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無修正日記【7月3日】

 ※単なる記録用として書いたnoteを、無修正でそのままアップするという手抜きnoteです。物好きな方だけ、どうぞ。

  ダニロが朝8時には出発すると言ったので、朝は早めに起きて食堂に行った。管理職未満の労働者と一緒に食事をする。特にグループごとで会話するというでもなく、それぞれスマホで思い思いのコンテンツを見ている。朝食はでっかい衣装ケースみたいなプラ箱に大量の分厚い円形のパンが入っていて、脇にはサラミ、ハム、チーズ、ジャムなどが置かれている。コーヒーや紅茶もセルフで入れる形式。厨房に声をかければ、ゆで卵やヨーグルトももらえる。ちょうどパンを食べ終えた頃、ダニロがやってきた。

 朝食を終えて、みんなの出発する光景を見に桟橋へ。デカめの飼料を運んできた船も来ていた。そのあとは、拠点をプラプラ。犬がみんなを見送っていた。ホルヘとあったので、カフェを飲みがてらちょっとお話し。昨日の夜遅くまで続いた会議では、6つのテーマについて話し合っていたらしい。この日はホルヘの仕事に同行することに。ロビンソン、ロドリゴ、カルロスとともに、生簀を回る。ホルヘの仕事を見る、いい機会になりそうだ。

 9:30出発。ばずはBallena1に向かう。ランチャにはホセ・ルイスという、17年の遭難時に引き上げられたランチャに乗っていた人もいた。ルイスは自分の経験を面白おかしく話す。スペイン語だと、つい必要十分な話をしがちだけど、面白おかしく話そうとする西語脳も鍛えないとな。役職は聞き忘れたが、生簀のチェックに同行しているということは管理職なのだろう。10:00にはBallena1に到着した。

 ホルヘはちょうちゃく早々、給餌システムを確認。あれこれ確認をして、システム会社とも電話でも会話していた。少し苛立っているようにも感じる。ゴールを設定することや、システムの構成について話していた。ALOCONTROLというシステムを使っている。ロドリゴたちは、ホルヘの私的に応えられるように同行しているようだ。モニタールームを見た後は、機関室などもチェック。物の配置など細かい点もチェックしている。生簀では、網のマテリアルなどもチェック。12時過ぎにBallena1を出発した。

 Erasmo4で昼食をとる。「Volviste(帰ってきね)」と、料理人のホセが合わせた両手を顎の下にくっつけて、おねえっぽい仕草を投げてきた。この日も野菜は基本変わらず、レタス、トマト、コーンなど。貝のセビッチェもどきに、海藻の分厚いトルティーヤみたいなの(キッシュ)に、マグロのキッシュ。観察ばかりですこし無口になっていた僕を気遣ってか「Todo bien?」とホルヘ。ここでもモニタールームでasistente de centroと会話し、生簀もチェックした。背中から熱意を感じる。仕事に自分を捧げている感がある。いつも冷静なホルヘや時折苛立っていることで、それがよく分かる。しかし、ここまで細かくネットの貼り方などまでアドバイスしていて、やはり経験が長いということなのだろうか。

 生簀ではロボット操縦士(Cookeではない)がしたいの有無を確認していた。他の養殖会社の生簀でも働いたことがあるらしい。いつかミリアンの息子に見せてもらった大量の死体の映像が気になったので、Cookeの生簀は他社と比べてどうか尋ねるたが「生簀によるね」とのことだった。

 最後に向かったのはBallema4。2日に見せてもらったところだ。ここではサンプリングを実施した。月に一回行なっているもので、特殊な薬品で眠らせたサーモンの体重を測る。同時に色や体の状態も確認する。今回は日本向けに出荷を予定している生簀の20尾弱の体重を測った。傷のあるサーモンも多かった印象。3キロ前後のサーモンが多かった(6.5キロで出荷と前日は聞いたけれど、生簀によって出荷のサイクルが違うのだろうか)。それにしても、この日も雪をかぶったフィヨルドの景色は美しかった。

 帰宅後は、幹線室でカルロスとロドリゴとコーヒーを飲んで時間を潰した(といっても二人は仕事をしていたけれど)。そのあとばバーベキュー。チリ×ペルー 戦が待っていた。宿舎の前に行くと、すでに20人弱の男たちがバーベキューを始めていた。Lomo(牛肉)やチョリソーを焼く。酒はないけど、みんなバカ話で盛り上がっている(詳しくはヒヤリングできなかった)。食堂にいるものや、ジムにいっているものもいて、全てがバーベキューをしているわけではなかった。

 ペルー 戦はすごい興奮だった。特に一人の男はペルー 先制すると壁を蹴って頭を抱えた。「くそったれ!」を繰り返した。二階で同じくテレビを見ていた唯一の女は騒ぎを控えめな笑みで嘲笑していた。ペルー が仕上がりを見せつけた試合開始後は「最初の10分だけさ」と言っていたみんなも、後半には閉口。結局試合は3−0でペルー が圧勝した。この日はホルヘの会議はなく、比較的早く眠りについた。明日にはもう帰路につく。あっという間の滞在だったが、養殖の全貌が見えた貴重な滞在だった。帰路はホルヘと一緒ではなく、一般の労働者と一緒にランチャでチャカブコに行くことにした。

 

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