関連の仕事につけたんですか?

つけませんでした(笑) 広告表現レベルのブランド開発をする企業は多いですが、自分が知った組織の根幹から変えていくコーポレートブランド戦略に特化した仕事をやっている会社は少なかった。ランドー、インターブランド、、などなど。1970年代のPAOSが築き上げたコーポレートアイデンティティ戦略を理解している、継承している、それに類似したアイデンティティ戦略を取り扱える企業は少なかったと思います。しかもほぼ中途採用のみだったので...どうしようかと。今は当時よりも多くはなっていると思いますが。

大学を卒業した後はどうされたんですか?

WEBの集客の営業を行なっていました。例えばSEOとかリスティングとかのWEB上のレピュテーション対策などの営業を行なっていました。全く売れない営業だったのですが(笑) 営業先の社長に、ビジョンはありますか? 企業として大切にしている価値観はありますか?って聞いて、同席してた上長に何聞いてんだって苦笑いされてました。

ただWEBは、どこに行っても使えるスキル、知識だなぁと思って。かつWEB上のレピュテーションを対策できる会社を選びました。

ブランディング会社との出会い

2年くらい営業をやって、そろそろブランディングをやりたい、と思ったんですね。縁があり、コーポレートブランディングのコンサルティングの会社に、入社することができました。これが、戦略プランナーになったきっかけです。その時の仕事としては企業調査とかブランドコンセプトを考えたり、タッチポイントの開発とかをやりました。サインやムービー、企業のオフィスを作ったりとか、とにかくいろいろやりましたね。深夜3時まで働いて、タクシーで帰るとか、多々ありました。

めちゃくちゃ優秀な人が3日で辞めるぐらい、厳しい会社でした。とにかく怒鳴られ、怒鳴られを繰り返してましたね。最初は何もできない。できないけどやってみる。怒られる。の繰り返し。全て怒られた箇所をメモって学びました。怒られすぎて、量が多かったし、受け答えも必要なので、途中からメモ出来なくなりました。だから、会話を録音して。後で聞き返したり。

最初はわかんない言葉だらけでした。スコープの意味も知らなかった。ヘッドコンサルタントが他の人と話している言葉を聞いて、メモして。意味を調べて。

上司が隣に座って、怒られながらパワポ作りをした時もありました。めちゃくちゃクオリティにこだわりがある会社で、時にはクライアントに提案しているリモート会議中に、その会議用の資料をリアルタイムでスライドを作ってました(笑) 話の流れをみて、途中で差し替える感じで。

デザインに関してもめちゃめちゃ勉強しました。コーポレートロゴの開発は、数年耐えられる仕様が必要になり、そのロゴをアイテムに展開する過程、サインの素材や、見え方、ここで学んだことは、今でも仕事の基本です。

そこで2年くらい修行したんですが、事業会社に転職したいと思いそこを飛び出しました。

辞めたきっかけはなんですか?

10年の付き合いがあるクライアントが、10年前に採用したブランドコンセプトから、抜け出せない事態が発生していたんですね。プロパーで入社した方も、みんなそのコンセプトが大好きで入社してて。企業理念よりもそのコンセプトを重視されてました。

陳腐化していなければいいかもしれません。しかし、そのコンセプトは10年がたち、変化を生み出しづらい状況になっていました。しかし、そのブランドコンセプトが大きな成長を生んできた。これからも生むかもしれない。こういう状況ってまさに大企業病だと思って。自分は時代に合わせてコンセプトもどんどん新しいのを入れて、古いのを刷新した方が良いと思ったのです。

でも所詮はクライアントワーク。かならず予算が絡んできます。だから、自分は会社の中から、ブランドを変える側になろうと思い、転職を決意しました。忙しすぎたので、一旦会社を辞めて。就職活動をしてて、いろんな会社をしっかり見ました。その途中でクラウドワークスのカジュアル面談を受けました。

なぜ複数の会社からクラウドワークス?

まさに、その時にちょうどコーポレートブランド戦略部を立ち上げたいという当時の執行役員の方と話して。社会的意義のある事業にも魅力を感じました。あと、働き方を変えるって、すごい先進的だと思ったんです。この会社なら変えられるし、あらゆる前提をひっくり返せると思いました。

通常ルート?かわからなかったのですが、特殊だったのか面接は7回ありました(笑)いろんな方から、会社の話を聞いて、対話して。最終面接で、今の上長にあたる取締役から「クラウドワークスの経営課題はなんですか」と聞かれたのしびれました。あの時話した課題は、のちにある程度解決させました。お互いのことをちゃんと知ろうといった、採用プロセスでした。当たり前か(笑)

入ってみてギャップとかありますか?

良い意味でありましたね(笑)クライアントワークから、事業会社って、全然違う(笑)クラウドワークスってまずメンバーを認めるじゃないですか?前の会社は、クオリティを担保するために、言われたことをまずやれって文化だったので。クラウドワークスは、多様性を重視してて、新入社員の意見もしっかり聞いて、自分たちを変えようとする。それが、自分の上長だけでなく、だれもが同じ考えをもっている。

クラウドワークスのデザインチームにどう思ってますか?

みんな視野が広いのと、各自の専門も持っている。UXの専門家もいれば、社会的な文脈の人もいるし、エンジニアからデザイナーになった人もいる。凄腕の人もいる。個人の強みを持っているチームだと思います。

社内でも、デザインってただの表層的な話じゃなくて、ちゃんと背景とか課題とか、戦略とか、設計という言葉になっていて。デザインチーム内で、ブランドガイドラインの開発とか。戦略もできるデザインチームだなぁと。個人的にめちゃくちゃ誇りに思ってます(笑)

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