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夏の18きっぷ東北一人旅(その5)

【弘前の夜!】
五所川原に戻り、弘前市街地へ。ちょうどリンゴのシーズンが始まっているので、ぜひ入手したいなと思ったが、その途中にある農家の直売所は、ネット限定販売がおおいみたい。せめて無人販売所でもないか?と車中から注意してみるも、なかなか見当たらない。空港からのバスからは見えたのに、欲しいと思ったときにはないものだ。

明日朝の食料などをゲットしたいというと、連れて行ったくれたのが弘前駅前の虹のマート。スーパーなのか?と思ったら、お店に入ると八百屋や魚屋、総菜屋などなどがひしめく、市場のような商店街のようなところ。
弘前市民の台所なのだそう。
イガメンチというB級グルメが美味いらしいのだが、残念ながら時間帯もあり売り切れ。というより、総菜はほとんど売り切れ。しかし流石青森県、海鮮も売っているので、お土産を買うのにも良いポイントだと思う。
結局、お土産用のリンゴと、朝食用のパンを手に入れてお店を後にした。


そしてお次は温泉。サッくんのチョイスで郊外にある温泉、平川温泉へ。
宿泊施設も併設らしきこの温泉、率直にいってめっちゃ素晴らしかった。
シンプルな内湯だが、しっかりとサウナと水風呂もある。浴槽は2つあり、熱い湯(激熱)と普通の湯(それでもちょい熱め)の二つの温度。
せっかくなのでサウナもしっかり堪能し、水風呂に入ってびっくり。ここも温泉水が使われており、火照った身体を冷やすのも温泉を堪能できるというもの。
熱い湯と水風呂の温冷浴もとても気持ちよく、これで銭湯価格なのは嬉しい限りだ。

そしてお次は夜ご飯。サッくんお勧めの中華・みんぱいは、平日だというのに行列ができる人気店。弘前大学に通っていたという、サッくん大学時代の御用達のお店だそう。



おススメの油淋鶏定食はゴロゴロとデカい唐揚げがボリューム満点。サッくんが頼んだピリカラーメンもここでしか食べられない味で、独特の癖になる味。こりゃ、近くにあったら通ってしまうのもわかる。

以前にホニャラへ来てくれた時などは、色々と事情あって、青森にあまり愛着が持てていなかったサッくん。しかし、1年半前から青森に戻ることになり、心境の変化もあって改めて地元の良さに気付くきっかけになったのだとか。温泉もたくさんあるし、食べ物も美味い。地元でイベントの手伝いなどもしているようで、色々とサッくんの青森での繋がりもできているのだろうか。
最終的にどの地に落ち着くのかは別として、折角いい土地を故郷に持っているのに、そこを誇りに思えないのはちょっと残念かなあとは思っていたので、また一段、変わったんだなあ~と、思う。
来月には一旦青森を引き払って、再びお世話になっているゲストハウスを中心に巡る全国ツアーに出発する計画なのだとか。
また前回とは違った心境で出発するのだろう。
ホニャラにも来てくれるとのことで、近いうちの再会を約束して別れた。

今日の宿泊は、リンゴ箱に泊まれるというゲストハウス・オランド。
ホームページを見てなんとなく想像していたが、かなりオシャレ系の宿で、共有リビングもあるものの、みんなで交流を!というよりは、静かに過ごす感じだった。


少しだけ夜の弘前の街を歩いたり、弘前城公園を散策。先日慌ただしく立ち去った中央弘前駅は、夜の雰囲気がとても味がある。ここに電車が来たらまたいい光景なのだと思うが、なかなか来る気配がなかった。

【早起きは三文の徳?】

早めに目が覚めるのは旅先の常。本来なら6時47分発の列車に乗ればいいのだが、もう一本前にも余裕で乗れそうなので、手早く支度して宿を後にする。
駅までは20分ほど。時折ランニングする人がいるぐらいで、眠っている様子の街をゆっくり歩いて向かう。



駅の手前でビックリ。
なんと町中に農産物の無人販売が。
畑などにあるイメージしかなかったので、これは意表を突かれた。
まあ横に交番もあり、悪さはしずらい立地なのか。
リンゴやメロン、スイカなどの高単価な野菜や果物が目立つ。
リンゴを一袋購入し、昨日買ったリンゴと一緒にコンビニからホニャラへと郵送。


5時40分発の五能線直通列車に乗車。
2両編成の車内はガラガラだが、車掌さんも乗務するのは折り返し列車のラッシュ対策だろうか。車掌さんはアケ番なのだろうか、テンション低めな雰囲気だ。
途中の川部からは進行方向が変わり、五能線へと入る。
いよいよ五能線初乗車だ。
これまで、五能線に乗ろうとしたことは3度もあるが、いずれも失敗している。
1度目は学生時代、羽越線特急の脱線事故の影響もあってルート変更を余儀なくされ、そのため五能線に乗れず。
2度目は寝台特急日本海への乗車とセットで五能線に乗ろうと思ったが、爆弾低気圧の影響で日本海が運休。旅の行先自体を変更した。
3度目は昨年。北海道旅行の道中で五能線にも乗れるか?と思っていたが、まだ記憶に新しい秋田県内の豪雨災害の影響で乗れず。
今回は大丈夫か?と直前まで心配していたが、どうやら無事に乗車できることになった。リゾートしらかみに乗れないのは残念だが、仕方がない。

実は本日、僕の36歳の誕生日。盛岡近辺でのゲストハウスで…と思っていたのだが、あてにしていたゲストハウスが軒並み休業日。
せっかくの誕生日。ホテルや温泉宿で一人寂しく…というのは絶対に避けたい。そこで交流型の宿として目星をつけたのは、気仙沼ゲストハウス架け橋。
そのためかなり強引な日程になるが、弘前の次の宿泊地を気仙沼としたのだ。

リンゴ畑の中をゴトゴト走っていく。今日の天気は下り坂。岩木山も上半分はすっぽりと雲に覆われて、奇麗な姿は望めそうにない。
しかし、長年乗れなかった五能線。乗れるだけでも幸せなことだと、昨日買ったパンやリンゴジュースを肴にしてノンビリと車窓を味わう。

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